あまりにも辛くて僕は突然全然関係ない話をする

 労働と思索の続きも書かず、まともにダイエットすることもできず12月になった。去年も秋口から沈黙してしまったが、単純にこの時期少し忙しいのと、あとは雪が降って冬なので、鍋を食ったり忘年会があったりの一方で運動はしにくく、書くことがないっていうか、書いてしまうと「そこまでやっても痩せないならしょうがないですね」ってことにはどう逆立ちしてもならんので、泣く泣く断筆してるとそういうことになる。まして、今日から懇意の飲食店が二周年記念で、ここはお通しメニューがすごい充実してるのであるが、このお通しの追加が一品10円という狂ったフェアをやるので、そら毎晩通う。これも素直に書くと、「これだからデブなんだよ」って思われる。


 俺のことはいい。俺のことはいくら悪し様に罵ってくれてもいい。でも全てのデブがそうやって太ってるわけではなく、泣く泣く太ってるそれらのデブたちまで傷つけるようなことは我慢ならない。じゃあ通うの我慢すればいいじゃん? ……それはまたちょっと話が違うじゃん……。


 いきなり余談になるが、どうも下の人間から俺はあだ名をつけられてるらしくて、こないだ決死の告発があった。「雅島さんが陰であだ名で呼ばれてるんです、私はそういうの嫌なんですけど、止められなくて」みたいなことを言うので、なんて呼ばれてんだよ俺はってビビったら、それが「ジャンジャン」だって言う。気が抜けますよ。良く「◯◯じゃん」って言うから、って話で、だから雅島さんが「じゃん」って言うたびにみんな陰で笑ってるんですよ! って。


 俺も笑うわ。ぜんっぜん気になんないから、あなたも気に病まなくていいですよって言ったんだけど、弊害があって、そのあと「じゃん」って言っちゃうと笑いそうになる。でもさぁ、それってやっぱ、仲間内の仲間関係みたいなのを超えてまで言ってくれたことだから、バラすの良くないでしょう。バレてること自体を明かせないじゃあないですか。そんな厳しい闘いの日々を送っているのである、というのは後付けで、じゃんを連打したら思い出しちゃったので書いただけのことである。


 とにかくそんなで、書くに書けない食・運動生活、あと最近の帰宅時間が23時とかで、そうなると帰ると寝るだけになっちゃう、で労働と思索の続きも書きにくい、そういう状況が続く中、今朝。


 11/29は全国的に小春日和という決まりになってるらしく、北海道も日中は暖かく、雪が溶けた。あー良かったって思いながら今朝、俺は、いいですか、今朝俺はジョギングをした。


 色々理由はある。最近運動ができてないこと。荒んだ食生活。今晩からの飲食店通いに対する事前の取り消し的防衛機制。雪が溶けたこと。


 ただ、一番の理由はそれではなかった。そこが俺の悲しみの根源なんだ。そのことを話したくて俺は今、突然更新をしている。とても辛い話だ。覚悟して聞いて欲しい。



 覚悟はいいか。




 たまに人にものを教えることがあって、そこでは俺は、言うなれば「師」である。で、今日から12月。俺はこう言いたかった。ていうか言った。


「いやー、今日から12月ですね。今朝ね、ジョギングしたんですよ。師走だけに! 師が! 走ってきたんです!!」


 ダダ滑り。

 滑る以前にジョークとして理解されてない。

 みんな「はあ」みたいな、無の顔で。



 辛かったよね。悲しかった。せっかく走ったのに。こんなに面白いことを言ったのに。大爆笑間違いなしだと思ったのに。


 皆さん号泣してると思うんですが、この悲しみを皆さんと共有したくて。つい。次はちゃんと労働と思索の続きを書きます。笑える話をする。楽しい話をするから。だから今だけは。

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