働論:痩せる上に金まで増える夢のダイエット法
日雇い日記:労働と思索(1)
こんばんは。ピザトーストを食いながら失礼します。
ひっさびさに書いたわこの書き出し。
そんで、言っとくけど別にmixiの人にレビューを貰って、よしデブらしいものを食おう、そう思ってピザトーストを食ってるわけではない。ピザソースが先、レビューが後である。書き出しに書いたのはそりゃちょっとは意識するよ、仕方ないでしょ、ということであるが、すごいデブっぽいもの食ってるなあとは思った。わがことながら。
さて、前回記事の終わりで、10/23の週から走るぞ俺は、ウオオ、みたいなことを書いた。そしてそのあと記事は途絶えている。この章のタイトルは「走論」ではなくなっている。皆さんはこうお思いだろう。「あのデブ、走ってねーなさては」と。
半分正解だが、半分は間違っている。
では今俺は何をやっているのか?
そして、「痩せる上に金まで増える夢のダイエット法」とはいったい何か?
みなさん(特に章のタイトルや話のタイトルを全く読まない皆さん)は気になって気になって夜も眠れないことと思う。
しかしこの話をするには長い長い前提がある。
話は2016年の夏まで遡る。めちゃ遠い。何度かに分けて話したい。
ダイエットを始めて、そんでちょっと体を壊して。
体を壊した方の話を書こうとしてずっと停滞していたので、それはもう書かないかもしれないが、まあ回復して。
で、すげーー暇だった。やることがなさすぎた。
俺は季節労働者みたいなことをしているので、仕事のほぼまったくない季節というのがあって、その一つが夏なのである。
プラス、ちょっとわだかまっている人間が居て、そのわだかまりに対して何もできないことに若干腹が立った。で、なぜわだかまるのかを考えて、たぶん未知って怖いんだろうなと思った。俺がそうだから、であって、その当人がそう感じていたかは分からない。だから、俺が未知を既知にしてみたら、少なくともその時考えたことは話せると思った。思ったより怖くなかったよ。あるいは、思ったのの千倍怖かったよ。どっちでもいいけど、そういう話をしたいなと思った。
それでちょっと働こうと思った。で、いくつかの日雇い派遣会社に登録をする。
ところで、前Askで回答したような気がしたんだけどどっかに行っちゃったので似たようなことをもう一回書くが、日雇い派遣成立に至る経緯は以下の様なものである。
1.リクナビとかから日雇い派遣会社に電話連絡をする。
2.大体折り返しの電話・メールがあって、「面接をするから来い」と言われる
3.面接とは名ばかりで、これは単純に情報の登録だと思って良い。なんかコンプライアンス的なことの確認とかもちょっとある。
4.こういう仕事どうっすか、という連絡が来る。
なので、例えば完全に貧窮したとして、もう今日寝るところもない、食うものもない、となっても、早くても3日、一般的には1週間とかかかる(更に、場所によっては給料の払いが給与申請のFaxとかを送って2営業日後とか)ので、そこはちょっと余裕をもって立ち回った方がいいんだろうな、と思った。
いや計画的な皆様におかれましては、「そこまでギリギリになるまでになんとかせえよ」と思われるかもしれないが、この世には計画性というものをちゃんと持てない人間がたくさんいる。と思う。少なくとも俺はそう。
カクヨム界隈にはいないといいなと思うけど、このあたりまで追い詰められる予定がある方については、ギリッギリのギリまで追い詰められて、それで、よーやく重い腰を上げたとすると、待ってるのは「あと最低1週間、場合によっちゃあひと月は自力で生き延びろよ」という宣告なので、どんなに遅くとも「あと2週間収入が無かったら死ぬな」というラインを最終防衛ラインとして欲しい。
あと、ちょっと良く分かんないのが、労働者派遣法というのが改正されて、これの改正趣旨は、「派遣切りでヤバいことになる人が出たので、日雇い派遣をそもそもできないようにする」的なものらしい。んだけどさあ。
・60歳以上
・学生
・年収500万円以上
・主たる生計者でない人
しか「日雇い」はできなくて、基本長期契約を結ばないといけないという。
なので、長期契約なんて結びたくねーよ、一瞬稼ぎてーんだよ、という人には基本向かないということが分かった。俺も長期契約を結びたくないので(こちとらふざけて働こうとしてるんだよ!)(ふざけんなよ)(ド正論)めんどくさいなあと思った。
いやまあ、俺みたいに趣味で日雇い労働しよう、っていうナメくさった人間の方が数は少ないだろうし、こういうふうにすることによって最低1月の雇用は保証されるわけだからまったく無効というわけではないんだろうけども、あのー、3年だったか非常勤で雇用されたら本契約結ばないとダーメよ、って例のヤツで何がどうなったか知ってるかって言いたくなるよね。
世の中と言うのは世知辛いので、そうすっと、2年11か月で契約切られるわけですよ。そらそうなるよ。だからさあ、こう、なんかもうちょっとうまい法律作れないもんかなあって思うよね。思わない? あそう。すいませんでした。
で、俺としてはまあ、工場のライン作業とか、軽作業とか、引っ越しの手伝いとか、そんな感じのを紹介してもらえればいいなと思った。でもまあとにかく手当たり次第登録して、あんま覚えてないけど内訳はこんな感じ。
・携帯電話の販売とかの売り子をやるよっていうところ
>登録時は「いっぱい仕事ありまっせ」みたいなことを言ってたけど、全然連絡来なかった
・基本テレアポ派遣ですよっていうことろ
>テレアポはちょっと……って言ったら全然連絡来なかった
・色々なお仕事を紹介できますよ! というところ
>ここは実務をやった。後述。
・交通量調査をメインでやってますよ! というところ
>ここは実務をやった。後述。
なもんで打率としては2割くらいか。
いろいろなお仕事を紹介できますよ! というところは、最近は昼の仕事しか紹介してくれなくなったのでメールだけ受け取って実働はしていないが、比較的バラエティがあって面白かった。ドラッグストアの倉庫の品出しとか、まあテレアポとか。そのうち、ド深夜の作業があるのと、最初だけちょっと面白かったので定期的にやってたのは、いわゆるゲームのバグ出しである。
なんかいろいろ誓約書を書いたので、細かいことは言えないけど、いろんなタイプのゲームに触って作業をした。まあ面白い体験だったと思う。
ただ、これ「デバッガ」ではない。あくまで「バグ出し」。なので、ゲームの内部仕様とかは全然教えてもらえなくて、とにかく特定操作をして、「エラー」「バグ」と定義されたものがあったらそれを粛々と報告するだけである。ほいで、報告したはいいけど、「それは仕様だ」と言われたりする。とにかく作業現場に、ゲームの内実をちゃんと知っている人間がいない。だもんで、一日作業して、社員のひとがメールかなんかで報告して、そいで開発の側から連絡が来て、という感じで、とにかくテンポが悪いし、数週間働いただけの俺が言うのもなんだが業務のレベルがクソ低い。
例えば、あるゲームで「キャラクターにオブジェクトが貫通するバグ」というのがあって、それを報告せえという。でもそんなの、一か所報告したら、バグが起こる原因というのは明らかなんだから(オブジェクトとキャラクターの重なり判定が甘い)、それで終わりでいいでしょう、と思ったら、全箇所スクショを取って報告しろという。ハア? と思うけど、まあ別に権限もないので言われた通りやる。一日その作業で終わる。次に派遣に入ったら、「それはもう許容ということになりました」と言われる。
みたいなことが多々ある。アホらしい。ので、まあもういっかなと思って行くのをやめた。
寝さえしなければ(すごく眠くなる)、あとちょっとだけエクセルを弄れれば(どのくらい「ちょっと」かと言うと、バグがなければ「OK」と記入していくのであるが、最初俺「ok」って小文字で書いてて、で、「これ大文字にする決まりなんだ」って言われた。あ? とは思ったけど「はあい」って素直に返事して、置換したら、「えっそれどうやってやるの?」って言われるくらい「ちょっと」である。平安時代とかからタイムスリップしてきて、「おぬしが一日中いじっておるその面妖な箱はなんなのじゃ」みたいに思っている人以外はまったく問題なし)、ゲームそのものの腕前はほぼ必要ないので、へたっぴのあなたも大丈夫。ただ、いわゆるところのデバッグをしたりして、経験つんでゲーム業界への足がかりにしようみたいなのはぜんぜんダメ。意味ない。と思う。チーフとか社員になれば別なのかなーどうなんだろ。俺は意味あんまないなって思った。ドラクエ11やって面白さを分析してた方が百倍マシ。最初だけ新鮮で面白いけど、あとは深夜コンビニとどっこいどっこいの暇さと楽さ。
あそうそう、これは誓約書書いてないと思うので素直に書くけど、確か基本給が900円か1000円で、で「深夜給」が時給1300だったかな、そんなんで設定されてる。んだけど、この仕事、0:00開始の8:00終了とかで、理屈は良く分からないんだけど、6:00-8:00(深夜給が出ない)からの「残業」って規定されてるんだったかな。で「残業給」が1150円とかそんなで、ようするに、本来8,500円(1300 * 5 + 1000*2 (一時間は休憩))になるところを、7,750円(1150 * 5 + 1000 *2)とかにしている。ケッチくせーなと思ったし、じゃあ「深夜給」ってなんの条件を充たせば支給されるんだよ(多分0:00-6:00の仕事があれば出るのかな。なかったけど)って思ったのは良く覚えている。
とはいえ、そんな最悪の会社ではなかったので、札幌で食い詰めたらここを頼ろうと思う。いまだに毎日なんかかんかは仕事依頼のメールが届いているようなので、盛況ではある。最近バグ出しの仕事は業務拡張したらしく、すごい募集がかかる。
あとそうだ、その募集見て、この会社で斬新だなーと思ったシステムがあったのを思い出した。「待機」という仕事がある。どういう仕事かというと、朝行く。点呼を取り終わるまでいる。で、全員の点呼が取り終わったところで帰る。2000円くらい貰える。
なんだその仕事はって思われるかもしれないが、まあこういうことである。派遣会社は人員を派遣する会社で、身もふたもない言い方をすれば、元請けが一人派遣するのにたとえば10000円払いますよ、というところ、各人に6000円とか払って差額の4000円を懐に入れるという仕事である。ま、この4000円分が人を集めたり連絡したり派遣したりの手間賃であるわけだから、特に文句を言うつもりはない。
で、そういう仕事なわけなので、人が来ないと元のいちまんえんは当然もらえない。差額も出ない。むしろ怒られる。という状況であるのに、突然来ない人というのが現われることがある。まあ寝坊とかね。あるいは、昨日ぱちんこで勝っちゃったとかもあるのかもしれない。朝起きて面倒くせーなと思うことはたくさんあって、そういう時に体調不良っスって言いたくなる気持ちもわかる。それで、そういう人は来なくなるわけだけども、来なかった場合もとの10000円は出なくなるので、そうすると2000円払って冗長性を持たせておくことで、2000円の儲けは保証される、とこういう理屈である、だろう。
でなんの募集を見て思い出したかというと、「今日今から行ける人募集!!」ってのがかかるのである。すげーな。今から行ける人って。一回タイミング合えば行ってみたいな、すごいアウェイ感だろうなって思うんだけど、日中ばっかりなのでタイミングはなかなか合わない。
それから別会社で交通量調査と交通量調査のための警備、これもやったがこれは一回ずつで絶対ダメだと思った。まあとにかく暇。暇暇暇。暇で仕事してんのに仕事中も暇っつうのはどういうことなんだよ。やってられっか。
この会社についてはメールがすごくて、仕事募集のメールに「〇〇アルバイト超大募集!!」とか、「〇〇なのでぬるいオトクな仕事です。」とか書いてくるので、なんなんだろここって感じはある。
んでまあ、そんな感じで働いて。わだかまってる人間に時々会って、こういう仕事やったんだよーみたいな話をする。はかばかしい返事は得られなくって、実は今日もそいつと話したんだけども、やっぱダメで、だから当初の目的は達成できていない。ちょっと違うルートを考えないといけないねってそんな感じで、今少しそっちはそっちでやっているところなのだが、それはさておいて、とにかく去年の夏ごろはそういう感じでいろいろな仕事を渡り歩いていた。
その中で出会ったのが――そう。この章のタイトルであるところの、「痩せる上に金までもらえる夢のダイエット法」の話である。一体それはなんなのか!? とても気になるヒキで(そうかなあ)恐縮だが、何しろもう5300字、ちょっと一回切る。また明日とか。書く余力があれば。
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