純粋脂肪批判

VAAMの本質

　先に言っておきますが今日はカロリーオーバー（超絶地獄級）しています。お楽しみに！　チクショー！！

　GIは分かるようで分かってない。今の理解は、GI値が高いものを摂ります→インスリンが出て脂肪化が進行します→脂肪がつきやすいです、的なことなのかなということで、しかしそうなるとインスリン抵抗性がある人がむしろ肥満リスク低い理屈が今一つピンとこないのと、あと一食内の影響は分かる気がするがこれに長期的な影響が出るのか、というあたりを知りたいなあというところ。まじめに考えてはいるんです。考えてはね。実行に移すかどうかは全然別の話ですよ。

　そんでホントは俺はカロリーの計算とかしたくない。正直に言えば。もっと俺は楽に痩せたい。楽しく飯を食いながら、特に運動もせず痩せたい。できることなら。できうることならば。

　まあさすがにそれは無理、ドラえもんが来てくんないとダメ、という感じで、そのくらいのことは分かっているが、少しでも楽になりそうな方向にはアンテナを張り巡らせている。

　んで、食べ物のことばっかり考えている。次は何を食べよっかなあ。食べて痩せる食べ物は何かなあ。そんな俺を愚かだと思いますか？

　いや俺ももうちっとまともなことに脳を使う方が人間としては優れてるって気も、しなくはないですけどね。『美味しんぼ』から山岡士郎がこういうこと言ってましたよー、ってことだけは引用しますね。

　美味しんぼ83巻、最高の豚肉＜中編＞からの引用です。

　京極さんの知り合いの画家の永家さんが、末期がんに侵されているという話であります。永家さんは画家として大成するために、豚肉を食わないという願掛けをしていたらしんですが、もう死ぬならいいか、と願ほどきをし、山岡士郎のもとに「最高の豚肉を食わせてくれ」と依頼に来る訳です。末期がんをなんだと思ってるんだ、とか言うのは美味しんぼ界ではタブ―だし、俺が立てた筋書きじゃあないんで、それはちょっと一旦置いといてくださいね。

　で、山岡さんは、したらスペインに行きましょう、最高の豚がいるんで、と言う訳です。だから末期がんをなんだと言うのは言いっこなしなんだって。

　で京極さんは当然難色を示します。

「肺ガンであと半年の命の永家にスペインに行けとはあまりに無茶やないか？　たかが豚肉のために」

　返す刀で山岡は言います。

「へええ、たかが豚肉だなんて言うんですか。最高の豚肉というものがひとりでにできると思っているんですか。世の中には最高の豚肉を作るために人生を費やしてる人たちがいるんです！」

「い、いや　あの……」

「だいいち京極さんは食べ物についてそんな考えを持ってたんですか。食べ物はたかが食べ物ですか。それならそんな物を食べなければ生きて行けない人間は、たかが　なんなんですか」

　ちなみにこの話のオチは、うまい豚肉を食ったらガンが治りましたという話です。

ええ。みなさんを代表して俺が言いましょう。

　末期がんを！！　なんだと！！　思ってんだ！！！！！！

　こちらからは以上です。

　じゃあなくて。あぶね。終わるとこだった。違うんです。

　それでジムにこないだ行ったときに、ちょっと高い飲み物がありましてね。買わなかったんですが、VAAMというそうで、なんか他が140円くらいなのに200円とかする。まあ、高きゃあなんでもいいって言うなら、水素水でも飲んでろという話ではあるわけですが、ジムに置いてますからね。ちょっとだけ信頼しても良くなる。飲めば痩せる謎の液体なのでは！？　痩せないまでも、運動効率が良くなったりするのでは！！？？

　そんなことを思いましてね。ちょっと検索した訳です。

　まずVAAMというのは、Vespa Amino Acid Mixtureの頭文字を取ったものであるそうで、Vespaってオードリー・ヘップバーンが載ってたスクータのことかしら、と思ったら違って、「スズメバチ」のことらしい。スズメバチアミノ酸混合物。す、スズメバチ……すでにうさんく……いやいや。

　でまあ、http://www.meiji.co.jp/sports/vaam/　なんかを読み耽るわけですな。

　たとえばエクササイズとVAAM（http://www.meiji.co.jp/sports/vaam/school/diet/exercise.html）とか見ますわな。

　VAAMをプラスしてみましょう。しか書いてない……。効能は。メカニズムは？

　理屈としてはこういうことらしい。

　・スズメバチは1日に100 kmとか飛ぶ。

　・それは特殊な脂肪燃焼システムによるもので、17種類のアミノ酸が関与している。

　・それを再現したのがVAAMだ！！

（http://www.meiji.co.jp/sports/vaam/about/vaam.html）

　おー。うーん。スズメバチの燃焼システムと人間の燃焼システムの一致率が知りたいよぉ～～虫だぞあいつら所詮は。めちゃ強いですけど。

　まあD-VAAMとかは学会発表をしているらしいし、うーんしかし学会発表もなあ……するだけなら出来るからなあ……。

　つうことでまた調べました。偉い。この情熱を運動に。

　Sasai H, Matsuo T, Fujita M, Saito M, Tanaka K. (2011). Effects of regular exercise combined with ingestion of vespa amino acid mixture on aerobic fitness and cardiovascular disease risk factors in sedentary older women: a preliminary study, Geriatr Gerontol Int, 11(1), pp.24-31.

　（http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20609003）

　Geriatricsって、「老人病学」、Gerontologyって「老年学」で、すでに若干の嫌な予感はあるが、タイトルは見ての通り[sedentary]（座りがちな、だそうです。定訳があるかは知らぬ。ようするに運動不足のということでしょう）老女を対象にしたもの。

　まあ老女がVAAMを飲んで運動をしますと。週２の運動を12週間しますと。

　酸素の消費量がVAAM群では有意に増えました (from 25.3 to 27.7 mL/kg per min)が、プラセボ群では有意な増加はありませんでした (from 25.4 to 26.9 mL/kg per min)（増えてないとは言ってない）。

　内臓脂肪はVAAM群で減りました (from 102.0 to 83.3 cm2)が,プラセボ群では有意には減りませんでした(from 92.1 to 82.6 cm2)（減ってないとは言ってない）。

　うーーーん、統計解析片っ端からやって差が出たとこをピックアップしただけじゃあないかなあ、感がちょっとなくはない（老若男女すべてにやって、効果でた老女だけを報告しているのでは感もちょっと……）。つか内臓脂肪の結果に関しては、そもそも群間差があるのでは……。もとの脂肪量に……。

　ただまあ、プラセボ群の方が有意に減ってる、という項目はないみたいですからね。効かなくはない、ことも、ない？

　まあ確実に言えることは、12週間運動すると効果がありますよというところですね。そんなこたァ知ってますわな。それをしなくて済むように調べているんで。

　Shinozaki F, Abe T. (2008). Synergistic effect of vespa amino acid mixture on lipolysis in rat adipocytes, Biosci Biotechnol Biochem, 72(7), pp.1860-8.

(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18603773)

　ネズミの脂肪細胞における脂肪分解についての、VAAMの相乗効果、というタイトルで、ようはネズミの脂肪細胞をいろんな液に漬けましたよということらしい。

・112.5~225 ppmのVAAM液は、カゼインアミノ酸よりも非エステル型脂肪酸とグリセロールをたくさん放出させる。

　非エステル型脂肪酸とは、遊離脂肪酸とも言うらしく、「エステル型」というのが我々の言うコレステロールのことを指すようであって、つまり脂肪をカゼインアミノ酸よりは分解できたということか。

　カゼインアミノ酸ってなんぞ、と思ったら、牛乳とかに含まれるアミノ酸らしいですね。

・VAAMを構成するアミノ酸（17種類）を個別に液にしてやると、その合計での脂肪分解（非エステル型脂肪酸とグリセロールの放出量、以下同じ）はVAAMそれ自体より少ないし、VAAMを構成するアミノ酸をちょっと抜いた奴の脂肪分解もVAAMそれ自体よりは脂肪を分解しない。

　ということらしいので、この17種類の組み合わせがアミノ酸の中では一番脂肪分解にいい、というのはまあ言える、という感じはある。

　ただまあ脂肪分解量の多寡はあくまで相対的なものなので、実際に「痩せる」ほど効果があるのか、他よりは気休め的に良いものなのか、は知らない。本文までは読んでないし。

　あと、そもそもアミノ酸を取り込む過程において、17種類の組み合わせのまま体内に取り込まれて脂肪細胞まで到達するのかどうかとかは全く分からない。直浸しみたいなんでね、この研究方法は。うーーーーん……。

　ということなので、全く効能がなくはなさそうである。

　いやー、バシッとね。30代の男性ががっつり痩せましたよというデータがあればいいなあと思いますけどそれはなかったんで、うーん、まあ、運動は確実に効果がありますので、「効く」と思い込んで飲んで、「これで痩せるぞー！！」って思いながら運動をしますかね。だったら別に運動だけでいいかな……そのへんのスーパーに売ってるものでもなさそうだし。売ってんのかな。

　「本質」とかタイトルに書いといて、煮え切らない結論で申し訳ないことではありました。

　朝：石狩鍋の残り（246 kcalくらいかな)

　昼：生姜焼きとレタス（弁当を作っていって、生姜焼きをレタスで緩和する計画であったのだが、うーん、レタスが思ったより固くて。レタスと調和することを期待して、生姜焼きをしょっぱめにしたのであるが、レタスはレタス、生姜焼きは生姜焼き、という感じになってしまい、まあそのせいだけじゃあないけど米が欲しい感じになった。要検討。レタスって一回湯通しした方がいいのかしら）：400 kcalくらい。

　で夜。これはもう完全にしょうがないやつで、懇親会的なもの。懇ろに親しむ奴。社会に暮らす人間的には避けられないやつ。

　ただなあ。いや中華中心のコースだったんですね。ありがちなやつですよ。ホテルの忘年会コースで頼むと出てくるやつをイメージしてください。それです。ドンピシャの、それ。

　ただデザートはケーキでした。いやケーキ、てか生クリーム、真剣に久々に食べたら超うまいですね。あーほんとに完全に自分好みのケーキでこのカロリーを摂取したかった～～！！

　でそれは良いんですけど、これでも俺はどっちかっていうと若手、しかもデブ、さらに普段はなんの役にも立たないでただただスーツを破ってる人間、じゃあないですか。すげービール注がれるし、すげー余った皿が俺の前に来ますね。

　最終的には、会を〆る段になって、謎あんかけ、トンポウロウ的なもの、米の上に煮魚というかなんかタレ魚が乗ってるやつ、ケーキ、が「残してももったいないですよね～」って俺の前に来る。

　まあもったいないはもったいないよ。俺もそう思う。じゃあお前が食えよ！　俺に駄カロリーをこれ以上摂取させるな！　

　って言えると思います？　言えてたらこんな太ってないですよ。なにしろ懇ろに親しむ会なんで。それ言っちゃったら全然懇ろじゃあないし。

　にこにこ恵比寿面で食べましたけどね。これに関しては、いやホテルの飯だからまあそこそこ美味いけど、そこそこですよ。すげー食いたいって訳じゃあないし。同じカロリーで選択するならもっと食べたいものがあるはずなんですよ。

　しかも謎のユーハイムの紙袋のお土産があり、まさかな、と思ったら、ギリギリホールのバームクーヘンではなかったものの、個包装のバームクーヘン系のお菓子でありました。結婚式かよ。

　賞味期限は7月1日。オッケー分かった。覚悟しとけ。消失見ながら食ってやる。はー。嬉しくなくはないのがまたどうも。悔しいと言いますかね。

　全然まったく計算したくはないのですが、瓶2本くらいは開けたので、ビールだけでカロリーは500 kcal。ケーキがまあ2個で400 kcalとか？　そんな凄い巨大ケーキじゃあないんでね。

　中華はちょっともうこれはマジで正確には分からないんですが、ふつうの中華コースで1129 kcalとかかな。でプラス分があるので1800とか？　ええいもってけドロボー、2000 kcalにしときましょう。

　トータル、3726 kcalとかですか。摂取量としては。

　まーでもね。昔はこれに、「なんかあーいうホテル飯って腹が落ち着かねーんだよなー」とか言いながら、帰りにラーメンとか食ってましたからね。いいんです。オッケー。全然大丈夫。俺に非はないし。一ミリも。悲ならありますけど。ちょっとね。

で体重の記載を忘れてたんで追記をしますが、

2016年06月17日 07時42分の測定結果

体重:94.85kg

体脂肪率:30.00%

筋肉量:62.95kg

体内年齢:42歳

参考記録として、今が、

2016年06月18日 00時57分の測定結果

体重:93.45kg

体脂肪率:28.80%

筋肉量:63.10kg

体内年齢:40歳

　一日で、しかも中華コースたらふく食って、1.4 kg減るって、もうさあ。ダイエットとは何かって話になってきますよね。つか俺は生きてるだけで体重かなり削ってる。これはそりゃあ飯も食いたくなるよ。普通の人が朝起きて一日飯食って1.4 kg減ったら病気だもん。

　ただこの夜の体重減少現象は自分でも分かんないっていうか、夜はあれか。月が近くなるから、月にちょっと引かれて体重が減るのか。0.1 tもあればそうなるのか。万有引力とは引き合う孤独の力である。そういう感じか。明日の朝どうなるのかなあ。