月面
新月には何もない。一筋の光も発さぬ無であり0であるが、目を凝らせば夜空に月がある事はわかる。古代インドで発見された0という概念にも新月の影響があるかも知れない。
「深海魚ってみんな光ってるんだな。探知できないだけで存外、人間も光っているかも知れない。テカってる人が多いだけに、光ってる人について探求するのも良いと思うよ」
「でも、人類は深海魚ではなく、地上の生き物だから、自ら発光物質をつくる事なく、光ってるかも知れませんよ。例えば太陽光の反射なども光ってる人の一種かも知れませんね」
竜は最後の罰を下す為に何者かによって作られ、体は大きな鎖によって繋がれている。鎖は終末を望む巨人たちによって作られ続けており、すでに世界を飛び回れる長さになって久しい。残忍ではなかったが、優しくも無かった。時折、月を眺めて綺麗だと思った。竜の力で月は少しずつ地球に近づいている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます