池田屋の一階

ここで一つ拍子を外した。

たたらを踏むあいての首を皮一枚残してスパンと斬る。

なかなか良い出来。

道場では上手だったんだろうけど、ここは道場じゃないからね。

しかし、血というのはいつも温い。


さて、次だ。

近くの何かをぶん投げて奥の襖を倒す、案の定、刀を抜いた敵が待っていた。

でも、一人。

二太刀せりあって間合いを詰めた所で、足を踏んで倒れた所を刺し殺す。


金玉を蹴るのもありだったと思いながら、次の敵を探す。

下はだいたい終わったようだが、近くにいた近藤さんにポカリとやられた。

「斬り合いの最中に他を考えるな」

もっともな事で、自分には、まだまだ修羅場が足りない。

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