第30話 「直せない」の良さ

やあ……短い期間に、〆切がありました。かつて書いた話を膨らませ、完了しました。大冒険にする案もありましたが、無為に延ばさずまとめました。



と、書いたのは1月中旬のお話。

今や2月始まり。


削ろうかと思いましたが、短いタイムスリップを残しておきます。


さてここからは2月現在。欠けた月はあいにく見逃し。

忙しない仕事もようやく落ち着き、本命3月〆切に取りかかります。

そしてこれは「調子が良ければ」の秋冬4本目です。

調子が良かったというよりは、計画通りに手順を踏んだ、という感じ。

これぞ陶芸仕込み逆算型創作。


ずいぶん威張ったネーミングですが、窯を焚く日に向けてスケジュールを立て、制作していく、というだけです。学生時代、陶芸専攻だった自分は、文章も同じ段取りです。


絵画のようにギリギリまで描けない。

画家の先生曰く、「展示会場への搬入車のエンジンが聞こえた時、ああここで終わりだと思う」

先生のおっしゃる≪終わり≫は決して嘆きではなく、とてもさわやかなものでした。


でも陶芸は窯で焼いてしまったら、変形しようが、ヒビが入ろうが、もう何もできません。

しかし、だからこその開放感、手放しの喜びもあります。


文章を送る時も、同じ感覚を味わいます。もちろん、校正のチャンスがあれば直せますがね。

今年度最後も、着実に工程を踏もう。

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