第2節「絡繰ノ幻月」 Episode2 "Karakuri Moon dog"
9話 神々の罠
Chapter9 "Trap of Gods"
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口語伝承 "
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十二
"
人は
八十神の働きは完璧であった。
しかし、魂が "
創造主の
神の血によって、人は人の
しかし、生まれ出てきたものは、
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◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「罠って、どういうこと?」
「… うっ …」
苦痛に顔を
「ミコ!引き返す方が先。何か方法は思い当たる?」
「そうね、でも、教わったこともやったことも無いし…
太乙ぃ! ねっ、ねぇ、、
どうすれば良い? どう思う?」
「くっ…も…紋章の…反…転…」
墨と化した鳥のような塊が、メイの腕の中で呻く。
「反転?
ミコが落ち着きを取り戻すと、メイは慣れた手つきで従魁の体に薬草を
イネが寄り添って守人の傷口の確認を始める。
(大した傷はない、従魁が包んで守ってくれたのね。自慢の翼をあんなにしてまで…ほんと
イネの大粒の涙が守人の顔に
ぴよよよ よよ~ん
なぜか2人の息が落ち着いてくる。
墨のような従魁の体にも赤みが戻り始めた。
「何をしたの?」
メイが不思議そうに尋ねた。
「ハッ!」
封人はゴーグルを外し、
「"ハゼリア" のポーション、やってみましたぁ!」
(ふふふっ、これ凄ぇかも… 効き目はどんな感じ…? ええっ?)
うお、うぇ、げぇぇぇぇぇ…
傷口を
「ダメ…ほんとダメ… 血はダメっす…」
「あはははっ、情けないやっちゃな…」
イネの泣き顔から笑みが
「メイ…あの時、
まだ話すには
「
そして…ナムチを
そう言って…ヤガったんだよ…な?」
(そうだったかも…?)
メイは手当を続けながら、何か思い出そうとしていた。
「…でも…奈落より強力な
「守人!メイ!まずはここからの脱出と傷の手当! 続きはその後で!」
太乙が
(確かに。
ん? 大吉って、あの時の神様みたいな存在のこと?)
5年前、時空門をくぐった時の記憶をメイは探し始めていた。
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