4話 尽期のはじまり
Chapter4 "the beginning of the God world"
「ひっ、ひぃぇえ? うさっ、うさぎぃぃ? ほ、本物? な、なにこれ?…」
(子供? どういうこと? それより、ここは一体?)
ライフルが一瞬光ったかと思うと、ふっくら顔の着物姿の
「多分、ここは違う世界…」
後ろに
胸元から
「そうね。 まるで
「うきょっ! クサギ様ぁ~」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
パラパラ…
残っている教室の天井からコンクリート片が崩れ落ちてくる。
「誰なんですか?
ガレキの上に闘将のごとく立つ
メイはそれには答えず、ナイフを腰のフォルダに収める。
立ち上がりながら周囲を見渡すと、独り言のように問いかけた。
「ここは日ノ国?」
「はぁ? 何言ってんのおばさん! 有り得なくない?」
(あはははっ… 千翠、マジ、戦闘モードだ。
昔っから切れると止まんないからなぁ…
えっ、千翠!
まさかの赤パンティ?
いやいや、でも、見えそうで見えないっつ~の?
おばさんの方が色っぺぇぇ…つ~か…)
「封人! どこ見てんの! この人、知って・ん・の?」
(はいっ!? なっ、なんで、俺に?)
全てを見透かされた封人はバツの悪そうな眼を泳がせる。
ウォン、ウォン、ウォン、ウォン!
ピーポー、ピーポー、ピーポー
けたたましいサイレンとともに無数のパトカー、救急車が向かってくる。
キキーッ!
その列を引きちぎるかのように飛び込んで割り入る自衛隊のジープ。
危険を察したメイは、封人の胸ぐらを
「一緒に来て」
△ ▼ ▽ ▲ △
「あのぉ~! しつも~ん! 質問があるんです、けどぉおお!」
ブォン、ウォォ~ン
封人の大声も、車の脇をすり抜けて疾走するバイクでは届かない。
「なんで俺だけ後ろ向きなんすか? っーか、怖いですぅう!
しかもぉ、危ないですってぇえ!」
封人は
「そうね、あんだけ触りまくりゃそうなるわよ。その辺はナムチっぽいかもね。」
運転するメイの後ろでアンティーク調の
「よしっと、繋がった。 このまま西に向かって。 まだ相当距離があるわね。イネ、今日中に着きたいの。もっと飛ばせる?」
「うきょっ!!」
「ぐぎゃぁぁぁ~ 怖いって~!!!!!」
2人と1羽を載せたバイクは、猛スピードで車の脇をすり抜けると高速の
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エピローグ
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西日の差し始めたパーキングエリア。
少女が目をまん丸にして、母親の手を
『ねぇ、ママ、ママ、あれ!あれ! 可愛いよ!』
あれ、新しいご当地キャラ? リアル~
すっげぇ、なんの番宣? 知ってる?
外人のコスプレってやっぱイイよね、やべぇ、超カッコいいし…
メイと
向けられる携帯カメラに警戒しながらメイが
「この人たち、みんな性別がおかしい。」
「そうね、確かに子供の
「ねぇねぇ、ミコりん、あれ! 美味しそう! 食べた~い!」
おぉォォ、すげぇ!!!!
カッワァウィイー! キャーこっちぃ! 来て来てぇ!!
その頃、駐車場の脇では、白目をむいて口から泡を吹く
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(次回)第壱章「
SeasonⅠ "An ancient Droids"
第1節「
Episode.1 "Memory of Origin"
日本海に面した鳥取市 "
そこに待つ
現代に現れた異形の兜、間近に迫った人類の
謎解きの物語が始まる。
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