恵みの滴
深い深い闇に沈んで行く
雨音響くこの部屋で
何も考えないでいるのが得意な僕は
ただひたすらに時間を無駄使いして
今日も一日終わって行くよ
閉じられた窓は蛍光灯だけ反射して
光の波動が耳をうろついている
そんないつもと同じ夜
カレンダーの景色やスピーカーから流れる音や
目に映るこの部屋だけが世界の全て
お気に入りの曲を流しては淋しさを紛らわせているよ
心は一人見えない迷路をさまよっている
明日も明後日も同じ雨の日々
部屋中がカビだらけになっていく
太陽が顔を覗かせれば
もうそこは半袖の季節
それまでたっぷりと世界を湿らせておくれ
大地が喉をカラカラにさせないように
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます