結衣先輩とサークルとの出会い

ハヤテ

第1話 桜が咲く入学式で

桜の花びらが舞う春の日

俺はついに大学生になった

少し堅苦しい入学式を終え外に出ると

ドラマなどで見た事のある光景が広がっていた

「うわ、リアルに見たの初めてだ 笑」

それはサークルへの勧誘をする

大勢の先輩たちである

1人でも多くの新入生を獲得しようと

先輩方は必死である

巻き込まれる前にどこかに移動しようと

歩き出した時...

「そこの君!良かったらテニスどう?」

「いやいや!バスケでしょ!」

「野球で青春の汗を流さないか!」

しまった、やばい

「え、いや、ちょっと!」

少し体格良いからか

運動系のサークルがとても多い

「いや、痛いです、ちょっ...」

もみくちゃにされ勧誘紙を何枚も渡された

「うー...キツイわこれ...死ぬ...」

手には何枚もの紙があった

「いつこんなに渡された...?」

とりあえず紙を整理しようと思い

近くのベンチに座ろうとした時

後ろから声が聞こえた

「ねえ!君!」

(ま、また勧誘か?)

俺は無視しようかと思ったが

さすがに申し訳ないので振り返ると

そこには1人の女性が立っていた

か、かわいい...

声に出そうになったのを抑えて

心の中で呟いた、一目惚れです

その女性は続けてこう言った

「君、サークル迷ってる?

もし良かったら私たちと一緒に星空見ない?」

そう言って渡された1枚の勧誘紙

そこには

可愛らしいイラストと星空が描かれていた

「かわいいっ」

少し笑いながら言うと

「ほ、本当?ありがと!

このイラスト私が書いたの!」

「え、そうなんですか?上手いですね」

「ありがと!

今まで何人かの新入生に渡してきたけど

そう言ってくれたのは君が初めてだよ!」

「いえいえ、ところで先輩は...その...」

「あ、自己紹介がまだだったね

私は小鳥遊 結衣

天文部サークル Star Lightの者です!」

者ですってなんやねん 笑

「あ、俺は平沢 颯人です」

「颯人くんね!よろしく!

で、続きなんだけど...」

いきなり下の名前なんだ...笑

その時結衣先輩の後ろから人がきた

「お前、者ですってなんだよ

怪しい人みたいじゃねえか」

言いながら先輩の頭にチョップした

「ちょ!痛いな〜翔太!」

「痛くしたんだよ〜笑」

なかなかひどいなこの人...

「いきなりごめんなf^_^;)

俺はStaLightの青木翔太

こいつと同じ2年生だ

もしうちのサークルに興味をもったら

この教室に来てくれ、これ地図だから

じゃ!よろしく!」

と言って結衣先輩をつまみながら帰っていった

「この後星に関する説明とかもするから!

良かったら是非!って痛いよ!翔太!」

「あ、わり今度は痛くしてなかったけど」

「もー!」

元気な人だなぁ...

ともあれ、特に入りたいサークルも無く

軽い気持ちで行ってみる事にした

そして熱心に星の説明をする先輩に見惚れ

他のサークルメンバーからの勧誘もあり

俺はこの天文部サークル

「Star Light」と先輩と出会った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

結衣先輩とサークルとの出会い ハヤテ @Rumizirou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ