第58話 値上がったけど保有したい
株が値上がりしてくれるのは嬉しいのだが、そうなるといつ売ろうかと考えてしまう。
株主優待とか配当金が貰えるから保有し続けたいんだけど、せっかくの高値なんだから売りたいと。
私の場合は極楽湯とモスバーガーなどが該当した。
極楽湯は226円が700円程になった。
100株持っているので、売れば4万7千円くらい利益が出る。
でも温泉施設の優待券が毎年5枚送られてくる。
これがなければ700円の入浴料がかかるため3500円お得する形だ。配当金も毎年600円もらえる。
売ってしまったらこれらの特典がなくなってしまう。
ここで少し計算してみる。
『3500円+600円』で毎年4100円お得になる。
株を売却することで4万7千円利益が出るのだったら『47000円÷4100円』で11年間分の収入が一気に貰えるのだ。
12年以上保有し続けたら売らずにいた方が利益を上回るけど、その間にまた安くなったらもう一度買いなおせばいいのだから売った方がお得とも思えた。
モスバーガーに至っては1585円で購入した株価が2700円まで上昇した。
ここも100株持っていたので、売った時の利益は11万円程になる。
モスバーガーの優待券は2000円分。配当金は1000円くらいだ。
ここでの計算は『11万円÷3千円』で、36年以上保有し続けなければ売却益を上回らなくなってしまう。
36年後には会社の存続の不安も出てくるし、そもそも私が死んでいるかもしれない。
明らかに売った方がお得な状況であった。
こうして売った方が良い状況なのになぜか売ることができない。
一度売ったらもう当時の安い値段で買えないのではないかという思いがある。
仮にモスバーガーを2700円と高値で売って11万円儲けられたとして、その後2000円に下がったとしても、1500円の頃と比べたら高い値段なので買うのに抵抗がある。
一度売ってしまったらもう買えなくなってしまうのだ。
それに優待を貰えたりする株主でいることが好きなのだ。
売却益はそのまま次の投資金額へとなるだけであるが、配当金は定期収入ともいえる。
最初の方に2億円あれば配当金だけで年収400万円となって働かなくても生活できると述べたが、それを目指したいという願望もあった。
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