勉強しないまま １円も損しなかった 株の話

第37話 買った分に比例しない

優待券がもらえる多くの企業では次のようなものが多い。

１００株で１０００円分。

５００株で２０００円分。

１０００株で３０００円分。

株をたくさん保有してもそれに比例して多くの優待券がもらえるわけではないのだ。

１００株で１０００円分もらえるのであれば、１０００株買ったのなら一万円分欲しいとどうしても思ってしまう。

それを行っているのがモスバーガーやロイヤルホストなどである。

モスバーガーは１年に２回、１００株で１０００円分、１０００株で１万円分の商品券が貰える理想通りの優待となっている。

それでも凄いことなのだが、それ以上なのがレストランで有名なロイヤルホストだ。

ここは５００円の食事券がもらえる。

１００株だと１枚、５００株で１０枚、１０００株で２４枚もくれるのだ。

１００株で１枚なら、１０００株で１０枚だろうという願望をはるかに超えるのである。

ロイヤルホストは１株が１０００円で買えたので、１００万円で買えば『５００円×２４枚×２回』と年間２万４千円分も食べられることになる。

モスバーガーでも１５００円くらいの株価なので『１５００円×１０００株』と１５０万円もかけて、『１万円×２回』と２万円分にしかならないのだ。

比較の為に、同じ外食産業のケンタッキーフライドチキンの場合、２００万円分買っても商品券は１万円分にしかならない。

サーティワンアイスクリームなんか２００万円分買っても３０００円にしかならないのだ。

だったらサーティワンアイスクリームを買っても損だと思ってしまった方の為に補足しておくが、これは株主優待のみを見た場合での比較である。

配当金を含めるとケンタッキーフライドチキンやサーティワンアイスクリームの方が多く貰えることもあるので、合計金額で考えれば後に紹介した企業の方がお得になるかもしれない。