勉強しないまま １円も損しなかった 株の話

第26話 議決権行使書は出した方がいい

株を買うと株主総会に参加できる招集通知が郵送されてくる。

株主総会とは会社の重要事項を決める大切な場で、数千人という多くの株主が集まったりもする。

大株主でもない私なので、株主総会というと重要事項よりも出席するともらえるお土産の方が気になってしまう。

全部の会社でお土産が出るわけではないが、お菓子の詰め合わせとかもらえるところもあるので。

株主総会はもちろん出席した方がいいのだが、日本各地で開催というわけではないので会場が遠い場合にはそう簡単に出席することができない。

そのため議決権行使書というものに賛成か反対かを書いて返信することになる。

ちょっと面倒くさい。

私の場合はほとんどが最低数の株しか持っていないので、１票の価値しかない書類を出したところで影響はない。

しかも株主優待が欲しいためにやっているから４０社近くの株を持っている。開催期間が近くなると、この４０社から毎日のように書類が送られてくるのだ。

その都度郵便ポストに投函しにいかなくてはいけない。郵送しなかったからといって株が没収されたり配当金が貰えないということもないのに。

他の人はどうしているんだろうと思って知人に聞いてみたところ「１回も送ったことがないよ」という人もいて、そういうものなのかと安堵してみた。

だから返信せずに捨ててしまっていた。

ここで私と同じように郵送を面倒くさがる方は気を付けた方がいいことがある。

それは銘柄の中には議決権行使書を出さないと株主優待を貰えないところがあるのだ。

そんなことを知らない私は株主総会のお知らせだからと放置していた。そして期限が過ぎてから開封したときに「議決権行使書を出した方に株主優待を送ります」と書かれていてびっくりしたのであった。

あまり多くの企業でやっているわけではないが、私が持っているところでは『セーラー万年筆』と『ジャパン・フード＆リカー・アライアンス』がそうであった。

セーラー万年筆は株主優待がない会社なので、何か貰えるとは思っていなかった油断があった。

本来は出さなくてはいけないものだし、一定数集まらないと株主総会が開けないこともあるそうなので、放置しないように気を付けた方がいいだろう。