エムアイケイアイ理化学研究所刊
穴田丘呼
第1話EV(電気自動車)のバッテリー循環型システムの構築―MI方式
電気自動車の問題点は大きくは二つあります。
まず第一に電気自動車の巡航距離です。つまりバッテリの持ちです。一回の充電で街乗りならともかく一般的な使用にはその巡航距離が足りません。
第二に於いては充電時間です、急速チャージで約20分だと言われてます。これでは実用的ではありません。
これら問題点を解消するのがバッテリー循環システム、名づけてMI方式です。
まずバッテリーを脱着可能にします。いくつかのバッテリーを合わせたものを取り外しできるようにするのです。もちろん人が持って負担にならない程度の重さにします。
その脱着可能なバッテリーを前にするのか後ろにするのかは車のデザイン等にもよるでしょう。また固定バッテリーも併設します。これは脱着はユーザーがするのではなくメカニックがすることになります。この固定バッテリーは主に制御系に使われます。
固定バッテリーと脱着可能バッテリーの間にはバイパスを設けます。主に脱着可能バッテリーから固定バッテリーへ電気は補給されますが、走行を担う脱着可能バッテリーが万が一電気量が少ない時は固定バッテリーから電気が補給されます。
また脱着可能バッテリーの数は、性能や必要な電気量に応じて個数を調整する必要があります。
ではどこでバッテリーを交換するのでしょうか? それは既存のインフラ、ガソリンスタンドです。またガソリンスタンドが少ないところはエネルギーステーションを作ってユーザー自らバッテリーを交換することになります。
ガソリンスタンドやエネルギーステーションでバッテリーは既に充電されているわけですから、交換の手間だけで時間はかかりませんし、いたるところにガソリンスタンドはあり、またガソリンスタンドが少ないところはエネルギーステーションがあれば巡航距離を気にする必要はありません。
またその整備には地方自治体や国が特区などを作り、開発と両面同時進行で推し進めてゆく必要があります。電気自動車の開発及びインフラ整備は急務なのです。電気自動車が一般化するのを早めるにはこの点を抜かり無く推し進めてゆく必要があります。
またガソリンスタンド、エネルギーステーションでは、電気料金を徴収します。そして従来通りの充電方式も残しておく必要もありそうです。それらを併用することによりユーザーがEVライフを選択できる余地を残しておくことができます。
また近未来にEVRC(電気自動車レーシングチャンピオンシップ)みたいな電気自動車によるレースも面白いかと思われます。
そしてバッテリーはガソリンスタンドなどか管理会社が管理し、使用期限が切れたバッテリーは再生させて再利用するのが好ましいかとも思われます。
エムアイケイアイ理化学研究所刊 穴田丘呼 @paranoia
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ユーラシア大陸横断日誌/穴田丘呼
★2 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます