第21話 気温と寝相、そして新しいお布団
暑くなるとのびて、寒くなると丸くなるものなーんだ?
答えは……まあ、色々あると思うけど、今回は猫。英語で言うとキャットさんである。
うちのミィの場合、冬場の寒い時にはくるりと真ん丸になっているのに、夏場の熱い時にはでろーんと伸びている。
体表の面積を広げるためになのか、前足を伸ばしていることも多い。逆に冬場は座っている時にも足を折りたたんで収納していたりする。
それと、お腹側の方が放熱効果が高いのか、夏場はよく仰向けになっていた。前にも書いたけど、レディーとしてはもう少し慎みというものを持ってほしいと思ってしまう。
それと、ストーブの前とか炬燵の中とか温い所でその体勢になるのは、いかがなものか?人間で言うとあれだよ、暖房をきかせた温かい部屋で薄着でいたり、アイスを食べているようなものだよ。
話は少し変わりまして、最近掛け布団を新調しました。羽毛布団なのでふわふわのふかふかです。
すとっぷ!別に自慢とかそういうのじゃないから!ミィの話に移るために必要なことだから、拳骨握り締めるのは止めて!空き缶も投げないで!ゴミはゴミ箱に!
と、おバカな前振りはここまでにしまして。
新しい羽毛布団は柔らかいので、乗ると凹みます。ミィにとっては包まれているように感じるみたいだ。狭い所が安心するという猫の習性もあるのかもしれない。
結果、すっかりお気に入りになりました!
しかも下の布団が凹むことで空間ができているためなのか、上に毛布などを掛けてやっても嫌がらずに寝ているのです。
実はミィ、掛け布団が体に纏わりつくのが嫌いなのだ。なので、冬場の寒い時季であっても布団の中に入ってくることはほとんどなかった。
飼い主筆頭としては風邪をひかないかいつも心配していたので、ちょっと安心。
ところが、なんということでしょう!新たな問題が発生したのです!
ミィのお気に入りポイントは僕の掛け布団の上だ。つまり、僕が寝ている上に――真上ではない――ミィが寝ているということになる。
下から順に並べると、敷布団、僕、掛け布団、ミィ、ミィの掛け布団ということになる。
既に気が付いた人もいるかもしれない。この状態で僕が豪快に寝返りを打つと、ミィが転げ落ちてしまうのだ!
それ以来、ミィに気を遣って眠る毎日となってしまった……。飼い主の宿命とはいえ、ちと辛いっす。
そんな僕の気苦労を知ってか知らずか、ミィは今日もまた僕の布団の上で丸くなっているのでありました。
ミィ、たまにはお布団の中に入って来てくれてもいいのよ?
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