第20話 O・HI・GE!!

 お髭です。ひらがなで「ひげ」と書いた方が分かり易いかな?

 にゃんこさんにとって重要な器官であるこのおひげ、実は抜けます。

 まあ、いくら重要とは言っても毛なんだし、生え変わりもするという話なんだけど、始めて抜けているのを見た時は結構びっくりした。


 普通の毛に比べて明らかに太くて長いのだ。そして根本、ちょっと尖ってます。そして硬いです。ゆえに角度が悪いと……刺さります!多分ね。試したことがないから分からないけど。


 ふむ、せっかく抜けたおひげの実物が手元にあることだし、ちょっと実験してみようか。とりあえず手近なところにあった布に突き刺してみたところ……、おいおい、刺さっちゃったよ。

 掛布団に敷布団、枕、フリースの服などなどすんなり突き抜けてしまった。さすがにビニール生地のような目の細かすぎるものは無理だったけど、なんとソフトジーンズのズボンには刺さりました。

 針だね。ちょっと芯の太い針だわ、コレ。皆さんも猫の抜けたひげの取り扱いには気を付けましょう。


 ふおっ!?このネタなにかに使えないかな!?「武器『猫ひげ針』。急所攻撃の成功率アップ!」とか?……いいかもしれない。別の作品で登場する二足歩行にゃんこさんの切り札にでもしようかしらん。

 などとこっそり宣伝を入れたところで閑話休題。


 そしてまあまあどころかかなり丈夫でした。根元の硬くて太いほうだけじゃなくて、先端の細くて柔らかい方も、手で引っ張るくらいでは千切れそうにもなかった。曲げて折れ目がついてもしばらくしたら消えているし。なにこれ、形状記憶合金!?


 ちなみにミィのおひげは基本白くて、根元の方だけ――全体の一から二割くらい――が黒くなっている。根元から離れるごとに、徐々に黒から白に変わっていくのだけど、それがなかなか綺麗なグラデーションをしている。生命とか自然の美しさを感じられる、かもしれない。



 さてさて、猫のひげがどうして重要なのかというと、センサーだからということだそうだ。例えば、穴を潜り抜ける時、ひげが接触しなければ通り抜けられると判断するらしい。


 ここで「口元にあるひげだけでそんなことが分かるの?」と疑問に思った人もいるんじゃないだろうか。答えは簡単、にゃんこのひげは口元だけにあるのではないのだ。

 猫の顔写真をアップで見ると分かるのだけど、目の上、人間なら眉毛のあたりから、ぴよんぴよんと数本の長い毛が出ているのが分かるだろう。これもひげです。

 そして顎の下にも同じくぴよんぴよんと長い毛が生えている。これもひげなのです。


 今回は、そんな猫にとって大切なおひげのお話し?でした。

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