姫鬼一発 前編
とりあえず俺は石とかを置いているトコに戻った。
勿論数個石を持って・・・・・・・・・・・・・。
そして、一休みする。マジで疲れた・・・・・・・・・・・。
まあ、正直途中から慣れてきたかららくっちゃ楽だったけど
例えばあの強さが1体に凝縮されてたら強欲による回復も無く大変だった。
てか、あんな強さのがいったいに凝縮されるはずが無い・・・・・・・・。
・・・・・・・・そうだ、俺がいた。俺はあの15体いや30体分と強さを誇っている。
やばいな・・・・強欲やばいな・・・・・・・。
とりあえず家を作ってがっつりと休みたいな・・・・・てな感じになり
休みのをやめて俺は石と石を強酸でくっつけてみた。
すると案外成功しいい感じにくっついた。
そこからは同じようにくっつけていっていい感じの家を作っていった。
幸いそのときにはモンスターは出なかった。それでも
石を運んだりと、色々大変で滅茶苦茶疲れた。
まあ、それでもそこそこいい感じの1階建ての建物が出来た。
名前は・・・・・・・・・・・・・・ウルフホームでどうだ?
まだ隙間があったりして完成には程遠いがそれでもそこそこの耐久性はあるはずだ。
俺は草を刈って集めてきて簡易ベッドを作った。
理由としてはがっつり寝たかったからだ。まあ、がっつり寝るのは
危ないけど・・・・・・・・・・・・・・。
そして俺は眠った。
翌日・・・・・・・・。俺は若干寝ぼけ気味で目を覚ます。
すると俺の目の前には俺がかけていた罠に引っかかったらしきモンスターが
暴れている姿が目に見えた。勿論俺は扉みたいのを作ってそこから出てすぐ見えたのだが・・・・・。
そんなことはいい。重要なのは暴れているモンスターだ。
あれは今にも俺がかけた簡易罠を壊してしまいそうだ・・・・・・・・。
「ガシーン」
撤回する俺のかけた簡易罠は跡形も無く壊れた。
そしてそのモンスターはこちらに向かってくる。
鑑定をする。
「トローラーLv8
HP1000
MP1000
SFP1000
SMP1000
AT2000
DF4000
SD500
MN300
スキル
雄叫びLv6
剛撃Lv6 」
明らかに俺が今まで見た中で一番強い。
そしてそのモンスター、トローラーは俺に突進をした。
俺はギリギリのところで回避する。そして作戦を決める。
どうするか?戦うのか?逃げるのか?本当なら逃げちゃいたいけど
ここまで強いなら勝てるなら勝ってステータスを得ておきたい所ではある。
ただそれがどれだけ危険なのか俺にはわかる。
何せこいつ俺と同じぐらいの攻撃力だ。俺と同じ、
つまりあの30体と同等の力を持っている。
そして防御力も負けず劣らずだ。他のステータスも確実に高めだ。
勝てる見込みは少ない。だが勝っておきたい。いや、むしろ勝てるかもしれない。
奴は確実に馬鹿だ。なぜなら俺の罠は頭を少し使えば解けるのだ。
それでも解けなかったのは馬鹿だからだ。もっと言うと最低でも
俺よりは馬鹿だ。つまり俺が頭を使えば勝てなくも無い。
俺は覚悟を決める。そしてもう一度突っ込んできたトローラーの突進を回避してから
急いでトローラーに近づき爪で軽く切り裂く。それでも少しも傷がつかない・・・・。
傷がつかない?じゃあどうやって倒す?多分こいつは酸や毒程度じゃ死なない。
だから傷口にお見舞いしてやる必要がある。だが、それが出来ないとなると
本格的に負けてしまう。この巨人の前では戦術など無意味でしかないのだ。
トローラーは俺に向けて持っていた棍棒を振り回す。
大地に当たると共に近くにあった木が倒れる。
・・・・・・・・・異常なほどの攻撃力。おそらく剛撃のおかげだ。
当たったらまず死ぬ。俺はトローラーの後ろに回り強酸をたくさんお見舞いする。
こいつ今の俺に比べるとスピードがかなり遅い。
更に言うと俺の3分の一ほどだ。だからその隙を狙えればもしかしたら・・・・。
しかし俺の放った強酸の連続発射はトローラーには
全くといっていいほど効かなかった。
正直言うと勝てない。俺の攻撃力じゃ勝てっこない。
防御も攻撃もこっちが上だ。だが、こいつには剛撃がある。
あいつに俺が攻撃を与えられなかったとしても俺はあいつから攻撃を受ける。
回避し続けなければ勝ち目は無いし強酸を撃ちまくっていればいつか
耐性がつきよりダメージが与えられなくなる。
無理な戦いだったのだろうか??????????????
いや、七大罪スキル2つ持ちの俺ならこんな奴に負けはしないはず。
何か、何か方法は・・・・・・・・・・・・・。
俺は逃げる。逃げて逃げて全方位が木のみとところにトローラーを連れ出す。
それを奴は追いかけてくる。俺は小さい体を生かしその木のうちの1本の木の
後ろに隠れて隠密と迷彩スキルを発動する。
少し遅れてトローラーはやってきた。そして俺を探すようにあたりを見回す。
そのとき確実に奴は集中している。そこで俺はトローラーがきっちりと開けた「目」に向けて
強酸を連射した。確実に俺は姿を見られた。
しかし強酸の連射を目に受けた奴もさすがに痛みを感じたらしく目を押さえている。
これだけが作戦じゃない。まだ終わっちゃいない。俺はトローラーの首元に向けて
ジャンプする。高さが足りない為木に登る。
そしてトローラーの肩に着地する。
俺は急いでトローラーの首元にいきそして全力で噛み付く。
「ウヲーーーーーーー」
トローラーが喚く。それと共に若干ステがあがる。
雄叫びの効果だろうか?多分一時的なものだろうが俺は躊躇わず
首をかみ続ける。ダメージなんか狙っちゃいない。
狙っているのはただ一つ。こいつの肉を少しでも食うこと。
それが出来れば俺にスキルは移る。逆に言えばこいつのスキルは無くなり
ただの攻撃だけのモンスターになる。
そうなってしまえば俺への攻撃はおそらく効かない。
何故って防御力4000に攻撃力2000でもダメージは微々たる物なんだ。
防御力5000に攻撃力1000じゃおそらくほぼダメージは無い。
剛撃がこっちにはつくためこっちはダメージを与えられる。
「ウヲーーーーーーーーーーーーー」
トローラーは暴れる。だが俺も離すものかと引き下がらない。
そして俺はついに吹き飛ばされる。正確には首下から落とされる。
だがその勢いで奴の首元の俺が噛んで弱っていた部分が俺の口に入る。
これで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『暴食スキルが発動しました。トローラーLv8のスキルを統合します』
ナレーターさんの声が響く。それと共に俺はトローラーの肉のかけらを口から出して捨て、
トローラーに向けてジャンプする。そして奴のすね目掛けて飛び込んで
奴のすねを力強く切り裂く。すると自然に爪に力が宿った感覚が発生し、
ものすごい力ですねを切り裂いた。その結果トローラーが倒れこみ
鮮血を流した。俺は血を被りながらその場に座り込んだ。
『強欲スキルが発動しました。トローラーLv8のステータスを統合します。
ミニマムレッサーウルフがLv7からLv9になりました。
支配者系モンスター撃破ボーナスにより経験値にボーナスがつきました。
ミニマムレッサーウルフがLv9からLv10になりました。
条件を満たしました。アビリティ血マミレノ野獣を獲得しました。』
・・・・なんか色々ナレーターさんが言った。正直理解できなかった。
とりあえず鑑定。
「ミニマムレッサーウルフLv10
HP2680/2680
MP1170/1170
SFP8660/8660
SMP2800/2800
AT3100
DF9000
SD2100
MN800
鑑定Lv2
牙Lv5
工作Lv2
多重人格連携
毒耐性Lv1
狼爪Lv5
毛皮Lv4
弱点察知Lv2
蛇毒Lv4
暴食Lv1
捕食Lv1
強欲Lv1
強酸Lv4
隠密Lv10
迷彩Lv1
剛撃Lv6
雄叫びLv6
アビリティ
暴食
強欲
血マミレノ野獣 」
こんなところ。強くなったな、俺。
トローラーの肉を食いつくし満腹ゲージを回復させてから思う。うう・・・・・・・・・・・・・・・・。
何で?何で家を作りたいのに邪魔が入るの?よく分かんないけど
支配者モンスターとか出てきちゃうしさ・・・・・・・・・・。
そもそも支配者モンスターとは何ぞや?何て疑問は二の次。
俺は、しっかりとした家が作りたいのだよ・・・・・・・・・・・・・・・。
丈夫で、壊れないような・・・・・・・・・・・・・・・・。
さっき戦ってた振動で壊れちゃうようなものじゃなくて・・・・・・。
それも許してくれないの?ねえ、なんかした?俺は家でマッタリと検証がしたいんだよ。
ここ無茶苦茶ひろいっぽいしそうじゃなきゃやってらんないんだよ・・。
休みたいのに休めない・・・・・・・・・・・・・・。
いいね、なんか小説のタイトルになりそう・・・・・・・・・・・・・・。
いや、どうだろう、ありがちかな?まあ、よく分かんないけど。
今回の失敗を整理してみたほうがいい。
失敗1.罠を結構簡易的に作った事。
→中途半端にやると逆に危ない。作るならもっともっと
本格的にする!!!!!
失敗2.途中で眠ってしまった事
→次は完全に出来上がるまで眠らない!!!!!!!!!!!!!!!!!
と思ったけどどうしても眠くなりそうだ・・・・・・・・・。
頬をつねったりとかしたほうがいいだろうか・・・・・・・。
いや、頬つねったら血が出るな。結構吹き出る・・・・・・・・・・・。
さすがにそれはは洒落にならない。生き残る為に作る家なのに死んだら意味無い。
失敗3.ここの付近のモンスター情報が無かった。
→情報不足は命取りだ。多分モンスターにも生息地があるだろうから
その辺確認して安全なトコを選んだほうがよさそうだ。
と言う事でこれらを改善して、本気で家作りをしようと思う。
というわけでまずはモンスターのリサーチ・・・・・・・・・。
俺は付近のモンスターを探る為簡易拠点の下でモンスターを探しては戻ってきてを繰り返した。
繰り返してきたのだが、何故なのか今まで見たみたいな強敵がいない。
いても蛇とかだ。いや、まあ蛇も強敵なのだがLv6が見た中で最強で
正直ステとか見たら勝てそうだった。あくまで頭使えばだけど。
多分余裕で勝てちゃうってレベルでもない。気を抜いたら多分負ける。
だけどこれほどの戦力差なら検証相手として実験感覚で相手できるかもしれない。
で、まあそんな感じだった。俺が初めに見たウサギもいなかったし
いるのは蛇だけだった。俺が見た範囲は拠点から半径500程だ。
これはどれぐらいかというと俺が5分(感覚)で走っていける距離だが
でもまあ、あたりの危険モンスター、というか蛇を全て頑張って排除すればいいのだ。
俺が発見した感じだと蛇は半径500メートル内に10体いる。
なのでそれらを全て殺して仕事する間の食事にしようと思う。
ということなので一晩寝てから俺は蛇狩りに出発した。
蛇1体目
「マスネークLv5
HP100
MP100
SFP400
SMP600
スキル
蛇毒Lv3
蛇牙Lv3 」
俺はそいつの蛇毒を完全に回避できた。かなり疲れはしたけれど
回避はそこそこ楽だった。蛇毒を回避してからは
ぱっと飛び出して蛇の首元を切り裂きその後で蛇毒でもぶちまけて殺した。
あ、言い忘れたけれどどうやらLv6の奴以外はLv5だった。それも10体全員近くにいた。
近く、といっても集まってるわけじゃなくてなんと言うか
まるでその付近が蛇の町である感じだ。2体がいっぺんにいるとかは無いんだけど
比較的一体一体の間が少ない。そのため無音で殺さないと囲まれる。
それと前に殺したLv3の蛇。あれ多分生まれたばっかの捨てられた蛇だったんだと思う。
大抵の蛇はみんな同じように育てられていて同時に生まれている感じなので
もしかしたら落ちこぼれの蛇の捨てられたのかも?
その後も残り8体のLv5の蛇を俺は殺していった。
そして後はLv6の蛇だと思っていた矢先そいつは現れた。
Lv6の蛇だ。油断しなければ勝てる相手だとは思う。
思うのだが今はきついと思った。なぜならその日に9体もの蛇と対峙している訳で
ゲームとかなら1体との対戦を何回か続けるのは苦じゃないがこれがリアルだと
無茶苦茶集中力が削れる。正直今すぐにでも倒れこみたいほどだ。
そんなときにこいつが現れた・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
勝てる見込みが少ない。それだけじゃない。
そいつは、確かに俺が見たLv6の蛇と同じ姿なのだ。
だが、レベルは12に達していた。1日で6もあげていたのだ。
確実にこいつはLv6だった奴だ。この特徴的な模様は確実にそうだ。
つまり今も言ったように1日で6レベル上げたわけだ。
その苦労がどれほどか察する事ができる。まず少し遠くに行かないといけない。
そしてかなりの数のモンスターを倒さなければならない。
かなり苦痛なはずだ。それでもそれをどうして今日やったのか。
それは簡単な事だった。俺だ。俺を殺す為だ。俺がモンスターを探っている事に気付いたんだろう。
そして自分の仲間?を殺した俺を憎み敵討ちのために強くなったのだ。
駄目だ、多分こいつは今は勝てない。今の集中力で出会い頭に戦っても負けるだけだ。
だからといって逃げても多分疲れが回ってつかまると思う。
それだけ疲れている。主に精神的に・・・・・・・・・・・。
俺はなるべく遠距離戦に持ち込むことにした。理由はステータスを見れば分かるはずだ。
「マスネークLv12
HP300/300
MP300/300
SFP1000/1000
SMP1000/1000
AT1000
DF1000
SD1000
MN500
スキル
蛇毒Lv1
蛇牙Lv9
剛撃Lv4 」
何をやったか知らないが剛撃を習得している。このスキル多分結構攻撃に補正がかかる。
すると俺の防御力9000という最強を疑うような防御力
いや今日の狩りで10000を越えたんだったがそれを破る事がもしかしたら出来るかもしれないし
幸いこいつは蛇毒が弱い。つまり遠距離攻撃には手が出せないはずだ。
だとすれば遠距離にさえ持ち込めば回避に失敗しても大きなダメージは受ける事がないはずだ。
多少のダメージや苦し紛れの蛇毒ぐらいならほとんどダメージは受けないだろう。
俺は後ろにジャンプで下がりながら蛇の目に向けて強酸を放つ。
「キーーーーー」
蛇は目に強酸が入ったことによってか叫び鳴いた。
そして気絶?した。かと思えば蛇はもぞもぞと動きはじめた。
ミシミシという音が響く。そして蛇は脱皮した。
それも脱皮してうろこには小さな刃がつき、それどころか
歯はまるで刀のようにとがっている。うまいこと言うなら、
歯はまるで刃のようだった・・・・・・・・・・・・・・。
笑ってよ・・・・じゃないそんなおふざけしてられない。
銀色に輝く蛇その名は変わっていた。
「ブレードスネークLv1
HP300/300
MP300/300
SFP1000/1000
SMP1000/1000
AT3000
DF2000
SD2000
MN500
スキル
蛇毒Lv1
牙Lv1
剛撃Lv4 」
ブレードスネーク、それが奴の名だった。
HPとかは変わってない。大きく変わっているのが攻撃力、防御力、スピードだ。
後は蛇牙が牙になった位だ。
だが、それ以上に見た目の変化がすごい。
体中、刃物がついているようなこいつはモンスターじゃない。
「化け物」だ。確実に・・・・・・・・。
俺は強酸を発射しまくる。次々と撃ちまくるが、
蛇はためらいもなくこちらに突っ込んでくる。
俺は何とか回避した。しかし確実に集中力がもたない。普通に戦っても多分そうだというのに
疲れきったあとの戦いだから尚更だ。
長期戦に持ち込んでも勝てない。やるなら一撃で手を打つしかない。
俺は考える。そして思いつく。それが名付けて「ポイズンパワークロー」だ。
略して「ポイク」だ。まあ名前はいい。
俺は突進してくるブレードスネークの頭上に跳んだ。
どうやら身体能力は確実に上がっているようだ。
次に蛇毒の弾を右前足につける。痛みが若干あるが我慢だ。
そして、俺は剛撃を発動した。これぞポイクだ。
剛撃によって出来る傷に毒が入るだけじゃない。
毒で手がコーティングされてダメージが減らせるしそれに
剛撃の衝撃で毒がより深くに入る。それによって更に強い痛みが襲う。
「ギーーーー」
低い叫びを出す蛇。俺はせめてもの慈悲と思いうろことうろこの間に向けて爪で攻撃し
楽にしてやった。彼らに罪は無いから・・・。
関係ないけどね・・・・・・・・・・・・。
ナレーターさんのいつもの台詞も終わる。
俺はそいつの死体を拠点に持ち帰る。全ての死体を少しずつ食べる。
これで暴食が発動だ。満腹ゲージも全回復した。
『ミニマムレッサーウルフがLv10からLv11になりました』
レベルアップの通知も来る。そういえば蛇は12で進化してたな・・・・・。
狼もそうなのだろうか?それとも進化しないのか?
どっちにせよ進化があると分かった事は大きな収穫だ。
現在のステータス。
「ミニマムレッサーウルフLv11
HP3880/2680
MP2370/1170
SFP12860/8660
SMP7000/2800
AT8000
DF12000
SD5000
MN2000
鑑定Lv2
牙Lv7
工作Lv2
多重人格連携
毒耐性Lv3
狼爪Lv6
毛皮Lv5
弱点察知Lv3
蛇毒Lv6
暴食Lv1
捕食Lv1
強欲Lv1
強酸Lv4
隠密Lv10
迷彩Lv1
剛撃Lv6
雄叫びLv6
アビリティ
暴食
強欲
血マミレノ野獣 」
まあまあの感じだ。でも 気を抜くと危ないので注意だ。
ステータスが高かろうが元が弱い貧弱狼だ。それを忘れちゃ駄目だ。 まあ、色々戦ったけれど例え疲れても寝ずに作ると決めたので
絶対に寝る前に家を作る。しかもこれ以上ない位丈夫なやつ。
そこで俺はまずものをくっつけるものの開発をした。いままでの悩みが
閃き一つで解決されたのだ。名付けて『接着剤』・・・・・・・・・・・・・。
いや、別に一つ一つのものにそんなに凝った名前つけなくてもいいかなって・・・・・・・。
とはいえ名前無いのは不便か・・・・接着剤で通していくと・・別に問題は無いか・
でも、こう、手製感が出てた方がいいと思う。うん、決めた。
名付けて『狼印の接着剤』だ。いいのいいの。分かれば。
コホン。それで狼印の接着剤なんだけどまず何でどうやって作ったかを説明すると共に
これを作ったときに秘話とかを説明しよう。
まず、それは刃蛇を倒したときのことだった。つかれきった俺はこの後
強酸を使い続けることを思い出し満腹ゲージを使うだけじゃなくて結構疲れることを思い出した。
そして、もっと楽な方法ないかな、と考えた。強酸だとどうしても一部溶けてしまうから
その分たくさん材料が必要になる。それを集めるのもまた自分だ。
それが俺に出来るのか不安だった。いや、出来ないという確信があった。
俺は闇雲にその辺の木に強酸をはいた。絶望というか疲れきり過ぎて何も考えられずに。
そうしたら強酸が当たった葉っぱが溶け出して地面についた。
それは結構ねばねばしていた良く分からない物質だった。俺は何となく触ってみた。
なんか期待がどこかにあった。これを体につければ疲れなくならないかな、とか
もう半分以上壊れかけていた。正直それだけ疲れがたまっていたのである。
それはしょうがないと思う。だって蛇をかなり倒した後で
その進化形と思われる刃蛇と対峙したのである。精神的にもうズタボロだ。
それでまあ、触ったわけだ。そのなぞの物質を。右前足でつつくと
その物質は俺の右足から離れなくなった。無茶苦茶粘着力が強い物質だった。
これはもうトラップに使えるんじゃないかって思う次元で。
殺傷能力さえ下手したらもちそうなほどに。
それで更に言ってしまうと俺は右前足がホントに取れなくなってあせった。
あせったって言うかやばかった。いや、今もやばい。
何があったかというと・・・・それを説明しよう。
まずそのままいたら確実にいつかモンスターに襲われる。近くにいなかったとはいえ
しばらくすれば増えるかもしれない。そこで脱出する方法を考える。
・・・・・・・・・・・・・しかし思いつくのは足を切り落とすとかばかりだった。
というかもう正直それだけこの物質には粘着力があってそれを無くす術とかはそのとき知らなかった。
それで俺は考え付いた中で一番マシな方法、右前足を強酸で溶かしてその部分の毛皮を脱ぐ、という方法だった。
もう正直洒落に為らないほどやばかったのでしょうがなかったけど
それでもこれはこれできつかった。
まず、胴体部分の毛皮と右前足部分の毛皮の境目を作りそこを強酸で慎重に溶かした。
これがものすごく痛くてHPも結構減った。満タンに回復したHPが半分になるぐらいに。
それからだ。地獄は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
俺は慎重に毛皮から足を出す為に動いた。その結果毛皮と足の筋肉は分離した。
しかしこれはこれで痛かった。HPが4分の1になった。
そして俺は毛皮か足を抜いた。抜くと共に思いっきり後退した。
そして着地したとき・・・・・・・・・・・これがマジ痛くて右前足の筋肉に直に地面が当たっていて
HPが5分の一になった・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そこそこ増えているのにこんなに減ったのはホントに痛かった証拠だ。
ただ苦労はそれだけじゃない。それからはもう動けなかった。いや、今も動けない。
右前足をいい感じに浮かして辛うじて動けている。
そんな苦労を経てこの狼印の接着剤は完成した。
で、俺は石を削ってくっつけるところに草を置いて強酸で溶かし
くっつけるもう片方の石を何とかして狼印の接着剤の部分に当ててくっつける。
するとものの数秒で外れなくなりそれを繰り返す事で俺は結構広めの六角形の家を作った。
結構丈夫でいい感じの出来だ。俺は家のドアを開けて家の中で寝込む。
ドアはどうやったかというといわゆる押すやつじゃなくて
横に動かすやつにした。そうしたら簡単に出来た。
工作スキルが1レベル上がった。結構頑張ったからな・・・・・。
で、俺は足を休めている。しかし一向に治る気配は無い。
レベルアップしたら完治するだろうがそうじゃなければ1年以上完治しなさそうだ。
それは困る。そんな事されたらいつまでここにいなきゃいけないか。
かと言ってレベル上げは遠くにいけなきゃならない。
それもきつい。そこで俺が考えたのが俺の家の半径10メートル付近のところ全方位に
狼印の接着剤を設置した。
これが何かも分からないモンスターは触るか避けるかする。
避けた場合ジャンプでこちらに来たときには第2のトラップ軽い落とし穴が炸裂する。しかもはや完璧なもその下も狼印の接着剤がある。要塞だ。しかも常に目立つような旗を屋根につけるから
目立つはずだ。
これで獲物が呼ばずともしばらくすればくる。
来ればこちらのもの。俺が殺せばレベルアップもしばらくしてくるだろう。
完璧だ・・・・・・・・・・・・・・。
色々真面目な事考えたけどもっと軽くいきたいというのが本音だ。
実際後、7年以上は猶予があるわけだしゆっくり軽く生きて生きたい。
さし当たってはやはりここを出たい。結構命の危険性があるし・・・・・・・・・・。
とはいえ成り行きでなってしまった狼の姿だと人のいるトコには行けない。
・・・・・・・なんで狼になったんだろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ふとそんな疑問が現れる。あの時はな、並列進化とかで舞い上がっちゃってたからな・・・。
しょうがないって、しょうがない。ホントにしょうがないもん。ああなってたら誰だってそうするでしょ。
えっしない?うそでしょ?実際体験してないからわかんないんだよ・・・・・・・・。
でもまあ、人のときよりかはモンスターと戦うときやりやすいだろうし間違っちゃなかった。
間違ってはない。絶対に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
それはそうとついに竜を見てしまいました。刃蛇も竜っぽかったけど今回のは、やばいね。
ガチの竜でしょ?名前にドラゴとかついてるし、絶対大きくなったら竜とか龍とかになる。
要するに強い。絶対にというか多分ちびドラゴン自体強い。罠に引っかからなければ。
多分さっきは罠に引っかかってたのが敗因だろうからそれがなきゃ多分負けてた。
それを考えるとちょっとやばくなってきたな・・・・・・・・。あんなのが近づいてきてるんだとしたら
この要塞から出ることができなくなる。それはマジで終わってしまう・・・・・・・・・・。
それに蛇たちも多分新たに出てきてるから一歩間違えればちびドラゴンたちが戦い始める。
そうしたら蛇は確実にちびドラゴンに負ける。ちびドラゴンたち頭いいからな。
刃蛇でも危ういと思う。それにそのまま蛇を倒してレベルアップでもされれば勝てなくなる。
栄養とかとって大きくなっちゃったらもう確実に勝てない。それは未然に防ぎたい。
と言う事でいくつか策を考えようと思う。
策1.この要塞に蛇、もしくはちびドラゴンを引き寄せて全て殺す。
→そもそもこれ以上どうやってあいつらを引きつけるんだ?いまだって限界までモンスターが好む匂いを
出してるのに・・・・・・・・・・・・・。それにちびドラゴンか蛇どちらでも集団で来られたら
危ない。蛇には蛇毒、撃たれそうだしちびドラゴンもスキルをとってくるかもしれない・・・。
・・・・・・・・・・・・・?一旦策を考えるの中断。試したい事がある。
試したい事、それは即ちスキルについてだ。よく考えたらスキル覚えられるはずなんだよね・・・。
確か、初めてレベルアップしたときに100ゲットして暴食につぎ込んだソウルポイント。
その後強欲に100、使ってから一切手をつけてなかったんだ。全くもって忘れてたけど・・・。
今さっきちびドラゴンの事考えてたら思いだした・・・・・・。
ちびドラゴンみたいに対戦中に習得させるのは相当の手慣れじゃないと無理な気がする。
と言う事で俺は安全に、平和なときに習得しておきたい。
でもって俺の今のレベルは・・・・・・・・・12。
一応鑑定でソウルポイントを見てみるか・・・・。
「所持ソウルポイント900」
どうやら900もあるそうだ。これなら随分とスキルがゲットできそうだ。
ただし、どんなスキルがあるかは分からない・・・・・・・・。
と思っていたけれど鑑定のレベルが上がってそれが分かるようになった・・・・やばい鑑定使えすぎる!!!
というわけでポイントが足りるやつも足りないやつも気になったやつを挙げてみる。
「鉄化
防御変換
魔力変換
気合
野生 」
これぐらいだ。鉄化、というのは多分何かを鉄にするっぽい。ただちょっと習得するのは怖いかな?
500も使っちゃうし・・・・・・。
それで防御変換と魔力変換はどちらも1000必要。1000も使うんだし結構使えると思う。
気合ってのがよく分かんない・・・・・。まあ変換系も分かんないけどこれはもはやスキルなのかすら微妙だ・・・。
野生も、同じくだ。もし食事を食わなくても生きていける的なスキルなら良いんだけど気合とこれは
100で済んでしまうのでそんな効果は期待できない・・・・・・・。
で、他にもなんかすごいのが色々あった。けど10000とかばっかで低くても5000だったので
もはや眼中には入ってない。
さて、それで俺はどのスキルをとろうかというのを決めている。
それは防御変換だ。効果は分からないけど1000も使うんだし期待できる。
魔力のほうも後々取る予定だ。という事でおそらくレベルが上がるごとに100ゲットできる
ソウルポイントのためにレベルを上げることにする。ちびドラゴンたちのことは後回しだ。
ちょうどモンスターが罠に引っかかった。俺は獲物に近づく。
何となく思ったんだけど結構さっきよりよく獲物が見える。かなりの距離だけど
獲物である蛇の鱗さえきれいに見て取れる・・・・・・・・。これが竜眼の力なのか!!!
そんなことを考えつつも統合された毒スキルを試してみる。
どれぐらい威力が違うのか・・・・・・。と、思って試したんだけど
レベルが蛇毒より低いのに既に蛇毒より若干だけど威力が高い。これはレベル上げたら
強いかもしれない・・・・・・・・・・。俺は毒を連射する・・・・・。
幸い食料は結構あるしこれぐらい使っても大丈夫だ。
「ギーーーーー」
蛇は嘆きながら死んだ・・・・・・。こいつに攻撃の隙すら与えずに殺した。
『強欲スキルが発動されました。マスネークLv5のステータスが統合されます。』
ステが統合された・・・・・。俺は蛇を要塞に持ち帰る・・・・・・・・。
そして食う・・・・・・・。こいつは少し毒に特化してるようだ。とはいえレベルは上がらなかったけれど・・・・。
少ししてまた次の獲物が来る・・・・・・・・・・。
竜眼のおかげではっきりとここからでも分かる。こいつはちびドラゴンだ。
俺はちびドラゴンの元に行く。鑑定すると前のよりレベルが2高くレベル5だと分かった。
それだけじゃない。こいつ、火炎のブレスがはけるっぽい。
スキル名が火炎だったけど俺に向かってはいてきたので分かった。
びっくりしたけどギリよけられた。若干火、ついちゃってるけど・・・・・・・。
やばい、死ぬ・・・・・・・・・。俺は後退して砂を足にかけて消火する・・・・。
くっそ。こいつ許さない。俺はこいつに向かって毒を吐き続ける。するとちびドラゴンは
狼印の接着剤に火炎ブレスを放った・・・・・・・。狼印の接着剤は溶けた・・・・・。
二つ目の弱点だった・・・・・・・・・。やばい・・・・・。
俺は、上空に毒の大玉を打ち上げる。そしてそれを更なる毒で撃つ。
すると毒たちは霧となった・・・・・・・・。
さっきのスモッグとはまた違う。具体的には濃度が違う。
こっちは確実にダメージが出る。俺は、霧にふれながらもさっさとちびドラゴンの背後に回った。
よし、勝った・・・・・・・。そう思った瞬間。
ちびドラゴンは自身の周囲を火炎で囲んだ。火炎スキルはブレスをはくだけじゃなかった、ということだ。
またしても火がついた。急いで後退し砂で消火する。その間に毒の霧は晴れてしまった・・。
こうなったらダメージ覚悟で火炎を突破するしかない。あれに毒を放っても蒸発するだけだ。
最低、死にさえしなければレベルアップするまで安全に狩りをしてどうにかなる。
俺は歯を食いしばって突進した・・・・・・・・・・・・・・・。
火炎に当たった瞬間激痛を感じた。しかし我慢するしかない・・・・・・・。
何とか突破すると俺は体中が燃えていた・・・・・・・・・・・・。俺は何となくそれを利用する事を考えた。
俺はちびドラゴンに向かって突進をする。ちびドラゴンに当たる直前で止まり真っ赤に燃えている
夕日のおかげとかじゃなくてホントに燃えている、右前足でちびドラゴンを攻撃した。
剛撃の効果もありかなりの威力になるはずだ、という予想は当たりヒットした瞬間
ちびドラゴンの命は絶えた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『強欲スキルが発動しましたドラゴチャイルドLv5のステータスを統合します。
ミニマムレッサーウルフがLv12からLv13になりました。
進化が可能になりました』
レベルアップのおかげで火が消えていく・・・・・・・・・。
色々言われた。けどとりあえずお腹が減った・・・。
レベルアップして痛みも消えたし、食事にしよう。だって毒たくさん吐いて
エネルギーが足りないもん。ちびドラゴンの死体を要塞に持ち帰る・・・。
俺はちびドラゴンの肉を食べた・・・・・・・・・。
前にも思ったんだがちびドラゴンの肉は、比較的うまい。今まで食べてきたやつらと比較するとって話だけど。
実際何故か記憶がある元々の世界での食事には到底及ばない。それだけうまかったという事だろう。
『暴食スキルが発動されました。ドラゴチャイルドLv5のスキルをミニマムレッサーウルフに統合します。』
ナレーターさんの声が聞こえる。そういえばこのナレーターさんの声って多分脳かなんかに直接話しかけてくる
よくあるやつだと思う。なんというか便利だな・・・・・・・・・・・・・・。
ご都合主義っぽいけど・・・・・・・。まあ、気にしない気にしない。
さて、これでめでたくレベル13になったのでソウルポイントが1000になった訳です・・・・・。
結構うれしい。とりあえず鑑定で今の自分の状況を見ておくべきかな?
最近自分のステをあんまり見てないから色々統合されてややこしくなってるかも知れない
「ミニマムレッサーウルフLv13
HP4580/2680
MP3270/2370
SFP14960/12860
SMP7520/7000
AT11000
DF19000
SD10000
MN6000
鑑定Lv2
牙Lv9
工作Lv3
多重人格連携
毒耐性Lv4
爪Lv6
毛皮Lv5
弱点察知Lv3
毒Lv4
暴食Lv1
捕食Lv1
強欲Lv1
強酸Lv4
隠密Lv10
迷彩Lv1
剛撃Lv6
雄叫びLv6
竜眼Lv6
威圧Lv3
火炎Lv2
アビリティ
暴食
強欲
血マミレノ野獣 」
へえ・・・・・・・。なんかステータスだけでも信じられないものになってるな・・・・・・・。
やっぱり強欲スキルって危ないんじゃないのかな?結構不安になってきた・・・・。
実際狼なのに竜眼覚えちゃってたりおかしな感じになってるしな・・・・・・・。
でもまあ、そのことについてはもうしょうがない。取ってしまったものはどうにもならない。
それと、もう一つ思うのが鑑定。これ、相手のステとかも知れちゃうわけだし
他のモンスターが持ってないのもおかしい気がする・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あ、でも鑑定ともしかしたら工作は人的な種族の固有スキルなのかも・・・・。
だとしたらあいつらが持ってなかったのも納得いく・・・・・・・・・・。
『鑑定スキルがLv2からLv3になりました。』
ナレーターさんが言う・・・・。へえ、鑑定スキルか・・・・・・・・・。
確か前のレベルアップでは攻撃的なのが見れるようになったんだっけ・・・・・・・・。
じゃあ今回も期待できそうだな・・・・・・で?違いは?
鑑定しなおしても同じ結果が出る・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
何がいけないんだろう?俺はふと外を見る・・・・・・・・・・・・・・。
かなり遠くの木を見つける。竜眼じゃなきゃ木だとは分からない・・・・・・・・。
そういえば、言うの忘れてたけど木とかも鑑定すると耐久性とか後どれぐらいで切れるとか
出るようになった。それでもって木を見ていると鑑定が成功した。
つまりこれは竜眼越しでも鑑定が出来るという事だ・・・・・・・・・・・。
もし人間の固有スキルなら望遠鏡とかでも出来ると思う。これは・・・・そこそこいいかな?
そんなことを考えながら俺はちびドラゴンを完食した。よく考えたら
ストックの蛇とかを先に食べればよかった。まあうまかったから良い。
さて。じゃあスキルを覚えますか・・・・・・。俺は防御変換を習得する。
・・・・・・鑑定を見てみる。
「ミニマムレッサーウルフLv13
HP4580/2680
MP3270/2370
SFP14960/12860
SMP7520/7000
AT30000
SD29000
MN25000
鑑定Lv2
牙Lv9
工作Lv3
多重人格連携
毒耐性Lv4
爪Lv6
毛皮Lv5
弱点察知Lv3
毒Lv4
暴食Lv1
捕食Lv1
強欲Lv1
強酸Lv4
隠密Lv10
迷彩Lv1
剛撃Lv6
雄叫びLv6
竜眼Lv6
威圧Lv3
火炎Lv2
防御変換
アビリティ
暴食
強欲
血マミレノ野獣 」
違いに気付いただろうか?防御力という概念がなくなっている・・・・・・・・。
他のステを見れば分かるようにおそらくこれは防御力を消失させてその代わりに他のステに
加算するものなのだろう。平たく言うなら今の俺は攻撃が当たれば死ぬ。
一撃で・・・・・・。だがその代わりに攻撃とスピードと魔力が強くなっている。
・・・これは微妙だ・・・・・。レベルがないということを考えると多重人格連携と同じ感じなのだろう。
うむむ・・・・・・・・・・・・。ショックだ・・・・・・・・・・。
で、でも進化とやらがある。レベルアップで進化が可能になったとか言ってたしそ、そっちでは
良い結果出してくれますよ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
と言う事で進化、と念じてみる。案外これでうまくいった。
『ミニマムレッサーウルフが進化可能です。
進化可能種族
・レッサーウルフ
・ミニマムウルフ
・ウルフエッグ 』
・・・・進化しても微妙だ・・・・・。けど進化ということは大歓迎だし
狼って事はいつか繰り返していけば北欧神話のフェンリルっぽくなれるかもしれない。
いつかは狼男的な姿にもなれるかも・・・・・・・・・・・・・・・。
というわけで選ぼう・・・・・・・。レッサーウルフとミニマムウルフとウルフエッグ???
レッサーウルフはおそらく正当な進化だろう。レッサーて言うのは
レッサーパンダとかのレッサーでどっかの言葉で劣等みたいな意味だったかと思う。
つまりは劣等種だ。で、ミニマムウルフ。多分レッサーが取れて普通の小さい狼になるんだろう。
若干特殊、といったところか・・・・・・・・・・・・・・・。
ここまでは良い。ただ問題はウルフエッグだ。よく分からん。
エッグというぐらいだから卵なんだろうけど卵に進化するか?普通。
ということは何だろう?普通ならミニマムウルフを選びたい。
ただ、若気の至りというのか何なのかウルフエッグを選んでしまった・・・・・・。
『ウルフエッグに進化します』
ナレーターさんが言った。 俺の視界は暗転した。何があったかというとナレーターさんが進化のアナウンスをしたのだ。
ん・・・・・。俺は目覚めた。ばっちり目を覚ました。まさか進化が気を失うとは・・・。
普通光に包まれて一瞬で姿が変わるものじゃないの・・・・・・・・?
それはゲームの世界の話なのかな?いやいやここだって十分ゲームみたいなんですけど・・・・。
全く、この世界は生命体を殺そうとしているのか????もうそうとしか考えられないよね・・・・。
それともあれかな?食物連鎖の延長みたいな??進化するほど強いモンスターは気絶して
他のモンスターに食われる的な????ん??????
そういえば刃蛇は進化するとき色変わってなかったな・・・・・・・・・
え、ずるくない?何で??納得いかないんですけど・・・・・・・・・・。
これについては知っておきたいのでいくつか仮説を立てよう・・・・。
仮説1.俺がレッサーな劣等種だったから・・・。
確かに劣等種ではあった。あったけどスキルは無茶苦茶もってたしそもそも劣等種だったからといって
ステにしろスキルにしろ確実にそこらの魔物を超えてたんですけど・・・?
それなのに劣等種だったからって気絶って・・・・・・・・。生まれつきの弱者に
成り上がりが出来ないの?いやいやそんなのひどすぎるだろう・・・・・・・。
仮説2.刃蛇のほうが特殊だった。
まあ、あのときの刃蛇は確実に仲間を殺された憎しみとかがあって無茶苦茶常軌を逸してた・・・。
けどそれだからって気絶しないって・・・・・・・・・・・・・・。草原に
有り得るな・・・・・。むしろそんな気しかしなくなってきた・・・・・・・・・・。
でも、それだけで気絶しないって有り得る?だってかなりの高ステータスでも
どうにもならなかったんだよ?精神的な問題でどうこうなる気がしない。
というかむしろなっちゃったら報われなくない?????
仮説3.戦闘中は気絶しない。
・・・・・・一応仮説として出しはしたけど微妙かな???????
そもそもそんな都合の良い設定があるなら何で異世界から来ただけの俺がこんな
広いいるんだってなっちゃうし・・・・・・・・・・・・・。
まあ、結構ご都合主義な世界だしありうるっちゃありうるか・・・・・・・・・・。
でもなあ、それだと納得いかないな・・・・・・・・。
仮説4.暴食と強欲のせい。
確かに有り得る。だってさすがに何も問題がないのはおかしいし・・・・・・・・。
それに暴食と強欲はどっちもすごいエネルギーを体に溜め込んじゃうようなスキルだし
体が耐えられなくなって気絶ってのも分かる気がする。
それなら前の刃蛇は、暴食と強欲をもってなかったしこれなら百歩譲って納得いかなくもない。
ただ、そういうのはホント知らないと危ないんだから説明しておいてほしい。
ステータスなんてシステムはあるのにトリセツは無いとかありえない・・・・・・。
ひどすぎるでしょ?あ、でもそもそもこのスキルも人(元人)専用だったら
この辺のモンスターが持ってないのも説明がつく。それに人の世界では
学校とかあるかもしれないしそれでとっちゃいけないとか言われるのかも・・・・・。
仮説5.進化した種族のせい。
一つだけ異様な進化系だったしありえなくない。むしろ無きにしも非ずだ。
ただ、だとしたら皆が皆モンスター系には異様な進化系があるということになる。
そうじゃなきゃ不公平だし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
だとしたときに他のモンスターがそういう進化形を選ぶという可能性がないわけもない。
なのにそういうモンスターじゃなく俺みたいな貧弱モンスターを襲うとか馬鹿すぎる・・・・。
そもそも今まで見ててドラゴン種は頭良い感じだけどそれ以外は馬鹿っぽいし
というか人ほどの知性はないと思う・・・・・・。
だとすると何でそんなモンスターを見かけないのか、という話になる。
・・・・・分かんないな・・・・・。こういう仮説立てって結構今までやってきたけど結局
答えは分からずじまいだったよな・・・・・。というかわかんないこと考えても仕方がないし
後回しにしようぜ!!!的な流れになった・・・・・・・・・・・・・。
俺って結構投げやりな性格だな・・・・・・やばいな・人としてよく考えなければ・・。
あ、「元」を忘れないようにね・・・・。いや、そもそも元ですらないし。
体は元人間だけど俺狼でいた時間のほうが長いし・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そもそも人でいたのなんてどんだけ少ないか・・・・・・・・・・・・・。
というかこんな事考えてるけど実は結構やばい問題が発生してます。
・・・・目が見えません。いや実際は目は見えてます。
しかし視界が真っ暗です。何も見えません・・・・・・・・・・・・・。
多分ここは要塞の中だと思う。でも真っ暗だと敵が要塞に乗り込んできても分からないな・・・・。
音も聞こえにくい・・・・。普段はモンスターがいなくとも要塞の中であろうとも風の音とかが
結構うるさかったんだけど少ししか聞こえない。
この辺は風が弱まるってことないんだけど・・・・・・・・・・・・・・。
てか、すごく暖かい・・・・・。すごく暖かい。もう一度言う。計3度・・・。
すごく暖かい。・・・・というか暑い。いやむしろ熱い。
何だここ?要塞の中だよね?????というかそもそも何で視界が真っ暗なんだ???
まさか、モンスターに襲われて死んだ???????????????
死んでしまいましたか・・・・・・・・。これが死なのですか??????
嫌だよ、まだ死にたくないよ・・・・・・・・。お願い生き返らせて・・・・・・。
体を動かす。それこそバタバタする様に・・・・・・・。
「ごろーん」
そんな鈍い音が響く・・・。振動が体に伝わる・・・・・。怖い。
何なんだろうか?????そうだ。こんなときの鑑定だ・・・・・・・。
鑑定すれば分かるはず。
「ウルフエッグLv1
HP4580/4580
MP3270/3270
SFP14960/14960
SMP7520/7520
AT30000
SD29000
MN25000
鑑定Lv3
牙Lv9
工作Lv3
多重人格連携
毒耐性Lv4
爪Lv6
毛皮Lv5
弱点察知Lv3
毒Lv4
暴食Lv1
捕食Lv1
強欲Lv1
強酸Lv4
隠密Lv10
迷彩Lv1
剛撃Lv6
雄叫びLv6
竜眼Lv6
威圧Lv3
火炎Lv2
防御変換
アビリティ
暴食
強欲
血マミレノ野獣
卵の防衛本能(種) 」
・・・・卵の防衛本能???アビリティが一個増えている。しかも種、と横に書かれている。
種ってもしかして種族限定的な??????というかまず死んでないっぽい。
それだけ確認してから考えよう。多分種ってのは種族限定って言う事だと思う。
それで卵の防衛本能ってぐらいだから俺は・・・・・・・・・・・俺はたま・・・ご?
おそらく、俺の予想だと種族限定ってのとこの字面からしてこの種族のとき限定だと思う。
別の種族になってしまえば戻ると思う。だからそれについては深くは考えない。
それで卵の防衛本能って言うのは????とかも後で良い。問題は俺が今卵なのか否か、だ。
そして多分卵だ。それなら熱いのも暗いのも分かる。そしてもう一つ分かる事。
それは確実に終わったという事だ・・。
てな訳で火炎で体を燃やしながら鑑定のレベルを上げていこうと思う。ただどちらも意識しなくても出来てしまう事なので
その間に別のことを考えておこうと思うのだ。今まで後回しにしてきたこととかを考える時間・・・・・・・・・。
今は暇なわけだしその時間を後のために使わないとね・・・・・・・・・。個人的には全く考えずに猪突猛進して
暇なときはだらけて忙しいときはがっつり動くのもいいと思うのだけど・・・・・・・・・・・。
そんなことこんな草原でやってたらいつ死ぬか分からない。と言う事でよく考えていくべきだと思う。
では、まず考えなくてはならないこと、一つ目。どうやって人に戻ろうか・・・?
これについては進化していけばいいんじゃね?的な感じでまとまって入るんだけどその進化さえ
ホントに狼男的なのになれるかも不安だ。むしろなれないほうが確率としては多いしもしなれたとしても
人としてここの世界の言葉が分からなければ生活できない・・・・・。魔王との交渉も・・・・。
ただ、とりあえず人に戻るところから始めないとその言葉すら発する事ができない。
俺が今発する事のできる音は威嚇音の「グルル」的なのか超威嚇音の「グルルルル」ぐらいだ。
つまりは、威嚇以外で音を出せない。まあ、足音とかは別だけど・・・・・・・・・・・・・・。
あ、あと雄叫びスキル。使ってないけどあの巨人も若干音出してたしいけるかな?????
いや、まあどちらにせよ人に戻らないと人に退治でもされそうだし・・・・・・・・・・・・・・。
・・・大丈夫かな??既に1回進化に失敗してるし・・・・・・・・・・。まあ、何とかなることを祈ろう。
祈れば何とかなる・・・・・・・・きっと・・・・・・・・・・。いやいや誰に祈るんだって話しだし・・・。
神様を敵にしちゃってるからね・・・・・・・。やばいやばい。誰か助けて・・・・・・・・。
それで考える事二つ目。暴食と強欲について・・・危なくない?????
これについては今までも数々の議論を繰り返してきた。ただいまだに答えは出ていない。
答えの片鱗すら見えていない。いくつかの説としては人と元人専用なんじゃね?説と進化したときに
バッド進化がある・・説か出ている。他にも異世界からの使者というボーナス、なんていうなんとも
テンプレな説もあるが正直うなづけはしてもこれだな、と思えるものは見つかってない。
ただ、危ないというのは確かなはず。何も危険がないのが一番だけど多分そんなことありえない。
何せ、相手のスキルと相手のステを奪うスキルだ。何のデメリットもない・・・なんてハズがない。
そもそもそれを貧弱狼の俺が簡単に入手できている時点で怪しい。このスキルをとったときは舞い上がりで
若干よく考えずにスキルとったり危ないの承知で面白そうだからとったりしている。
だが、そんなことをしていたから俺は今卵状態なのだ・・・・・。卵だよ卵・・・・・・・・・・・。
いかん話がずれた。まあ、いまだにデメリットについては分からないけどあることは確かなはず。
すごい後にしろ何らかのことがあるのは確かなので忘れないでおきたい。
『鑑定がLv3からLv4になりました』
お、ナレーターさんの声だ。ラッキー。ナイスタイミングなので何が変わったか見てみるか・・・・。
「ウルフエッグLv2
HP4580/4580
MP3270/3270
SFP14960/14960
SMP7520/7520
AT30000
SD29000
MN25000
鑑定Lv4
牙Lv9
工作Lv3
多重人格連携
毒耐性Lv4
爪Lv6
毛皮Lv5
弱点察知Lv3
毒Lv4
暴食Lv1
捕食Lv1
強欲Lv1
強酸Lv4
隠密Lv10
迷彩Lv1
剛撃Lv6
雄叫びLv6
竜眼Lv6
威圧Lv3
火炎Lv2
防御変換
アビリティ
暴食
強欲
血マミレノ野獣
卵の防衛本能 」
あれ?変わってない・・・・・・。あれか竜眼にかぶせるときみたいな???
おかしいな、何も変わらない。遠く見たりしても駄目だ・・・・・・・・・・・・・・。
ちょっと鑑定さん、どうしたの???と、思っているとステータス表示の画面に矢印が出た。
俺の意識によって自由に上下するっぽい・・・。そしておそらくこれはよくゲームにある選択する的なやつだ。
だから、例えば調べたいやつにカーソルを合わせて意識を出すと・・・・。
「鑑定・・上昇成長系スキル。対象物に意識を合わせることによって対象物の詳細な情報を入手する事ができる。」
・・・そうこれだよこれ!!!!トリセツ・・・・・来ました・・・・・・・・・・。
考えるのは後回し。分かんなかったやつを調べていこう・・・・・・・・。
「捕食・・上昇成長系スキル。相手を失神痙攣させる事のできるスキル。
Lv1の時点では効果は皆無であるがLv10に達すると対象者のWの領域への侵入が許可される。」
は???????意味不明だ????
「暴食・・アビリティ。習得条件スキル暴食の発動。自身のWの領域を拡大する。更にSDの能力を上昇する。」
へ?
「強欲・・アビリティ。習得条件スキル強欲を発動。自身のWの領域を拡大する。更にSDの能力を上昇する。」
は???
「血マミレノ野獣・・アビリティ。習得条件一時的に大量の血を体につける。
「死」への執着をより強く凶悪なものにする。しかし通常時には一般的な執着を大きく下回る。
対象者への殺意がWの領域を上回るときのみ効果を発揮する。」
・・・もう分からない・・・。
「卵の防衛本能・・種族限定アビリティ。習得、所持条件卵系種族である事。
AT,SD,MNを全てDFに付与する。この効果はスキルよりも優先される。
ただし、種族が卵系でなくなったとき、その効果は消えアビリティも消える。」
・・これが一番分かった・・。なんかよく分かんない。大変な事になってる・・・・・・・・・・・・・。
Wの領域????SDの能力???死への執着????なんかよく分かんない。
・・ゆっくり考えよう。まあ、ああだこうだしている間に俺のレベルは11まで上がっていた。因みに鑑定とかは
まさかのカンストしてその先の派生スキル「観察眼」を入手した。
更に因みにいっておこう・・・・・。結構短い時間だったみたいにいってはいるけど実は感覚として
既に1年以上経っている。・・・更に言うとその間にもスッゴイ色んな魔物に襲われた・・・。
正直ここ出たらもう危ない事はしたくない・・・・・・・・・・・。精神が腐った・・・。
・・・・・・もう一つ。現在俺は龍に襲われている。竜じゃなくて龍っていったほうが正しいであろうモンスターだ。
しかもそいつちびドラゴンの親っぽかった・・・・・・。火炎どころか劫火いやむしろ冥界の炎を受けているような熱さだ・・。
痛さだ・・・・。正直ダメージはないけど痛い。熱い→痛い。に変わっている。
死にたいほどの痛さだ・・・・。自暴自棄になりそう。苦しい・・・・・・・・・・・・・。
『ウルフエッグがLv11からLv12になりました』
・・・・。よく考えるとやばい。このままレベルアップしたら燃えて死ぬ・・・・・・・・・・・。
どうしよう?????終わった気がする・・・・・・・・・・・。そ、そうだ・・・・。
そうだよスキルだ。現在おそらく1200近くのソウルポイントがあるし何とかなるでしょ?????
ねえ、なるって言って・・・・。お願い・・・・・・・。
コホン。くだらない事はさておきレベルアップする前にスキルを確認しよう・・・・・・。
現状で有効そうなスキルを探す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ん?なんか気になるスキルがあったぞ・・・・・。使用ソウルポイント1200・・・・・。
まさに俺にとれって言っているようなスキルだ・・・・・・・・・・・・・・。
スキル名は・・・・・・・・・・・・・・腐敗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・効果を鑑定のおかげで見れるんだ・・・。有効活用しよう。
『腐敗・・一定効果系スキル。所得者の精神を腐敗させる・・・・・・。ただしそのメリットとして
Wの領域の限界を消滅させ限りなきものとする。更に思考能力を人智を超えた次元にする。
また観察能力にも異常なほどに長け思考能力により会得した情報を効率よく使用できる。』
・・・Wの領域・・・。いまだに何なのか分かってはいない。ただ、精神を腐敗させられるらしい・・・・。
それでも、この場でこのスキルは会得する価値がある。観察能力と思考能力を得られれば
この状況も打破できるかもしれない。今生きるために・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そのためにも俺はこれをこのスキルをとるしかない。
と言う事で俺はこのスキルをとった。その瞬間精神的な腐敗が感じるようになりすべてのことに屁理屈で
対応できてしまいそうだった。だが、そんなことにかまっている余裕はない・・・・・・・。
俺は瞬時にこの状況での最善策を考える・・・・・・・・・・・・・。その結果分かった。
俺の持ち前の観察眼でこいつは少しづつ炎をはくごとに疲れている。若干ではあるが。
だから今、動き回ればやつの思考は追いつかなくなっていく。
体がつかれきっているから頭も回らないのである。
そこで俺は四方八方に転がる。すると面白いように龍は疲れを見せてくる。そしてナイスタイミングで
レベルアップの報告が来た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
俺は逃げて逃げて龍を撒く。だが多分見つかる。だから進化する。
進化形態は1択だった。種族名は・・・・・「ヒューマンウィアー」
実際にはもう一つ狼系の選択肢があるのだがこっちのほうが面白・・・じゃなくて人に近づけそうだ。
決して1年の年月のせいで前回の失敗を忘れたわけじゃない。ホントに・・・・・・・・・。
まあ、そんなこんなで俺は種族名「ヒューマンウィアー」に進化した。
ん・・・・・。俺は目を覚ました。寝ていた、という感じではないのだけれど・・・・・。
俺は卵の殻が割れていることに気づいた。俺は今、膜みたいなのに包まれている。
俺は、それを引きちぎり外に出る。そしてある異変に気付く・・・・・・・・・・・・・・。
どこかが痛い・・・・・もしくは死んでいるようで感覚がない・・・・・・・・・。
否、今まではそんなことが多かったけれど今回は違う。今までの体の動かし方と大きく変わった。
それに自分自身も動かしてみるまで気付かないほどに自然に・・・・・・・・・・・・。
即ち、俺は人に戻っていた。2足歩行に進化していた。いやはや、思えば苦労ばかりだった。
こっちに来てから狼と波長が合っていることを知って何となくで狼になって
強敵に囲まれながら進化したかと思えば何となくで選んだ卵に進化しちゃって・・・・・・。
いやあ、でもこっち選んで正解だった。早く人に戻れてよかった・・・・・・。
種族名のウィアーってのが気になるけど・・・・・・・・・・・・・・・。
「グーーーー」
さっきのドラゴンの声だろう・・・・・・・・・・。俺はさっさと狼時代の忘れ物を回収する為に声の元に向かおうとする。
『転移スキルを獲得しました』
え??転移スキル?多分レベル言われなかったしレベルがない系のスキルだと思う。
鑑定で見てみるか・・・・・・。
転移・・一定効果系スキル。自身の望むところに膨大な時間と引き換えに転移する。
引き換える時間は一定であり距離によって変化せず、5年の年月を浪費する。
・・・・微妙。でもこれでここから出れる。それに5年なら安いもんだ。死ぬかもしれないところには居たくない。
とはいえ、あのドラゴンは、自分の手で殺したい・・・・・・・・・・・・・。
ドラゴンの元に向かっていき、俺は手から毒を出す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
手から毒出せるんだ・・・・・。不思議。
まあいいや。ドラゴンの口に毒を入れ込む・・・・・・・・・・。因みに毒も猛毒に進化した。
数発入れ込むとドラゴンは死んだ・・・・・・・・。え?この毒怖っっ。
そうだ。鑑定でスキルを見ておこう。
「ヒューマンウィアーLv1
HP5000/5000
MP∞/0
SMP1000/1000
AT30000
SD30000
MN25000
鑑定Lv10
観察眼Lv10
牙Lv9
工作Lv3
多重人格連携
毒耐性Lv4
爪Lv6
毛皮Lv5
弱点察知Lv3
猛毒Lv5
暴食Lv1
捕食Lv1
強欲Lv1
強酸Lv4
隠密Lv10
迷彩Lv1
剛撃Lv6
雄叫びLv6
竜眼Lv6
威圧Lv3
火炎Lv2
防御変換
腐敗
転移
アビリティ
暴食
強欲
血マミレノ野獣 」
あり?満腹ゲージがない。MPが増えている。しかも異常なほどに。いやいや。∞とかなってるし。
そのくせ、残量が0とか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なんか色々おかしい。人用の使用になっている部分もあるけどむしろ人ならざるものになっている部分もある。
やばいな、これ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
まあ、いいや。転移でマスポロに向かおう。5年を消費して。
と言う事でいきますかっ。転移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あ、こんな簡単な方法で転移で来ちゃうんだ。
ん?やばい。消えちゃいますな・・・・・。え?ホントに消える・・・・・
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