番外編「マウの異世界道中記 その3」
数日後、マウは別の魔王の城にいた。
「よく来たな、余がこの辺りを治める魔王、アーバンチャンピオンイーアルカンフーウルセイヤツラエリマキトカゲオクサマハマジョカトチャンケンチャンキンテツバファローズクイズダービーケッキョクナンキョクダイボウケンコキュウヲトメテイチビョウアナタシンケンナメヲシタカラサヨナラサヨナラサヨナラシアワセプロローグスイスイスーダラダッタスラスラスイスイスイセンロハツヅクヨドコマデモソーデスワタシガヘンナオジサンデスタケチャンマンロボチラシズシナラコノスシタロウツレテニゲテヨツイテオイデヨテクマクマヤコンテクマクマヤコントンデラハウスノダイボウケンナントスイチョウケンニンニキニキニキニニンガサンゾウヌケサクセンセイノッポサンハメハメハダイオウヒガシムラヤマオンドフシギナシマノフローネヘヘヘガデルゴビョウマエホクトヒャクレツケンマハリクマハリタヤンバラヤンミライショウネンコナンムゲンノシンケンシメダカノキョウダイハカワノナカモエヨドラゴンヤットデタマンユーフォーセンシダイアポロンヨイコワルイコフツウノコオマケノコライオンマルリカチャンデンワルンルンフラワーレインボーマンロボットハッチャンワガショウガイニイッペンノクイナシヲトンガアタマニアルモノナドウカバンガンキャノンギルガメッシュナイトグランゾートゲッコウカメンゴリポンクンザンダクロスジンセイラクアリャクモアルサズウトルビゼンインシュウゴウゾマホンダイアクロンヂニハボラギノールヅッテナンカアッタッケデンセンオンドドコデモドアバルーンファイトビックリマンブロッケンジュニアベルサイユノバラボクラノナノカカンセンソウパタリロピンクレディープラレスサンシロウペンギンクンウォーズポロン、だ」
ドゴオッ!
「あ~~れ~~!?」
「いくら文字数足りないからって、何だかわからにゃい長い名前で稼ごうとするにゃあー!」
……魔王ア(略)はマウの蹴りであっさり吹っ飛んでいった。
「さてにゃあ、勇者は何処にいるのかにゃ~?」
「あの~」
マウが気を取り直して旅立とうとした時、声をかけてきた者がいた。
「ふにゃ? ……にゃあ!?」
そこにいたのは金髪サラサラヘアーで女の子のように可愛らしい顔つきの美少年だった。
「にゃあー! ペロペロ(ズキューン!)させろにゃー!」
マウがヨダレ垂らしながら少年に飛びつこうとしたが
「いいよ。でも先に僕の話を聞いてよ」
少年はそれをかわした。
「ふにゃ? なんだにゃ?」
「いやお姉ちゃんさ、今さっき勇者がどうとか言ってたよね? それなら僕が知ってるよ」
「ほんとにゃ?」
「本当だよ。だから魔王に……」
「そうだったのかにゃ。それは災難だったにゃあ。で、勇者は何処にいるのかにゃ~?」
マウが少年にすり寄りながら尋ねると
「教えてあげるからさ、その前に僕をお家に連れてって。そして、ね」
少年は可愛らしくウインクした。
「うう、苦節(ズキューン!)千年、やっとショタ美少年と……にゃああああー♡」
マウは本気で嬉し泣きしていた。
っておーい、おめー前回ミッチーと、
「ミッチーはショタとは違うにゃあ。格好いい男性だにゃ」
さいでっか。
まあその後、マウは少年の家に着いた。
そこは歴史を感じさせるような洋風の立派な屋敷だった。
「ふにゃ~? あんたってお金持ちの家の子なのかにゃ?」
「ううん、お家が大きいだけだよ。ここには僕以外誰もいないし」
「え、そうだったのかにゃ……うん、今日はあたしにいっぱい甘えてにゃ~」
「うん、ありがと」
そして夜になり
「にゃあにゃあにゃあ~~♡」
マウは寝室で興奮しながら少年を待っていた。
すると扉が開き、少年が部屋に入って来た。
「にゃあー! さ、早くヤるにゃー!」
「うん。じゃあ……」
そう言って少年が手をかざすと
「にゃあああああ!? こ、これは~!?」
マウの体に触手が絡みついていた。
「ふふ、それでいっぱい気持ちよくなってね。そして精気を吸い尽くしてあげるよ」
「に、にゃ? あんたまさか?」
「そう、インキュバス。正確には亜種だけどね。魔王はこの力に目をつけて僕を部下にしようとしたんだけど、僕は誰かに仕えるなんて嫌だから断ったら監禁されちゃったよ」
インキュバスの少年はニヤニヤ笑いながら言う。
「にゃああ!? じゃあ勇者の事は!?」
「ああ、それは嘘じゃないよ。勇者は近いうちに異世界からやって来るって魔王が言ってたよ。さて、教えてあげたし……えい」
触手がマウの胸に、腰に、手足に、股に絡みつき、何か妖しい液を出しながら口に……。
「にゃあにゃあ~♡ これいいにゃあ~♡」
だがマウは全然抵抗しない。
ってかむしろ快楽に浸っていた。
「あのお姉ちゃん。そこは普通逃げようとするかじゃないの?」
少年はマウの予想外の反応に引いていた。
「なんでにゃ? こんな機会滅多にないし、どうせなら心行くまで楽しみたいにゃ~♡」
マウはニコニコ顔で答える。
「うわ~、どんな変態痴女でもこれは嫌がってたのに、このお姉ちゃんはって、えええええ!?」
なんとマウに絡みついていた触手がしぼんでいく。
「ふにゃあ? もう終わりかにゃ、つまんないにゃあ~」
「え、え? いったい?」
少年は何が起こったか理解できなかった。
「ふにゃ~……魔の者が神の体に触れたからこうなっちゃったのね。勿体ない事したわ」
マウの口調が変わった。
「へ? お、お姉ちゃんって何者? ただの猫型獣人族じゃないの?」
「獣人族? 違うわよ、私は妖怪猫女マウ。そして猫女神バステトよ」
「か、神だって!? そんなの僕の力じゃ抑えられる訳ない……あわわ」
それを聞いた少年は震えだした。
「うーん、物足りないわね、……早いけどメインディッシュといくにゃ」
マウの口調が戻り、舌なめずりしながら少年に迫っていく。
「え?」
「にゃあー!」
「ウワアアアーーー!?」
そして、
「ふう、ご馳走様でしたにゃ~♡」
マウはホクホク顔で口を拭っていた。
「う、うう」
少年は何故か尻に手をやりながら泣いていた。
「どうにゃ~? 後ろから突かれるのって気持ちよかったかにゃ?」
「うう、まさか尻尾が(ズキューン!)に変化して、そして……うう」
……どうやらマウは変態紳士が言うところの「ふたなり」と化したようだ。
そして少年を……。
「どうだにゃ? 無理矢理やられるのがどれだけ、なのか分かったかにゃ?」
マウが少年に問いかける。
「う、う……でも僕は精を吸わないと生きてけない」
「ならちゃんと理由を話して、死なない程度に吸わせてもらえばいいにゃ」
「……そんな人いない、とは言わないけどね。見つかるまでどうすれば?」
「それならにゃ、さっきヤッたついでにあたしの気を注入してあげたから、当分は大丈夫のはずだにゃ」
マウは少年の尻を指さしながら言う。
「え? これってそういう意味もあったの?」
「そうだにゃ~」
「そ、そうだったんだ。あ、それならこれからは男性にしてもらえば……はあはあはあ」
少年は少し目覚めてしまったようだ。
「え~と、どっちにしてもほどほどににゃ~(汗)」
そして翌朝。
「それじゃあたしは行くにゃ」
「うん。あの、ありがとう」
「いいにゃいいにゃ。じゃあ」
「あ、ちょっと」
マウが旅立とうとすると、少年が呼び止めてこう言った。
「魔王が言ってたのを思い出したんだけど、勇者は左脇腹に古傷がある者だそうだよ」
「え、ほんとかにゃ?」
「うん。たいした手がかりじゃないけど。少しは役に立った?」
「うん、ありがとにゃあ」
そしてマウは少年に見送られ旅立って行った。
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