第14話
すこし期待もしながら屋上へ向かう。
鍵を開け屋上に来たが誰もいない。1人青空の下、屋上で昼食をとる。
「鍵は俺がもってるから当たり前か…」
そんなところで時間は早いが囲碁部の部室に向かう。
部室には滝先輩が1人不機嫌そうな顔で座っていた。
「どうしたんですか?先輩。」
「今日は、お前と俺の2人だけで他の3人は欠席だそうだ。」
滝先輩の怒りが声に出ていて怖い。
「全員、用事だそうだ。大会が近いというのに意識が低すぎる!」
実は言うとこの部活で意識が高いのは滝先輩だけなのだ。実際、大会で成績を残しているのも先輩ただ1人である。
「石動、職員室に来月の大会に関する書類があるんだが取ってきてくれないか?」
「は、はい。」
昨日のあの出来事が頭に浮かび、職員室へ入るのがなぜか緊張する。
ガララ…
目の前の扉が勝手に開いた。
「!!!?」
扉の向こうからでてきた、知らない制服の女の子が勢い良く俺にぶつかる。
「す、…すみません!!」
顔を赤らめたその女の子は、走って玄関の方向に消えていく。
「なんだよ、もう。」
すごく可愛かったのでプラスかマイナスで言うとプラスの出来事だった。いい日だ。
「…で、君は何をしているの?」
扉を開けたらすぐの席。広岡先生だ。
(byユウシン)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます