第二回カクヨムコン参加作レビュー⑤
まさかコンテストが終わってもこんな記事を書くことになるとは……
今回のコンテスト、第一回目ほど飛びぬけた作品はない代わりに良作はかなり多いと思います!
てなわけで今回も私が★を入れた作品、紹介していきますよ~!
■『スクール・マーダー・フェスティバル』(ミステリー)作者 mikio
前作『ジャンピング・ジャック・ガール』の続編ともいうべき作品ですね。前作を読んでいなくても楽しめますが、前作のできもすごくいいので是非読んでいただきたい!(実は私、『ユーザーが選ぶカクヨム小説大賞』では前作『ジャンピング・ジャック・ガール』と『ひとりぼっちのソユーズ』に投票しました)
さて、本作品は文化祭を舞台に、劇の内容を決めるくじ引きで不正が起こり、さらには謎の劇の台本が現れて――といった内容。一体、くじ引きで不正を行ったのは誰なのか、謎の脚本家の正体とその目的は? と、劇の台本に隠された謎を解き明かすミステリーとなっています。途中途中で劇中劇も挟んだりするのですが、それもまた面白くて日常ミステリーとして秀逸な内容となっています。
巧みな文章に、ちょっぴりセンチメンタルな雰囲気、そして明かされる謎にみなさんきっと驚かれるはず。
■『25年後の恋』(ラブコメ)作者 大西明美
15歳のタクヤは、彼女ができたと思ったのもつかの間、ダンプにはねられて死んでしまう。神様に懇願し、なんとか生まれ変わりの交渉に成功するものの、彼女との年の差は16歳となってしまい――?
設定にユニークさを感じ読んでみましたが、非常に読みやすい文章で、彼女、生まれ変わりを繰り返しているうちにどんどん年を取っていくけど大丈夫? というハラハラ感、主人公が死んだ理由の謎、さらには昼ドラめいたドロドロまで、飽きさせない展開で一気に読めました。
ただこの作品、ラブコメ部門に出してるけど、ヒロインがちょっと早熟すぎてラノベを読むような男性読者にはあまり受けないんじゃないかなとも少し思ったり。
女性目線だったら、いくら年をとっても自分を愛してくれ、どんな過去でも受け入れてくれる若い男性が現れるってロマンなんだけど......女性向けの恋愛部門に出した方がよかったんじゃないかとそこが少し残念。
でもまあ、個人的には最後まですらすら読めて楽しめたのでヒロインの過去とか、そういうのが受け入れられる方にはお勧めできます!
■『Qutie Crazy Doll ~僕は彼女の着せかえ人形~』(ラブコメ)作者 神坂理樹人
主人公・直には秘密があった。それは幼馴染の遥華にたびたび女装をさせられて町中を連れ回されていること。いつものように女装して出かけさせられていたある日、直は地元一番の地主の娘、玲に誘拐されてしまう。彼女曰く、「私のお人形にならない?」……
私の好きな女装男子ものです! あらすじに「女装」という言葉が出た瞬間に反射的にブクマ!とにかく主人公の直が可愛いです! 男の子なのにこんなに可愛くていいのか……
脇を固める玲や遥華といったヒロイン達も嫌味が無くていい味出してます。特にお嬢様の玲が好きですね。こういうお嬢様キャラ、好みです。高飛車かと思いきや、意外と可愛い一面があったり。出てくる衣装もゴスロリにメイド服に浴衣にと可愛いものがいっぱい! めくるめくスカートとフリルの世界。
男の子が主人公で周りが女の子だらけである意味ハーレムなのですが、他の方のレビューにもあった通りイヤらしさを感じないので女の子にもオススメです。(というか、どちらかというと女の子向け?)
特に大きな事件が起こったりするわけではないのですが、ページをめくる手が止まらないのがすごいと思います。ドタバタ日常もの、といった感じ。
物語は完結になっていましたが、何となくこれからも何かが起きそうな予感がする、そんな作品。
さて、コンテストは終わったけど、まだ次のお仕事小説コンテストまでまだまだ時間もあるのでこれからも読んでない作品をどんどん読んでいくぞー!
あと私事ですが、時空モノガタリのコンテストで最終選考に残ったぞ!!今年初の最終選考!!よーし、いい結果がでるといいなあ......
ではまた☆彡
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