長編小説が書けない(2)

 さて、初めて長編を完結させた私ですが、どうも長編を書くために色々と意見を聞いたり、「小説の書き方」みたいなサイトを読んでいて、腑に落ちた言葉があるんだけど、それが


「長編はマラソン、短編は短距離走」


 という言葉。

 確かにその通りだな~と思う。

 短編を書くのには瞬発力が必要だけど、長編はスタミナやペース配分が必要になる。

 長編を書くには長編の筋力を鍛えなければいけないのだ。


 では、長編用の筋肉はどうやってつければいいのか?

 そう思って色々探したんですがどうも文章力や長編力を鍛える良いトレーニング方法が見つからない。

 そこで私はマラソンのトレーニングのページを見てみました!

 するとこんなことが書かれていました。


“とにかく毎日走ることが重要。走ることを習慣づけましょう“


 そうですね。今のところ、私は毎日出勤前とか就寝前に書く習慣は出来てます。継続は力なり!


“全く運動の習慣が無い人はいきなりフルマラソンを走らずウォーキング短時間のランニングで体を慣らすこと“


 これは私の「いきなり長編を書こうとするな短編で慣れろ」理論にも通じるところがありますね!(そうか?)


“徐々に走る距離やペースを上げ、無理なく走れるペースを高める練習をしましょう“


 なるほどなるほど。これは小説に置き換えれば徐々に書くスピードや文字数を上げろってことかな。


 つまり纏めると、短編からはじめて毎日少しずつ書ける文字数を増やしていけということなのな。なるほど。


 それから、長編小説の書き方を色々探しているうちにこんな言葉にも辿り着いた。それは


「三幕構成」


 小説の構成で有名なのは「起承転結」もしくは「序破急」だけど、「三幕構成」は主にハリウッド映画の脚本なんかに使われる技術で、1幕は設定 、2幕は対立 、3幕は解決 の役割を持ち


◇第1幕:誰が、何をするストーリーであるのかが設定され、主人公の目的が示される

◇第2幕 (前):主人公が自らの目的を達成するために、その障害と対立、衝突する。

◇第2幕(後):主人公が敗北の寸前まで追いつめられる

◇第3幕 :ストーリーの問い、すなわち「主人公は目的を達成できるのか?」という問いに対する答えが明かされ、その問題が解決される


 となるらしい!これに沿ってプロットをたてていけば長編小説が書けるというわけだ!

(ちなみに私、プロットって殆ど組んだことありません。あ、もしかしてこれが長編小説を書けない原因だった!?)


詳しくはWikipedia(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/三幕構成)でも見て参考にしてみてください。


 この三幕構成の何が役に立つって、物語のペース配分がしやすいところ。


 例えばこのページを見ると人物設定は最初の10分、あるいは10%でしなさいとある。

 これを10万文字の小説にあてはめると、最初の8000字~1万文字で人物紹介や状況紹介を終わらせる計算になる。

(これを多いと考えるか短いと考えるかは人それぞれだけど、私は多く感じる......1万字もあれば短編1本書けるじゃん......)

 さらに物語の4分の1の時点では(10万文字の小説なら2万5千字のあたり)で第2幕へと繋がる最初の大きな事件が起き(ファーストターニングポイント)、物語の半分を過ぎたあたりで(5万文字くらい)物語の最大の試練や山場を迎え(ミッドポイント)4分の3(7万5千字)のあたりでは第3幕へと連なる最後の大きな事件が起きる、とある。

 これを意識して書けば小説が格段に書きやすくなると思う。


 まあ、私もまだ試してないけどね!



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