応援コメント

29.「完璧」とは正反対の「完膚なきまで」」への応援コメント


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    騎馬戦の場面でしたから「完膚なきまで(叩きのめした)1位じゃなきゃ意味がないんだよ!」
    という意味合いでの発言だと読み取れました。実際 爆豪は緑谷の1000万ポイントだけを狙えば良いものを、完膚なきまでの1位を取るために物間のハチマキも全て奪おうとしていましたし、要は騎馬戦というこの勝負 試合において完膚(自分以外の持つハチマキ)を残したくなかったのだと考えます。=圧倒的な1位、完璧な1位ということになるのではと思いました。
    確かにこうした作品では読者 視聴者に伝わりにくい部分が多く、途中でてくる「1000000%」の力も実際に緑谷が1000000%出せたわけではなく、あくまで掛け声のようなものです。伝わりにくくすみません と語られています。
    つまりは 話の前後も含め、読み手がどう受け取るかではないでしょうか。

    >返信ありがとうございます。
    日々「日本語の難しさ」と向き合い、考察しているからこその(?)読みやすくまとまった文章だなと大変嬉しく思いました。
    丁寧でわかりやすいご返信ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    「完膚無きまでの1位」ですから、「完膚無きまで」が直接「1位」にかかっている形になりますので、その間に省略がある、という風に解釈するのはかなり無理があると思われます。
    ただ、本文でも書いた通り作者が言わんとする所はきちんと伝わっているので、セリフとしての価値を損ねるものではありません。

    また、103596さんは「完膚無きまで」という言葉の意味をご存知ですからそういった解釈が可能ですが、そうでない人間にとってはこのセリフはどのような意味に映るでしょうか?
    文脈からある程度の意味を推測して脳内で補足することになるでしょうが、そこから「完膚無きまで」の意味に正確にたどり着けるかどうかは微妙に思えます。
    ※こういった、知らない言葉の意味を文脈から判断してそれがそのまま定着してしまったことにより生まれた誤用も数多く存在します。

    そういった部分まで考えてこその「言葉のプロ」であると考えます。小説などでは校正・校閲というプロの方々が実に様々に目を光らせて誤用や危うい表現を潰していってくれていますが、少年漫画はその辺りが非常におざなりであると感じています。
    (本文でも書いた通り、作者さんというよりは出版社側の問題と考えます)

    >途中でてくる「1000000%」の力
    これは逆に、作者さんが気にしすぎなのではないか、と私的には考えます。
    非現実的な数値である=誇張表現=「その位の気持ちを込めてある」、というある種の比喩的表現であることは分かりやすいくらいに分かりやすい。
    ……しかしながら、作者さんがわざわざ弁明するという事は、そういった部分を読み取れなかった読者さんがいらっしゃったのでしょう。

    そしてそれが103596さんの仰る

    >つまりは 話の前後も含め、読み手がどう受け取るかではないでしょうか。

    に繋がっていくのではないでしょうか?
    言葉の解釈というのは最終的に読み手側に委ねられるものです。だからこそ、書き手側は自分のメッセージが少しでも高い確率で読み手に伝わるように日夜腐心なさっています。

    実に様々な人間が読み、特に若年層に向けられた少年漫画だからこそ、言葉の意味をセンシティブな問題として認識してほしいな、というのが本記事にこめた私の思いです。