応援コメント

20.何故か逆の意味で使われがちな「おもむろに」と「やおら」」への応援コメント


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    「おもむろに」という時の状況は、動作主体にとっては予定の行動でも、周囲にとっては突然の、予測していない状況下での、というニュアンスが含まれるせいではないかと思いますね。なので、かなり限定的な使用範囲に留まる言い回しに感じます。
    「おもむろに立ち上がる」ですと、周囲は立つと思っていない時に何の前触れ無く立った、というか…。立つ動作自体はゆっくりでも初動は突飛もない、という意味かと推測します。

  • このトピックに関しては、目から鱗!でした。一つお勉強させて頂き有難うございます。一点だけ、どうしても気になったので失礼ながら指摘させて頂きます。文中に、"(そういうちょっとおばかな作品なんです、すいません)"とありました。「すいません」は、本来「すみません」であり、厳密に言うと「すいません」という日本語は存在しないと自分は認識しておりますが、実際「すいません」が、これだけ拡散されてしまった現代においては『こちらも「すみません」と同義』として扱われているのでしょうか。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    「すいません」は「すみません」のくだけた言い方ですね。
    口語的というか、「み」が「い」に化けた例のようです。
    関西圏では「すんません」とも聞きますね。

    本来的にはおっしゃる通り「すみません」です。
    「すまない」を丁寧に言った言葉ですね。

    ただ、「すいません」自体も主に会話で使われている表現ですので、例えば大辞林や新明解国語辞典では、「すみません」の項目に「くだけた形」として紹介されております。

    小説の地の文に使うには向きませんが、逆に会話文等ではよく使われている表現ですね。

    今回ご指摘いただいた部分については、()で区切った「筆者の心の声」くらいのニュアンスで受け取っていただければ幸いです。


  • 私の場合、きちんと自分の意思で先を見据えてからの行動に「徐に」がつく場合が多い気がします。実際速度より優先する感覚としてですね。「闇雲に」と対になるイメージですが、あくまで私の場合です。

    「やおら」は使ったこともないし、聞いたことも読んだこともないのでおそらく大分死語でしょうかね。


    言葉って面白くてほんとハマります。素敵な沼をありがとうございます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    「徐に」は元々は「ゆっくり」という意味の言葉から始まって、「落ち着いて」というニュアンスが付加された経緯があるようですね。
    「落ち着いて」というのは「思慮深く」とも近い意味ですし、「慌てて」の対義語とも言えるので、「闇雲に」と対のイメージ、というのは言い得て妙に感じます。

    やおらは、古典にも出てくるような古い言葉(本来的には「静かに、そっと」)ですので、書き手がどういった物を今までに読んできたかで、出現率が変わってくる印象です。
    私自身も殆ど使いませんが、好きな作家さんの中にはやたらと使いたがる方もいらっしゃいます。

    言葉の選び方というのも、作家としての個性に関わる部分なので、これも一つの「沼」かもしれませんね。