役不足の誤用については、日本語の誤用の話題の中ではかなりメジャーな部類なので、その解説文もあちこちで見かけますね。
大抵の場合、セットで「役者不足」にも言及しいて、まるで「役不足の誤用について語るなら、力/実力不足と役者不足にも言及すること」というお約束があるかのようです。
作者からの返信
「役者不足」という言葉がセットで取り上げられるのは、恐らくそれ自体が役不足の誤用から派生して生まれた言葉だからなのではないか、と思っています(ちょっとエビデンスがないですが)。
少々前の作品ですが、「涼宮ハルヒの憂鬱」にも「私では役者が不足しています」のようなセリフがあったような……。
どちらにしろ、比較的新しい表現には違いないでしょうね。
「力不足」については、本文でも紹介している文化庁の調査に対しての解説で、「力不足」や「実力不足」との混同が指摘されているので、こちらを参照した方が多いのかもしれません。
http://www.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_geppou/2012_02/series_07/series_07.html
「役に不足」と覚えていましたね。「役に足りないよ、君では。」という。逆に「役者不足」というのは馴染みがまったくなくて、驚きました。