第3話高校

「な、何言ってんだよ母さん」

「そうよね…ご飯できてよ」


やはり勘がいい…

少し警戒するべきか




なんだかんだで受験当日になった。

これで受からなければ歴史を変えることができない。


「よ!淳也。」

「お、おう。柳田」

「頑張って一緒に受かろうね。」


恐ろしいもんだ…女の子ってのは…

こんなこと言われたら誰だって「こいつ俺のこと好きなんじゃね」って思ってしまう。

だが実際相手は自分のこと好きでもないしみんなにも

同じ態度を取っている。

でも学生ってのはいいもんだな。


「そうだな。お前も受かってくれよな」

「え…う、うん」


なに照れてんだよこいつ。

俺はお前に受かって貰わないと2年後のお前の自殺を止めることは出来ないからな。



数時間後…


「やっと受験終わったね~淳也。」

「そうだな、どうだったんだ?」

「ふふ…私は余裕。淳也はどうだったの?」


そんなの余裕に決まってるだろ。

一回この学校受けてんだし。

勉強も結構したし。

だが30年前の俺はギリギリに受かってたからな。

怪しまれないためにもやばいかもとか言っとくか。


「ちょっと不安だな。やばいかもしれない」

「そうなんだ…2人で受かりたいよね!」

「そうだな」


今日は疲れた…今日は家に帰るとするか。


「ねぇ…」

「なんだ?」

「今日私の家に来ない?」


まぁいいか。ちょっとこの学生を楽しむか。


柳田家


「お腹空いたね、なんか食べる?」

「そうだな、なんでもいいよ」

「そっか…じゃあ私がなんか作るよ」


こいつの手料理か、そういえば食べたことなかったな。

少し歴史が変わっているのか…

だが今の俺もなぜこいつが自殺をしたのか

俺には全くわからない。

高校に受かってから俺は柳田と話したり全然しなかっかし

これから話したりした方がいいのかも知れないな。


「ほら、出来たよ。どうしたの?難しい顔して」

「あ、いや、何でもない…頂きます。」


チャーハンか。上手いなこれ。なんか嬉しい


「なんかさ…淳也って大人っぽくなったよね。」

「え…そ、そうか?」

「うん、1年前はなんか、子供っぽかったし。なんか頼もしくなった気がする。でも…」

「でも?」

「な、なんでもない…」


なんだ気になるじゃねえか…大人っぽくなったか…

まぁそうだな、中身おっさんだし


「ど、どう?美味しい?」

「そうだな、美味いよ」

「そっか…よかった」


そういえば、俺を家に招いたということは

なんかあるんじゃないのか…


「そういえば、俺を家に招いて…どうしたんだ?なんか

悩みでもあんのか?悩みならいつでも…」

「ちがうの…ちょっとね…言いたいことがあって…

ちょっと、ちょっとトイレ行ってくるね」


なんだよ。絶対何か言いたくてだよなこの状況。

ていうか勘違いするだろう。もし俺が普通の男子なら

「告白されんじゃね?」とか「もしかしてこの状況Hするんじゃね?」とか考えてしまうぞ、これ

まぁ俺はそんな期待してそうでなかった時のショックは大きかったりする。中身おっさんでも一応体学生だしな。


「ごめんね?で、話なんだけど」

「あ、あぁ」

「わ、私と…」

「私と…?」

「私と…つ、付き合って!」


は、はぁ!?ちょっと待てよ…

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