第7話 胃薬2袋飲んだ

「胃が重いような……胃薬飲みました2つ」

(胃薬2袋って……飲めばいいってもんじゃないだろうに……)


 昨日から胃が重いんだよ~。

 胃が動いてない気がするよ~。


「うん、なんか食べたら?」

「食べたよ……オムライスも肉も……あの後から胃が……あっ美味しかったね♪」

「いや、ほらアイスとかケーキとか食べすぎなんじゃない」

「炭水化物に慣れてないのかも……」

(炭水化物に慣れないって……よく生きてるな~)

「なんか、普通の食事したほうがいいよ」

「アイスは我慢できない!」


「昨日は胃薬2袋飲んだよ……スーッとしないんだよ、もう」

「数の問題じゃなくてさ、なんか固形物食べたら?」

「団子買ってきてくれた?」

「あそこのさぁ~、団子美味しかったんだよ」

「今日行ってきたけど、大福みたいのは売ってなかったよ」

「えっ、去年は売ってたよ、無いの?電話で聞いてみるよ」

(饅頭まんじゅうは食べるんだよな~、まぁアイスよりマシか)

「はい、食べて」

「うっ……うん」

「あのね、コンビニ行こ!おにぎり買おう」

(おにぎり、いい傾向か)

「すいませ~ん、いちごのフラッペ無いんですか?新発売のヤツ」

(氷はやっぱり食べるんだ……)

「なんか酸っぱいの食べたいんだよ、グレープフルーツがいい」

 ゼリーしかないんだな~グレープフルーツ。

「ゼリー冷えてない……冷たくない……はぁ~、チョコも買う」

「チョコも食うの?」

「チョコ食べたい」


「マック行く!」

「あの~、フルーリーの抹茶あずきとシェイクの夏ミカン、炭酸のヤツ新発売の……フィズください」

(冷たいのばっかだな……)

「これ食べる?」

「いや、いいよ」

「コレあんまり美味しくないね」

「コレは美味しい」


「あのさ~、胃酸がでないんだっけ?」

「ふ~ん、たぶん」

「水物ばっかり食べてるからじゃない?」

「そ~なの?でも食べてるよ、おにぎりもチキンも、じゃがりこも食べる」

 コンビニのサラダチキンを丸ごと食う彼女。

(なんだか、ゾンビが人食ってるみたいだ)

「サラダチキンってサラダに千切って食うんじゃないの?」

「違うよ、ダイエットにはコレそのまま食べるんだよ、本に書いてあった」

(まだ痩せるのか……充分細いんだが……)


 本日の夕食

 じゃがりこ1個

 サラダチキン1個

 おにぎり1/3

 ストロベリーフラッペ1個

 シェイク半分

 レモンフィズ1個

 フルーリー1個

 チョコ饅頭半分

 チーズ饅頭半分

 スィートポテト半分

 饅頭半分

 白あんの饅頭半分

 乳酸菌入りチョコ1袋


「今日の夕食どう?頑張ってみたんだけど……」

(アイスとケーキが減ったな……)

「徐々にだね♪少しずつ食べれるようにしたいな~」

(先が長そうだ……)

「今度、また食べに行こうね♪」

「うん、キミが1人前を食べれるようになったらね」

「…………うん……」

「大好きだよ」

「うん♪」

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