第5話

「なんか嫌な感じだなココの生徒」


にしても金持ちの学校は違うなと思いながら廊下を歩く

すると後ろから

ヒタッヒタッと誰か着いてくる


「…」


ヒタッヒタッ


バッと後ろを振り返るが誰もいない

横を見ると鏡があった

自分の姿が写っていた


「ネハルちゃーん」

「理来君」

「次家庭科だよ、今日は調理だからさ行こ!」

「わぁー、なに作るのかな?」

「何だろうね!」


ネハルは謎の音が気になってはいたのだが

何だったのか掴めなかった


学校が終わりネハルは帰宅してきた


「ただいま」

「99、100!」


響といばらが腕立て伏せをしていた


「おう、ネハルお帰り」

「杏ちゃんは?」

「買い物いった…」

「そう」


2人が腕立て伏せしてる横でネハルは

ポケーとテレビを見始めた

すると

キィィと窓を引っ掻いた音が響いた



「うあ!」

「にゃ!」

「ネハル変な憑き物連れてきたな!」

「ごめーん!」


どんどんどんどん

ガタガタガタガタ

音がだんだんと酷くなり

とうとう窓ガラスが割れた


するとそこに通りかかった自転車のお爺ちゃんが顔をヒョッコリだし


「大丈夫かね?凄い音がしたがぁ?」


憑き物はお爺ちゃんを殺そうと大きな口を開けた


すると「滅!」と聞こえたかと思ったら憑き物は消滅した

お爺ちゃんには怪我はないようだ


「!?」


ネハルが外に出て周辺を見たが

お爺さんしかいなかった


「もしかしたら俺達の他にも居るのかもな」

「他の祓い師」


いばらが空を見上げた


「明日は雨だな…」











「それで窓が割れたのね」

「ごめん、杏ちゃん」

「ネハルの預金通帳から降ろすからな!」

「は、はいぃぃ!響さん」

「ご愁傷さまネハル」

「本当に」


リアルな話しで

いばらと杏は心の底から

ご愁傷さまと言葉にした


「にしても、連れてくるの分からないなんて珍しいな」

「うん…」


調べる必要あるかもな

そう考えていた


AM1:00


「きちゃった!」

「アンタ馬鹿でしょ?」


皆が寝ている寝室から抜け出し

学校へと向かったネハル


「やぱ、響さんに怒られるかな?」

「はぁ…怒られるに決まってるニャ………本当に死んだ育ての母親にそっくり、似るのニャ」

「失礼だな!まだ死んでないよ!育ての親を馬鹿にするでない!」



雪猫の態度にちょっとだけイラッとした瞬間だった


ー校舎ー


「真っ暗ね」

「ねぇ雪猫」

「ニャに」

「どうして祓い師がいるのに姿を見せないのかな?」

「さぁ?…大抵、本部の奴らか個人任務かって事だにゃ?」

「うーん」


にしては

全くっていっていい程浄化されていない


所々結界があるぐらい


「おい」

「ぎゃぁぁ!ひ、響さん!?」


眉間にシワを寄せ

タバコを咥えている響が後ろから

ネハルの頭を鷲掴みした


「祓い師見習いの基本いってみろ」

「第40じょ、条…見習いは1人で行動してはなら…ならない」

「んで?」

「第41条…破った場合、組織の罰は必ず受ける事」

「1人の責任は?」

「み、みんなの責任…です」

「で?」

「罰は、全員が受ける…」

「分かってんじゃねーか」


目が本気だ!どうしよう!

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