第4話

「ん、いい天気だ」

「あっそ、そりゃよかったな」

「てか、いつまで全裸で縁側に立ってるのかわからないわ」

「服きなよ、いばらさん」


朝から全裸で縁側に仁王立ちしているいばら

その隣で平然と朝ごはんを取る3人

次に立ち寄った場所は田畑に囲まれた田舎だ、隣人さんは1キロ先にあったりするため、人通りも少ない


チリンチリン


「おー、朝から元気じゃのぅホッホッホ」


じいさんは通るらしい



わちゃぁぁぁ!


ー玄関ー


「気をつけてね」

「ありがとう、杏ちゃん!」

「お弁当、大盛りにしといたからね」

「うん!いってきます!」

「変な憑き物には気を付けるのよ?」

「はーい!」


ネハルは遅刻しないようにバス停まで走る

途中、いばらが耕した畑の前を通った

響と野菜を収穫していた!


「響さん!いばらさん!いってきます!」

「気を付けろよ!」


響がそう叫んだ


「はーい!」


ネハルがバス停に着くと10人ほど立っていた

「まにあった」そう思いながら列に並んだ


「あれ?君見たことない顔だね?」

「え?」


そう言われ一斉に注目された


「え…あ、はい転校生です」

「!俺、乙倉理来(おとくら りき)!よろしく!」

「う、うん」


よく喋る子だなぁとネハルは思った

するとブッブーとスクールバスが止まった


空いてる席に座り外をみていた

するとやはり景色が歪んで見えた


ー学校ー


「今日は転校生を紹介しますわ、岸和田さん」

「岸和田ネハルです、よろしくお願いします」


ザワザワと教室が騒がしくなった


「じゃ、乙倉くんの隣にお座りなさい」

「は、はい!」


スタスタあるくと誰かに足を引っ掛けられ転倒した


「…」


クスクス


なんだ、この学校!

擦りむいたじゃんか!


「大丈夫?」

「大丈夫大丈夫ー」

「今日からよろしくね、ネハルちゃん!」


二パッと理来は笑った


「ははは、よろしく」

「でわ授業を始めますわよ」


99ページの問一を…黄桜さん

問二を岸和田さん、黒板に書いてくださいませ


「…」


黄桜茜(きざくら あかね)

見た目は地味な女の子だ


「メガネとれば可愛いパターンだな」

「ネハルちゃん?」

「あ!」


黒板にネハルはスラスラと答えを書いた


「はい、2人とも正解ですわ」


はぁー、昨日杏ちゃんに教えてもらったからよかった…


「…」


ふと黄桜さんをみると

何故か不気味に笑っていた


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