第16話 旅の準備

あれから数日・・・二日たった。

椛「・・・・・という訳で、帝国に行こうと思うんだが、どうだ?」

エレオミ「いやいやいや、何が、という訳で、よ。分かる訳ないじゃ無い。」

エレオミは半ば呆れている。

椛「まぁ、言っちまえば、かくかくしかじか、まるまるうまうまだよ。」

エレハ「あはははは・・・・さすがにそれだけで伝わったら、みんな苦労はしないんだけどねー・・・」

椛たちはいまギルドの食堂でちょっとした話し合いをしている

椛「はああぁ~・・・・アリスと朔夜にはもう話したから、あとは・・・いいか」

エレオミ・エレハ「「よくない(わ)よ!!」」

椛「・・・・五月蝿い。・・・じゃぁ、説明するぞ。」


ちょっとした情報を掴んだんだ。2日前に話した学校の話、あるだろ?

何の偶然か知らんが、俺が通っていた学校の特に異常なやつがこっちに転移されたみたいなんだ。この話は昨日、俺が持っている専魔工石から映像を入手した情報だから、今日話をした。

椛「何か質問はあるか?」

エレオミ「何時から帝国にその専魔工石を送り込んでいたのだ?」

椛「ああ、こっちに来るさい、帝国と小さい国が領地で争ってた時に、そこに落ちたんだ。そして、俺は専魔工石を使って、小型カメラにして、自動索敵をしていたんだ。それが昨日帰ってきた。それだけさ。」

エレオミ「なるほ・・・え!?あの帝国と争っていたときに居たの!?でも、そこにいたのは、颯来樹椛のは・・・ず・・・・・もしかして・・・」

椛「・・( ´ー`)フゥー...正解だ。俺の本名は颯来樹椛だ。この世界では、いつ悪魔に魂を取られるかわかったもんじゃないからな。ステータスも偽装済み、やったぜ」

エレハ「(´Д`)ハァ…やったぜ、じゃないわよ。最初に見せてもらった、あのステータスも偽装だったの?」

椛「ああ、スキルを見たら、偽装があったんでな、ステータスを偽装させてもらった。」

エレハ「・・・偽装するほど、ステータスが高いの?」

椛「それを言っちゃ面白くないだろ?」

エレハ・エレオミ「(´Д`)ハァ…」

2人とも息ぴったりなほどのタイミングでため息をついた。

椛「それで?付いてくる?ここに居る?どっち?」

エレオミ「私は着いて行くわよ。」

エレハ「私はここのギルマスだから、迂闊に移動できないから、今回は却下ね」

椛「了解。じゃぁ、エレオミ、これを着けてくれ」

エレオミ「何?これ?」

椛がエレオミに手渡したのは、首輪のアクセサリー。全体の配色は銀色で文字や文様は金色で象られている。

椛「お守りだ、付けてみろ」

エレオミ「はぁ、分かったわよ。・・・っと、付けたけど、特に変化は・・・!?」

エレオミは椛からもらった首輪を装着した途端、体に力が入りにくくなっていた。

椛「それは、奴隷の首輪、だ。ステータスの向上もあるし、俺じゃないと取れないから・・・よかったな、今日からお前は俺の奴隷だ。」

椛は悪い笑みを浮かべて、エレオミに言った。

エレオミは少し頭が働かない中でも椛の声ははっきりと聞こえた。

エレオミ(えぇ!何て物付けさせるのよ・・ハァ~まぁ、いいか。)

どうやら諦めたようだ。


続く

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