第12話 双子のレベリング 前編
z・・・もういいや
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アリス・朔夜「「ご主人様、要件を1つ申してもよいですか?」」
椛「ん?どうした、アリスに朔夜」
アリス「いえ、昨日召喚されてから、まだ1レベルだったので、レベル上げをやっておいたほうが自分達に変な目を向ける者に制裁を与えたいので」
椛「お、おう、分かった。・・・しかし、レベ上げか・・・どこかいい狩場ないかね?ダンジョンとか・・・」
エレオミ「ん?どうしたのよ、そんなところで」
椛「ん?エレミか・・丁度良かった、なぁ、近くにダンジョンとか、いい狩場とか知らない?レベ上げしたいんだけど」
エレオミ「ああ、それなら、あんたが来た翌日に新しいダンジョンが生成されたらしいわよ、結構近いからそこに行きましょ」
椛「ああ、アリス、朔夜、いいか?」
アリス・朔夜「「はい、ご主人様について行きます」」
それから、近くのダンジョンまで大体30分で着いた
椛「・・・・・ダンジョンって洞窟じゃなくて、塔・・・なのか」
そう言って椛は首を高く上げてようやく見えるほど高かった
エレオミ「ええ、ただ、こんなに高い塔はこれが初めてじゃないかしら」
椛「へぇ、他のってもう少し小さいんだ」
エレオミ「うん、それに普通のは地下に続くものが多いから、これは結構珍しいほうじゃないかしら?」
椛「・・・・・アリス、朔夜」
アリス・朔夜「「はい、何でしょうか?」」
椛「天辺目指しながらお前らだけでモンスターを倒せ。無理だったら、俺がHPを削ってからお前らにパスをする」
アリス・朔夜「「わかりました。」」
椛「よし、行くか・・・そういえばさ、パーティー機能ってあるん?」
エレオミ「ううん。ないわよ。ただ、魔物を倒すと経験値が近くの者に行って、レベルを上げることはできるわよ」
椛「へぇ、ないんだ、HPとか確認しながら戦ったほうが楽なのに・・・」
エレオミ「確かにね。でも、HPならケガとかを見ればわかるし、SPも体調が優れないとかとかで見分けできるから必要ないのかもね」
椛「お前、ゲームやったことあるのか?」
エレオミ「ええ、屋敷にあったのをちょっとやったことあるぐらいだけどね」
椛「へぇ~、電気ないのによくできたな」
エレオミ「そんなことより、早くいかないと後ろが恐いわ」
椛はエレオミに言われて後ろを向くと、満面の笑みを浮かべたアリスと朔夜があり得ないほどのどす黒いオーラが出ていた
椛「・・・・・・・・・」
エレオミ「何か言ってやんなさいよ」
エレオミは小さい声でつぶやいた
アリス「ご主人様、早く行きましょう」
朔夜「そうですご主人様。早く行きましょう」
アリスと朔夜にそう言われて、ダンジョンの入り口にやってきた
看守「君たち、このダンジョンに何の用だ?」
アリス「これからレベル上げを兼ねてここで狩らせていただきたいと思います。」
看守「わかった、何か身分証明書みたいなものはあるか?」
椛「顔パスできるか?」
椛がアリスと朔夜の後ろに立って、言った
看守「!?桃示殿でしたか、わかりました。あなた殿でしたら大丈夫でしょう。ではご武運を」
看守は椛が居たことに気付いて、入り口から退いて、礼をした
ダンジョン内
椛「・・・・暗い、と思ったけど、案外暗くないな。・・・っとモンスターが来たようだ。アリス、朔夜、頑張れよ」
アリス・朔夜「はい、頑張ります。」
そう言って、アリスと朔夜はいったい何匹いるかわからない数の魔物を次々と魔性核のあるところを的確に狙って、素手で抉り出して、魔物を消滅させながら、進んでゆく。
それを後ろで見ている2人は
椛「ステータスからわかっていたが、恐ろしいな。ここの世界の住人は」
エレオミ「いやいやいや、普通はあんな風にやらないからね!?普通、レベル1の場合は親が魔物を瀕死まで追いやって狩るか、スライムとかを最初に狩るんだよ!?これは絶対普通じゃない!」
椛「・・・絶神級の時点で普通だと何時言った?」
エレオミ「忘れてたあああァァァ!!」
エレオミは進みながら悶えていた。
アリスと朔夜視点
アリス「楽しいわね。結構レベルも上がったのではないでしょうか!?」
朔夜「そうね、楽しい。レベルはあとで確認するとして、どんどん出てくる敵に体が熱い。闘争本能がやれって言ってくる。ぞくぞくして来ましたよ!」
アリス「そうね、そろそろスキルを使ってどんどん倒しましょう。」
朔夜「そうね、私が前衛、アリスが後衛で支援してもらってもいい?」
アリス「わかったわ、まぁ、貴方が怪我を負うことはそうそうないと思うけど、ね!」
アリスと朔夜はそう言って、各自のポジションに移り、狩りを始めた。
続く
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