完結おめでとうございます!
カナリエルの逃亡劇とはまた違った大きなスケール感、更新のたびに堪能しました。
ロッシュに顕著ですが、登場人物たちの表情が明るく力強くなったように感じました。
[胎動篇][生誕篇]では、カナリエルが疑問を持った「鳥籠めいた環境」、ロッシュがひた走る「敷かれたレールの上」、そんな印象が非常に強かったこととの対比で、未知の国に突っ込んでいくゴドフロアたちの旅路、一から領土運営と騎士団結成に携わるロッシュの苦労と充実感が、頼もしくてワクワクしました。
将来への期待と不安を両方抱えつつ、自分の手で道を創り、自分の足でそこを歩いていこうとするパワーが素敵でした。
『純真なマチウ』、末永くお付き合いしていきたいと思います。
マチウの成長が楽しみです。
作者からの返信
いやあ、まさにそういう印象を抱いてもらえると嬉しいなと思っていたお言葉、ありがとうございます。
当初の大きな構想からすると、[揺籃篇]は第2部の前半部に相当するわけですが、二大ヒーローのライバル関係にあるゴドフロアとロッシュが、カナリエルの死という〝挫折〟〝喪失〟からどうやって再出発していくのかを追う「再起篇」というまとめ方ができたかな、と思っています。
苦心、というか、いちばん気がかりだった点は、今回二人が最後まで出会わず、それぞれの運命を切り開くのに懸命で、思考のレベルも遭遇する風景・人物もまるで異質であるということ。
ぶっちゃけて言えば、「これで統一感が出せるのか」「どっちかの旅路がショボくみじめに見えないか」ということでした。
ロッシュに関してはキールを設定したところで光明が見え、彼の姿が頭のてっぺんからつま先まで、くっきり見えるようになってきた。どこかで書いたように、セイリン姫は圧迫する隣国ブロークフェンとの関係を考えているうちに出てきたキャラに過ぎなかったのですが、ロッシュが集めたスタッフを華やかにしてくれた。登場場面を書いていても楽しく、怪我の功名のようなものだったなとホッと安心しています。
……と、ここまで書いてきて、これは近況ノートに記すべき〝まとめ〟だなと気づきました。これはそっくりノートに写させてもらって、もっと多くの方々に読んでもらえる形にしたいと思います。
とにかく今は仕上がって心地いい気分でいます。「守城のタクティクス」すっかり積ん読になってましたが、ようやく読ませてもらえそうです。ありがとうございました!
揺籃篇、読了です!
言葉どおり、かごに入って背に揺られているマチウ(笑)
傭兵の英才教育みたいになってますが、これがあの序章に繋がっていくんだなーと思いながら見守っています。
また、登場人物の移動が激しくなって、様々な地域を旅している感じが楽しいです。
カナリエルにも、この景色を見せてあげたいと思いました(´;ω;`)
「人外魔境コブの秘密」を小学生くらいの頃に読んで、ワクワクした事を思い出しました。
キールの地下や、生命回廊の排気口は、あの風の洞穴を進む様を連想しました。
ああいう、地味だけど命の危険が常にあるドキドキ感が好きです。
続きも楽しみです!