空気読めゴラァのように
こんな真剣な空間の中、間抜けた声が教会に響いた。
愛美「あっは~。飲んら飲んだ~。体ぽかぽか~。あったかぁい♪」
実「何やってんのお前。」
愛美「おお、実、お留守ばぁん、ご苦労様~」
実「いや、お前がまた勝手に逃げ出したんだろ。」
なんかよく分かんない会話が続いてて、二人残されたボク達。
なんか、
ミカエル「つまんね。」
黒梅「そうだな。」
ミカエル「話題がないし、どう話に割り込めばいいのか分からない。」
黒梅「諦めよう。」
ミカエル「諦めようの話なんだけどさ、最近新人天使がさぁ、仕事ちゃんとしてくれなくて、気が全然効かないしさ、ソイツの分の仕事やんないといけないしさ、正直に言うと面倒。」
黒梅「嗚呼、そういうのいるよね。俺も三週間前いたんだけど殺された。」
ミカエル「それ普通言う?」
ここからなんか愛美と実が大声で叫び始めたけど、ボク達はあえて無視。
黒梅「三週間前言ったら人間は「その人に何があったんだろう?」とかの質問を聞いてくるんだ。だから言った。」
ミカエル「確かにボクもそう思ったけど、ボク、人間じゃないぞ。」
黒梅「人間の場合はそうなるの。」
ミカエル「へぇ~。」
愛美と実が声のボリュームをまた上げた。
そろそろ怒るぞお前ら。
黒梅なんか青筋がくっきり見える位顔が引きつっているよ。
ボクは何もない。ただちょっと、いや、物凄いダークネスなオーラ出しているよ。
ブチッ
お!黒梅の血管が切れた音だ。ボクも叫ぼうか。
すー
黒梅「いい加減にしろ~!!俺ら今めっちゃシリアス空間だったんだよ!?そん中で間抜けな声が聞こえてたかと思っていたらあのバカ神父だし!そしたらよく分かんねぇ口喧嘩うるせーし!どうしろいうの!?」←叫ぶが早口ではない
ミカエル「いい加減にしたら?ボク達真剣空間だったよね?その中で間抜けでバカでアホで如何にも酒弱いな感でいっそ神父辞めて死ねばいいのにって思う位バカな声が出ている声が割り込んできたし。どうしろって言うの?それに口喧嘩いつもより煩いし、長いし。ボクを空気扱いしてるし。別に目立ちたい訳じゃないけど、三日も合わなかったら、「久しぶり!」とか「三日ぶり!」とかいうでしょ。礼儀がなってないね。後で調教してやろうか?実はまだ軽い方か。いや、ドMだからキツ~い方がいいよね。」←普通の音量だけど早口
黒梅「兎に角空気読めゴラァ!!」
ミカエル「兎に角空気読めゴラァ。」
悪魔と声を合わせたのって初めて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます