オセロのように


ウリエル「うーん、今回は庇って死んでいることになってますね。」


ミカエル「嗚呼、ボクなのは確か。」


ウリエル「............何か分かったのかもしれません。」


ミカエル「そうなのか!?」


勢いよくウリエルの近くに飛びつきそうになったのは、あえて無視して。


ウリエル「............やっぱり何でもありません。」


え?なんでもない、ね。


そう思っていた三秒後、部屋にノックして来た。


ハルート「ミカエル様」


マルート「裁判のお時間です。」


呼んできたのはハルートとマルート。堕天使の双子。

昔は真面目な天使だったんだが、女を金星にしてしまったことで、堕落してしまったんだ。

その後は地獄の番人をしていたが、充分反省したから、天界に戻したんだ。

今はボクの右腕存在。


ミカエル「分かった。」


マルート「では。」


ハルート「失礼致しました。」


二人が出て行った後、ボクとウリエルは準備をし始めた。



裁判の用意をした。



ミカエル「さぁ、裁判の時間だ。」



皆が集まった所で、ボクは言った。




ミカエル「さぁ、ベロニカ・シューリュングの子殺し事件の裁判を始める。」


まさかの四大天使が来るとは思わなかったらしく、ベロニカは青ざめた。

ベロニカだけではない、弁護士も他の天使たちも。

全て部下に任せっきりだったのが、大天使たちが来ることに驚いている。


さぁ、ボクのオセロに付き合って貰おうか。

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