白黒のように
ミカエル「よく分かったね。」
ウリエル「皆さん、気付いてますよ。」
ミカエル「............そうか、迷惑をかけたな。」
ウリエル「大丈夫です。よくある事ですから。」
迷惑を本当にかけてしまっているな。
申し訳ない。
ウリエル「では、部屋に行ってお聞きしても宜しいでしょうか?」
ミカエル「嗚呼、お願いする。」
ウリエル「今回はどんなんでしたか?」
ボクは全てを話した。
回想~
ボクは学生か何からしい。
制服で分かった。
高校生位か何かだろう。
今のボクと全然変わらないから分からない。
通行道。
一人、一人だけ、ボクの近くを歩いている。
彼。
彼だけは色がついている。
髪の毛は黒で綺麗な海色。
それ以外はボクの目はモノクロを映し出さない。
信号の前、彼は無意識に歩いた。
トラックが通りそうな所。
ボクは飛び出した。
彼を押した。
彼を庇った。
トラックはボクを轢いた。
彼は白い光を放った雫を零した。
それ以外は白と黒。
そして、
信号の赤と血。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます