第5話

ー強くなりすぎましたー



山で修行を初めてから1年が経った


「グウォォォォォォォォォォォォ!!!」


空気が引き裂かれるような咆哮を出すドラゴンが今にも襲いかかろとしている


「うるせぇ!くらえ|「雷刀サンダースラッシュ」」


ドラゴンの首が切れ、HPが一気にゼロになる


あ、どうもこの必殺技を叫んでるのが俺です、アレウスです。


(毎度毎度必殺技を叫ぶ必要があるのでしょうか...)


そして俺の気持ちいい雰囲気を台無しなしたのが駄女神ことエリーナ


(誰がダメですか、誰が!)


この人も最初より雰囲気変わりすぎですよ、いや、見たいこと一回もないけどね。


「ふぅ...それにしても簡単には終わったな」


(.かなり余裕になりましたね)


「まぁあれくらいならな」


(それが異常なんですけどね...)



ぐちぐちエリーナに文句を言われる俺のステータスはこんな感じてある



アレウス

種族 人族(?)男

年齢 17

職業 冒険者

Lv. 501

HP 50100/50100

MP 40080/40800

ATK 30060

DEF 20040

SPD 25050

M-A 25050

M-D 25050

Luck 99999

スキル

鑑定 S

隠蔽 S

千里眼 S

気配察知 S

並列思考 S

暗視 S

刀剣 S

徒手空拳 S

釣り D

料理 C

ユニークスキル

「絶対契約」

魔法

雷魔法

光魔法

重力魔法

空間魔法

加護

運命神の加護



ひとまずこんな感じである、一言いえば成長し過ぎである。これも加護のおかげだとどっかの女神が言ってるのが腹立つが事実なので否定はできない。


途中から気づいたけどステータスは「Lv×n」

みたいな感じで各数値が上がっていく

俺のHPでいえば

「Lv501×100=50100」みたいな感じだ

nに入る数は個人個人によって違うと思われる


千里眼や察知は修行を初めて最初の方にバレないよにゴブリンを探して魔法で倒すというせこい方法で倒していた時に手に入れた。

正直怖いから真正面とかは絶対に無理な話だった。しかもゴブリンはこちらを見つけた途端にグギャグギャ言いながら涎垂らしてこっちに来るんだぞ?怖すぎて慣れるのには時間がかかった。


並列思考については大型のモンスターと戦ってる時に他のことをしながら魔法をイメージするのが難しかったから手に入れた。


料理と釣りに関しては、どっかの女神が感覚を手に入れてお腹すいたとうるさくわめいたっていえば理解できるだろ??


そして俺はドラゴンの肉を解体して、空間魔法による空間倉庫にしまう


「さ、帰ろうぜ」


どこに帰るかって?山小屋だよ!なんと初日探索してたら見つけたんだ、そこには洋服とかもあってなんと俺のサイズにぴったり、なんて都合がいい話なんだろう


運命神のおかげですね、聞こえてくる幻聴がついてくるがあまり気にしない方がいいだろう


帰る方法は重力魔法による飛行である。これは魔力のコントロールの練習にもなるのでちょうどいいんだ



(なかなか長い独り言ですね、何なら私も独り言に混ぜてくださいよ)


「独り言に混ぜろってどういうことだよ。ま、おしゃべりしながら帰るか」


(お願いします!)


「で、何の話してたかっていうと、俺のこの1ヶ月の修行のことだよ」


(あぁ思い出して確認してたんですね、まぁ修行といっても8割くらいフェイトのコントロールだったじゃないですか)


「う...」


そう俺が一番苦労したのは俺が作った刀「フェイト」なのである。


フェイトってさ切ろう思えばなんでも切れるからコントロール出来なければ、俺の意思に関係なく切っちゃうんだよね...

1回間違って山切っちゃったしね


さらに出来心から「時間」も切ってみようと思ってやろうとしたら

世界の理を切ろうとすると何かしらの影響が出ると言われ、最悪死ぬ可能性だってありえるのでそういう危ないことはこれからやめておこうと心に誓っている


やりすぎちゃった感があるので反省はしている、後悔もしている


まぁつまるところフェイトを自体使うのを控えようと決めている



「いや、でもさ、ドラゴンが弱いって可能性もあるしさ?」


(そうですね、もしかしたら弱いかもしれませんね、でもここ霊峰ですよ?)


どうも、霊峰から中継しています。...そうなんです、ここ霊峰なんです。探索してる時に片っ端から鑑定してたったら、うちの女神さんが気づいてしまったんです。


ちなみにこの霊峰はいわゆるダンジョンと呼ばれる危険な場所らしいですね。そりゃ霊峰ですもんね、モン〇ンだったら、ラスボス級だよね。


(まぁあなたが特別だとわかってるのは元からわかってますから、あまり気にしてませんよ)


「そう言ってくれるとありがたいよ。とりあえずフェイトは当分お蔵入りだな...」


(私たちの仲じゃありませんか。それに私もフェイトに関しては賛成です...)


この1ヶ月エリーナとはかなり仲良くなった思う。人間だったら結婚してもいいと思うくらいだ、契約の影響もあってかコイツのことは心から信頼できる。

まぁ顔も見たことないからブサイクだったらお断りだけど。


(私は美少女ですよ?)


「思考を読もうとはしないでくれ」


(アレウスさんは意外と単純なんですね。最初の頃はもっと威圧的だったのにほんとに変わりましたね)


「あれは気にしないでくれ、かなりの人見知りだって知ってるだろ?」


(えぇわかってますよ、それでこれからどうしますか?修行を続けますか?)


「いや、そろそろ街に出ようと思う」


(街ですか、そうですね...この近くだったら徒歩で10日くらいですかね)


「なら明日の朝にでも出発しようか」


そう、エリーナに告げて俺は小屋に到着した


――――――

その夜


(アレウスさんお腹すきましたー、お腹ぁーー)


「わかった、わかったから!少し黙っててくれ、すぐ出来るから!」


(すぐですか、あと何秒ですか??)


「子供か!あと10分ほどで出来るから」


(わかりました、10分だけ待ちます。あと私大人ですか)


その答えが十分子供だよって思うだけで答えずに俺は黙々と料理を作り続けた



こんなんで明日から出発しよう出来るのだろうか...

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