第4話

ーいろいろ学びました2ー



魔法でいろいろ試していたんだが魔力枯渇で魔法を使うのをやめた


MPっていうのは自然的に回復するから、ほっとけばいいらしい。ちなみに増え方も個人差があるらしい。


俺の回復量はエリーナから言わしてみれば異常らしい

なんともご都合主義なものである。


魔法を使うことが出来ないのでほかのことを聞くことにした。


「なぁスキルや加護ってのどんなものなんで?」


(スキルや加護ですが?順番に説明していきましょう。まずスキルですが、簡単に言えば技能のレベルみたいなものです)


予想通りのことだったので、話の続きを促した


(スキルといっても様々です強力なものから無能なものまで様々です。例えばあなたの持ってる「鑑定」は先天的なもので、後天的に手に入れるのは非常に珍しいです)


「それじゃなんで俺は持ってるんだ?」


(あぁそれは転生特典であなたが欲していたからですよ?)


俺が欲していた?あぁ確かに知らないということが怖いと言った気がするな...


「じゃあこの「隠蔽」や「刀剣」ってのはどんなの何だ?」


(あぁそちらの方は後天的に得られるスキルですね、「刀剣」で例えれば武芸のスキルですが、簡単に言えば練習すればするほど熟練度が上がるんですよ)


「熟練度っていうのはこのSとかGのことか?」


(えぇそうですね、G~Sまであって、もちろんSが最強です。そういった類のスキルは使えば使うほど熟練度が上がっていきますね)


やはりゲームみたいなものだな、ちなみち熟練度の振り分けは


S神業

A達人

B~D熟練

E~G初級者


と言った感じだ、だからBであってもこの世界ではかなりすごらしい


(アレウスさんは「刀剣」スキルを上げればSまでいけそうですね)


「まぁ今は剣も刀もないから何も出来ないけど」


そうなんだ、今は何も武器を持っていない、というか着ている服以外持ち物がないんだ


(あぁ確かにそうですね。でも大丈夫ですよ?)


「何が大丈夫なんだ?」


(それも含めてユニークスキルで説明します)


正直何が言いたいか理解出来ないがとりあえず説明を聞いた

ユニークスキルというのは別名固有スキル、個人が持ってる特別なスキルで唯一無二のスキルらしい


「で、俺のこの「絶対契約」ってのはどんなスキルなんだ?あまりいいイメージは持てないんだが」


(そうですね、では「鑑定」スキルの試すのも含めて見てみてください。念じれば使えますよ?)


言われたら通りステータスを出して、「絶対契約」について見ようとすると


ユニークスキル「絶対契約」

ー特定の相手との契約を結ぶ、何かを相手との共有することで契約を結べる、契約者1人につき1つ武具を想像できる※共有する代償によって武器の強さは比例ー

と書いてある


「ふむふむ、なかなか特殊なスキルだな」


(そうですね、これもあなたが望んだものですよ?)

「確かに俺が望んだな、揺らぐことのないつながりか...」


俺が少し考えていると


(あの...アレウスさん?もしよろしかったら私と契約しませんか?)


「ん?どうしたんだ?優しくしなくてもいいんだぞ?」

(確かにそういう気持ちにもあったのは嘘ではないですが、私はあなたとのつながりが欲しいんです。だからあなたについてきたんですよ?)


「そうか...」


うーん...つながりね、これは信頼できる人間とじゃないと簡単にはできないものだな

まぁ今この世界にはエリーナしか知り合いいないしな


「なぁエリーナ、俺とは何を共有したい?」


(え?いいんですか?)


「あぁかまわないよ。この世界に知り合いはエリーナしかいないし、それにお前は人じゃなくて女神だからな」


(ありがとうございます、アレウスさん...、それでは私と「感覚」の共有をしませんか?)


「感覚だって?」


(はい、感覚です。私は今、あなたの思考の中に存在します。その中であなたが感じたものを私も感じていたい、そう思ったのです。)


感覚...感覚か...、エリーナの思いは非常に嬉しいんだが


「感覚ってことは痛みとかも共有するんだよな?エリーナはそれで大丈夫なのか?」


感覚の共有とはそういうものだ、エリーナは痛みを感じる必要が無いのに、俺が痛みを感じれば痛みも感じてしまうのだ。

それでもエリーナは


(えぇ、かまいませんよ)


と答えてくれた、馬鹿にしてきたが案外しっかり女神なのかもしれないなと感じられたよ


「わかったよ、じゃあ契約するか」


そして俺は契約を使おうと思念する。そして契約の詠唱が俺の頭に流れてくる


「我が名はアレウス、女神エリーナと「感覚」を共有し、契約を申し込む。」


(はい、私女神エリーナはアレウスさんの契約を受け入れます。)


その瞬間胸が突然輝きを放ち徐々に消えていく


「契約は出来たのか...?」


(えぇ出来たみたいですよ?とりあえず寒いですね..)


忘れていたがここは山の中だ、寒いのも当然だ


「感覚の共有は出来たみたいだな、よかったよ」


(ふぅ契約出来て良かったですりこれでほかの神たちから文句を言われずに異世界を旅行できますよ)


ん、なんかおかしなことが聞こえてくるんだけど……


(ほんとめんどくさいったらないですよ。ねぇ聞いてますか?)


「あ、あぁ聞いてるよ...」


(それならいいんです。それでですね?...)


「な、なぁ?」


(はい、何ですか?)


俺は今一番気になることを聞いてみる


「俺と契約した一番の目的ってほかの神たちに文句を言われないためか?」


(え、い、いや、そんなことないですよぉ〜)


あぁこれはアウトだ、なんで俺はこんな駄女神を信じたんだ...あれ、前がうまく見えないや...


(な、何を泣いてるんですか!それより私と契約したんで1つ武具が作れますよ!)


「そ、そうだったな、どんな武器を作ろうか」


(刀剣のスキルがあるんですし、刀か剣がいいですよ。それに今回は代償も大きなものですし強い武器が出来ると思いますよ!)


確かにエリーナの言う通りなんだ、日本人としてはやはり刀だろうか。


しかしどうやって武器を作るんだ?


エリーナに聞いても(念じればいいんじゃないですか)と適当な答えが返ってくるでも、実際他に方法がないから念じてみる


「...(武器製造)」


すると頭に何かに呼ばれてる気がする、どんな武器がいいかだった?


(わっ!なんか聞こえてきます)


そうか、感覚を共有してるから、エリーナにも聞こえるのか


「エレーナ、どんな武器を作りたいか聞かれてるんだ。俺が決めてしまっていいか?」


(はい!全然かまいませんよ!)


心の中でありがとうと言いながら武器のイメージに集中する。代償が大きい分どんなものでも生み出せる気がする


俺がイメージするのは漆黒の刀、この世の概念すらも絶つ刀...

そうイメージすると次は名前を聞かれる、運命神の刀なんだもう決まっている

さぁ出来上がれ、俺だけの、いや俺達だけの武器よ


そう祈ると、光と共に現れる禍々しい1本の黒刀

それを手に取って、俺は一息ついた


「やっと出来たか...」


(すごい集中力でしたね。それで名前は何ていうです

か?)


「あぁこの刀の名前はフェイトだ」


(私が運命神だからですか!嬉しいです!)


やはり喜ぶか。この名前をつけてよかったと俺がひとりで感動してると


(あの感動してるとこ悪いんですが...日本刀に洋名っていうのは大丈夫何でしょうか?あ、いや、かっこいいとは思うんですよ?)


「へ?.......あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!!」


え、まって俺何やってるの?日本刀に洋名つけるなんて猿でもやらねぇよ!


「な、名前の変更だ!どうやってやるんだ!」


(も、もう無理ですよ!それに私はその名前でとても嬉しいですし、この世界じゃそういう常識はありませんから!)


そうエリーナは俺を慰めてくれるが、俺は悔しく刀を岩に叩きつけた


スパッ!!

とてもスッキリするような音が流れた


「え?」


俺は不思議に思ったのと同時に岩が横にずれた


(うわー、その刀とんでもないですね。自分を切らないようにしてくださいよ?)


俺は何も言えずに、ただ慎重に刀を鞘に収めるだけだった


(ま、まぁ凄いんですから、気にしないでくださいよ!私とアレウスさんの初めての共同作業ですから!)


「変な言い方すんな!」


そう、俺がエリーナに突っ込んでるとステータスが目に入った

刀剣スキルCと書いてある、元々Gじゃなかったっけ?


「なぁ、刀剣スキルが上がってるように見えるんだが?」


(上がってますね)


「話を聞いた限りじゃそんな簡単には上がらないはずだよな?」


(あぁ、それは私の加護のおかげですね)


「エリーナの?その前に加護っていうのはどんなものなんだ?」


(そうですね、加護っていうのは言葉のとおりなんですけど、神様や神獣から貰える証みたいなものでしょうか?持ってる人はそうはいないはずですよ?)


「加護にはどんな性質があるんだ?」


(そうですね、私の場合だとLuck値増加とあと能力の成長率の増加ですかね、刀剣スキルが上がったのもそのおかげですね)


ふむ、これまたなんて都合のいいことなんだろう。エリーナのおかげってのは癪に障るが


「俺の他にも誰かに与えたりしたのか?」


(いえ、私があげたのはアレウスさんだけですよ?)


「お、おう」


なかなか恥ずかしいこと言われたな、こいつが目の前にいたら絶対惚れたな


(言っておきますが、私女神ですから美少女ですよ?)


!?思考が読まれたのか?


「そうだな、自分で美少女と言わなければ文句はないぞ」


(美少女なのは疑わないんですね。それよりこれからどうしますか?)


まぁ美少女かどうかはエリーナの姿を見ることが不可能だから言えることなんだが、それよりこれからどうするかな


「なぁこの山には何かいるのか?」


(そうですね、普通にモンスターとかいますよ?)


「それって、ゴブリンやオークのことか?」


(はい、それであってますよ)


まじか!ってことは女騎士さんのくっころもいつか見れるかも知れないな


(いかがわしいこと考えてませんか?)


「あ、いや、考えてないぞ?それよりこれからこの山で修行してから、街に行ってみようと思うんだがどう思う?」


(いいですね、そうしましょう)


なんかワクワクしてきたな!

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