第2話


ーようこそ、理想郷へー


「ん...、ふぁ〜」


長い夢を見てみたいだ。少し頭が重い、それに少し寒いな


「ん?寒いだって?」


俺は急いで起き上がった、そして周りをみると

山、山、山.....山しかねぇじゃねぇ!一体どうなってるんだ?


(ん、やっと起きたみたいです)


ん?何か声がする気がするんだか


(気のせいではありませんよ、あなたに話しかけてるんです)


怖い怖い怖い!ほんとにどうなってるんだ!?


(天界で話してた時とは態度が全然違いますね... まぁ

いいでしょ。では、ようこそ異世界へ!!)


「あぁ、ついに幻聴が聞こえるよう...」


(だから、君幻聴じゃないって、落ち着いて?)


「あーあー!!聞こえなーい!!」


(だから落ち着いて聞いてくださいって!死にますよ?)


「……」


(あ、案外ビビリなんですね、安心しました、嘘ですから気にしないでください?)

「そ、そうか、よかったよ...」


死ぬとか言わたら黙るしかないだろ...


(では、あらためて異世界へようこそ!あなたは女神たる私、エリーナに選ばれたのです!)


「.....へ?」


(あれ?まだ寝ぼけてるんですか、異世界ですよ?い、せ、か、い!)


「わかった、わかったから!ボリュームを下げてくれ!」


(わかってくれたならいいのです。なにか思い出したことはありませんか?)


ん?思い出すこと?なんかあったっけ...


「あぁっ!!」


(なにか思い出したようですね)


「あぁ思い出したよ、あんたあの時の女神だな?」


(あんたではなく、エリーナです。エリーナ様と呼んでもいいんですよ?)


あの女神か...敬う気にもなれないんだが...


(ちょっとあなた失礼ですよ?)


「!?」


なんで思考が読めるんだ?っていうか、どこにいるんだ?あたりを探すが生き物の気配すらない


(思考が読めるのは当然です、なんせあなたの思考の中にいるのですから!)


「なっ!?....とりあえず出ていってもらえないか?」


(...ふぇ?いや、ちょ、ちょっと待ってください、いきなりひど過ぎませんか!?)


「...……(出てけ、出てけ、出てけ、出てけ...)」


(えっ?ちょ、なんか痛い!痛いんですけど!?)


「.....(出てけ、出てけ、出てけ、出てけ...)」



悪霊退散それしかないんだ、俺はひたすら念じた



(ねぇ!ほんとに危ないですから!死んじゃいますから!)


「む?死んじまうのか?それは困るの」


(ふぅ...やっと落ち着きました...、それに私は女神ですかね?悪霊じゃありませんから、もっと敬ってくださいよ)


「.....(ジロッ)」


(ひっ...何かに睨まれた気が...もう言わないんでゆるしてくださいぃ...)


お、見えないが何となく睨むことは出来たな


「なぁとりあえず俺の思考を読まないでくれるか?」


(そ、そうですね、プライベートなことですし、あなたも男の子ですからね、恥ずかしいことを...)


「...(出てけ、出てけ、出てけ、出てけ...)」


(ひっ、ひぃぃ。許じでぐださぁい...)


おっと涙声になってるからそろそろやめるか


「で、どうしたら思考を読まれるのをやめることが出来るんだ?」


(あ、そうですね、説明するのを忘れたました。その前にステータスについて説明するしてもいいですか?とりあえずステータスと言ってみてください)


「よく分からんが...ステータス!」


ピロンッ!「うおっ!」


突然目の前に何かが現れた、パソコンの画面みたいだな、ん?何か書かれてるな


名前 未記入

種族人族・男

年齢17

職業 未定

Lv.1

HP 100/100

MP80/80

ATK 60

DEF 40

SPD 50

M-A 50

M-D 50

Luck 99999

スキル

鑑定S

隠蔽S

刀剣G

ユニークスキル

「絶対契約」

加護

「運命神の加護」


...ふむ、これがステータスか...名前が未記入となってるし、いろいろ気になることがあるな


「なぁエリーナ、名前が未記入になってるんだが、どういうことだ?」


(!?名前で読んで下さるんですね?嬉しいです!!)


「お、おう、名前で呼ぶのは普通だろ?それで名前の事なんだが」


(あ、あぁ名前ですね、そこは元の名前でもいいですし、新しい名前でもいいですよ?)


「新しい名前か...」


せっかく異世界に来たんだから、新しい名前でもいいんだよな?それじゃ...


「アレウスっていうのはどうだ?」


(なぜその名前に?)


「ソーシャルゲームでの俺の名前だよ、全能神ゼウスと軍神アレスをくっつけてみたんだよ」


(理由がなかなか厨二くさいですが...いい名前ですね)


「む、別にいいだろ?アレウスかっここいいだろ?」


(えぇ、それは認めますよ)


なんか引っかかる言い方だが気にしないでおこう


「それじゃあ、俺は今日からアレウスだ、よろしくな、エリーナ」


(はい!ではあらためまして...アレウスさん異世界へようこそ!)




.....ん?俺何も分かってないんだけど?

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