第5話 モノクローム・サイダー(鯨武 長之介)/推薦者:柵田思量
著者・鯨武さんの自叙伝にして
すべてのゲーマーに、すべてのラブコメファンへ捧ぐ、
ゲーマーラブコメ小説であります。
僭越ながら私がつけさせていただいたレビューでのキャッチコピーは
【自分らしくゲーマーらしい君と】
時は1999年。
日本や世界中が世紀末を目前にテンションが上がったり下がったりしていた頃のお話。
舞台は、のどかな地方都市にある共学高校。
昼休みの屋上に居合わせた、ゲーム少年とゲーム少女。手にした携帯ゲーム機と通信ケーブル、対戦パズルゲーム。
少年はゲーム雑誌を熟読し、ゲームセンターを行脚し、ゲームショップを巡り、学校でゲーム仲間と日夜、ゲームの話を繰り広げていました。
少女はスポーツ部の部長を務め、自分の得意不得意を見極めてソツなく学校生活をこなし、パーティースタイルと個人スタイルを使い分けマイペースにゲームライフを過ごしていました。
二人は生粋のゲーマーでした。
彼はゲームにゲームグッズに囲まれるゲーム漬けの中でどこか孤独を感じ、彼女は日に日に生じるゲーム熱の温度差を敏感に察知し知らず知らずの内に孤高の地位を築いていました。
かくして物語に必要な条件は整いました。後は物語をおすすめするのに十分な条件が問題となります。
出会いという名のダイヤの原石がきらきらと輝くためには、時に単純明快で時に難解複雑な道のりがあります。
私は美しい青春が新たな美しさを纏う瞬間を垣間見ることができました。
信じるか信じないかはあなた次第(*・ω・)/''' イテラー♪
■作品URL https://kakuyomu.jp/works/4852201425154960896
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奥さんとのなれそめを語る実話。青春まっ只中です。
そのエピソードが、順を追って語られていきます。
作品の初めあたりで、作者は(今の奥さんとの)出会いを
次のように描いています。
――ここから引用――
アニメや漫画、ゲームの美少女たちと過ごした恋愛(笑)やデート、果ては大人の関係であれば星の数ほど潜っており、限定項目であれば免許皆伝レベルだと思う。しかし現実の女子との会話や交友経験値はゼロに等しい。仮に会話と行動の選択肢が三択に絞られたとしても、そのたどり着く先は会話が続かないバッドエンドA・B・Cが待っているだろう。
――引用ここまで――
2次元と3次元、リアルとバーチャル、想像と現実。
そういったものの相違と合致をないまぜにしながら
ティーンの恋愛を見事に浮き彫りにしていると思います。
恋愛をカク人にとっては、いい見本になるのでは?
……と、感じました。
(真野絡繰)
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