夢の不思議空間



 記憶から消えずに残っていた夢があるので、忘れないうちにメモしておこう。


 俺はA氏(名前も誰かも不明なため、A氏と命名)と一緒にいた。A氏の「あの人って横着だよねー」という言葉から会話が始まった。ただ、あの人について知らなかった。誰の事か見当つかない。だから

「え、誰」

 とA氏に問うと、A氏がすかさず

「え、知らないの? あの人だよ。ほらノグチケイタだよ」

 と答える。

 いやノグチケイタって誰よ。自分の夢だけど、どこからその名前が瞬時に出てきたのよ。不思議でしょうがないわ。現実でもノグチケイタという名前を聞いたことがない。なのに夢の中のA氏は、名前を即答した。驚きだ。

  けれど夢の中の俺も俺だ。A氏の答えに

「へえ知らなかったけど、そんな人いるんだあ」

 とか言って納得してる。どこに納得したんだよ。ノグチケイタの横着さの具体的な話もなければ、それ以外の情報も全く出て無いよ。びっくりだよ。君こそ横着な人間だよ。

 ていうかそもそもA氏、お前誰だよ。

 

 っていう突っ込みを入れたところで、俺は目を覚ました。

 夢ってほんと不可思議で不可解。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る