Chapter7 ③
ここがどこなのかはわからない。
今がいつなのかも。
ただ銀の風が、僕のまわりで渦巻いていた。
力なく漂うだけの僕の前に、三人の人物が浮かんでいる。
僕の正面で、カルネが一糸まとわぬ姿で銀の髪を振り乱し、顔をクシャクシャにして泣いている。
その右に佇み、僕に手を差し向けるのは煌びやかな青と銀の鎧をまとった黒髪の女騎士。知らない顔だが、僕はそれが〈
そして左、こちらは間違いなく初めて見る女性だ。
眠った赤子を抱えて微笑む、カルネによく似た、しかし成熟した女性。女神と呼べるほどの神々しさだが、同時にどこか人を寄せ付けない鋭く重い雰囲気がある。
「我の力でつなぎ止めたぞ。
しかし時間はない。管理者よ決めるがよい。我が主がながらうべきか否かを」
〈騎士〉の氷のような声を、カルネは頭を振って拒絶する。
「なんで、何でボクなんだよ! イヤだよ、怖いよ!」
「駄々をこねている場合ではないのよ、カルネ」
女神が重く暖かな声で話しかけ、カルネの頭を優しく撫でた。
「貴女も知っているでしょう。私たちの管理者は二人しかいないの。そのうち一人は、ほら」
女神は銀の揺籃に包まれた赤子を示す。幸せそうな寝顔を浮かべたまま、赤子は起きるそぶりをみせない。
「だからいまは、貴女が私たちの全てを決めなくては」
「だからって〈ダヴ〉! 」
カルネは女神の手を払いのけた。
「ボクらはずっと一人だったんだ! ずっとボクらだけでやってきた、人間の手を借りたことも、〈
ボクは怖いんだ! 怖くて怖くて耐えられないんだよ!」
見た目どおりの、いやそれ以上に幼い子供のような態度で、カルネは二人の言葉をはねつける。
〈騎士〉が淡々と、しかし焦りをにじませてカルネを諭す。
「それ以外に手は無し。我が主の命はもって数瞬なり。
……〈魂〉が揮発してはいかに身体を再生したとて意味は無い。それは管理者、貴様が一番知っていよう」
「それにカルネ。貴女も気づいているでしょう。
この子、レイ君かしら。とても貴女に馴染んでるし〈力〉も強い。私としてはこんな素敵な子に〈御使い〉になってもらえたら、とても心強いと思うの」
女神、いや〈ダヴ〉と呼ばれた女性も、どこか勇気づけるようにカルネに接した。
だがカルネはそんな二人をにらみ付け、歯をむき出しにして吠える。
「だからって! だからってレイ君をボクらの戦いに巻き込むの!?
〈御使い〉は単なる協力者なんかじゃない! 世界のどこにいようと真っ先に敵に狙われるボクらの
世界のどこにいてもボクらがこの世界を去る時までずっと狙われ続ける。それをレイ君に強いろって、それをボクに決めろって。
……もうやだよ、ボクは決められない」
ヒザを抱えてうずくまってしまうカルネを、ダヴは困った顔で見下ろした。
「別に強いるわけじゃないのよ。でも、もう選択肢はないの。
レイ君の身体を私たちが修復するより先に、彼の〈魂〉は揮発してしまうでしょう。彼を助けたかったら、彼を〈御使い〉にしてその〈魂〉を〈私たち〉の中に避難させないと間に合わない」
しかし泣きじゃくるカルネは、その言葉に全く取り合おうとしない。
〈騎士〉はそんな彼女の様子に小さく鼻を鳴らすと、僕に向き直って手をかざした。
それを見たダヴが片眉を吊り上げる。
「あら〈騎士〉ちゃん、何をする気かしら?」
「管理者が全ての可能性を拒んだとて、我は我が主を見捨てぬ。我が全存在と引き替えならあるいは、奇跡の一つぐらいは起こせようぞ」
手の平に光を宿した〈騎士〉を、だがダヴが冷静にピシャリと叩く。
「ダメよ、貴女は〈
貴女がいなくなると〈
その子一人の命と、私たち全ての命を引き替えにするつもり?」
「おのれ〈鎧〉め、言ってくれる。……済まぬ、主」
苦く吐き捨てると、〈騎士〉は心苦しそうに手を下ろして頭を垂れた。
口惜しさに肩を震わせる〈騎士〉の様子に、ダヴがため息をつき肩をすくめる。
「これでは私が悪役のようね。でも、私だって助かる命をいたずらに見過ごす気はないのよ」
ダヴは僕に手をふれ、額から胸元までスッと指を滑らせた。
「そうね、さしあたっては彼の声を聞きましょう。
〈魂〉はまだ揮発していない、私の力でもお話ぐらいはできるはずだわ」
銀衣の女神は僕の胸に、ちょうど心臓のあたりに手を滑り込ませる。
とたんに身体が楽になり、僕は大きく息を吸った。手足が恐ろしく冷えている。氷の張った水面から顔だけ出しているような気分だ。
「これでいいかしら。
はじめましてレイ君、私はヴンダーヴァッシェ、ダヴって呼んでちょうだいな」
品のいい貴婦人を思わせる優雅な仕草で、ダヴは頬に指を添えた。
「感じてるでしょうけど、いま貴方は死にかかってるの。
私たちがあることをすれば、貴方を助けられる。でもそれは、命と引き替えに、貴方にある役目を科してしまうことでもあるの」
ダヴは残念そうに顔を下げ、うずくまるカルネを僕に示す。
「その決断はあの子がするのだけれど、ご覧の通り、なぜだか決めたくないらしいのよ。でもね、このまま放っておいたら貴方はすぐに死んでしまうから、その前に、貴方の意思を聞きたいと私は思うの」
眠った赤子の手を握り、ダヴはしっかりとした、緑に燃える眼で僕を見つめる。
「貴方はどうしたい?
あの子と共に生き続けたい? それとも、ここで死んでも構わない?」
しかし僕が口を開けようとするのを、ダヴはにっこりと笑うと人差し指で止めた。
「あの子に聞かせてあげて。私たちが知るのは結果で充分」
ダヴはそう言って、不機嫌を隠しもしない〈騎士〉の手を掴む。
露骨に顔をしかめた〈騎士〉は、小さく鼻を鳴らして僕に向き直った。
「我が主、どうか悔い無き判断を。
ああそれと、汝と共にした三年の月日、まことに良きものであった。楽しかったぞ。汝は決して守れぬ者ではない。むしろその心には守るものとしての」
堅い見た目に反して饒舌だった〈騎士〉。
その開いた口の端に、うんざり顔のダヴが指を引っかけた。
「はいはい、話の長い邪魔者は退場しましょうね」
「ほい、はだほほはわほわっへ――」
ゴウッと風が鳴り、銀の突風がダヴと〈騎士〉とをかき消した。
あとに残ったのは僕と、泣きじゃくるカルネだけだ。
「カルネ……」
「聞きたくない! 何も聞きたくない! 一人にしてよぉ」
声をかけるが、だだっ子そのもの態度でカルネは耳を貸さない。
だからといって何もしないまま待つわけにもいかなかった。
刻一刻と、僕は身体がさらに冷えていくのを感じる。さっきダヴとやらが言っていたように、本当は死の瀬戸際にいるのだろう。
僕はカルネに歩み寄り、少しだけ強引にその手を取る。
「カルネ……聞いてほしいんだ」
「何も聞きたくないよ!
キミに生きたいとか死にたいとか言われたって、ボクはどっちもイヤなんだよぉ!」
手をふりほどこうと暴れるカルネに、僕はちょっとだけ苛立たしさを覚える。出会った時からそうだったように、彼女はまた一人で抱え込んでいるのか。
なおも暴れ続ける彼女を、僕は力の限り抱きしめた。
そして耳元でひと言。
「僕がいつ、そんなことを話したいって言った?」
「ぇ……?」
カルネの動きが止まる。
僕は冷え続ける身体を無理やり意識の外に追い出し、ゆっくりと言葉を探した。
「僕は別に、生きたいとか死にたいとか言わないよ。ただ、君に僕の思ってることを聞いてほしいだけだ」
「思ってる、こと?」
「うん……いろいろあったけど、僕は君と一緒に過ごしたこの何日か、とても楽しかった。ケンカの時は考えないで……いや、やっぱりそれも含めてかな」
「レイ君……」
「僕を君の事情に巻き込みたくない。そんな君の気持ちはとても嬉しかった。
でも、ちょっと辛かった。信じてもらえてない気がした」
「ちがうの、ちがうのレイ君」
「うん、知ってる。僕を守りたかったのはよくわかってる。
この話、たしか前にもやったね。じゃあ、ここからが僕の気持ち」
力がゆるんだカルネをゆっくりと向かい合わせに座らせて、彼女の肩を抱く。
お互い顔が見えると、互いの瞳に映る姿も見える。
僕はちょっと震えている。それは心のどこかに置いておこう。
今は目の前の、泣き腫らした女の子に向き合う時だ。
「僕がただ一つ思っていることは、カルネ、君を一人にはしたくない。
それだけだ。
君は一人で抱えすぎる、何でも自分のせいにして自分だけで解決しようとする。どれだけの時間そうして来たのか、これからもそうしていくのか、それは僕にはわからない。でも、それが辛いことだってのは、よくわかる」
言葉を切り、自分という存在を、いや、人生という時間をふり返る。
カルネには話してないが、そこには当然、いくつもの別れがあった。別れるたびに、自分にはもっとできることがあったはずだと悔い、自分の無力を責めた。
姉の死を憶えていない。自分を守るために記憶を封じたのに、それが苦しみを増してしまった。忘れ去ったこと自体が罪だという意識は、誰にも話せなかった。
すべて自分一人でもがき苦しんでいた。
誰にも頼れないことの辛さはよく知ってる。そのつもりだ。
そして、カルネが同じ苦しみを抱え込んでいることが許せない。
だから……
「だからカルネ、もし僕でよかったら君の力になりたい。君が一人で悩まなくてもいいように、僕がずっと側にいてあげたい。
カルネ、僕は君と生きたいんだ」
カルネの瞳が潤む。
彼女は顔を伏せ、そしてポツリとつぶやいた。
「生きたいって言った」
「ん?」
「いまレイ君、生きたいって言ったよ」
「あ、しまった……ゎっ?」
僕がしくじったと思うひまもなく、カルネが僕にひしっと抱きついた。
「ありがと、そんなこと言ってくれる人間、レイ君が初めてだよ。……ボク、嬉しいよ」
「カルネ……」
「でもレイ君。ボクと生きるのは簡単じゃない。
キミが生き返ったら、キミは〈邪神たち〉との戦いに巻き込まれる。狡賢く、血も涙もない。あいつらは最悪の敵なんだ。
そんな苦しい戦いをボクはキミに……」
「ほら、また抱え込もうとする。
いいんだよカルネ。苦しいことだってあるさ。でも言うじゃないか『苦しみは分かつなら半分に、喜びは分かてば』」
「
『分かてば二倍となる』
……こっちの世界にも、その言葉あったんだ」
「どこに住んでいても、きっと想いは同じなんだよ。君がいる世界でも、僕がいる世界でも」
「……うん、きっとそうだね」
彼女の背中に手を回す。
ここがどこかも、今がいつかも考えない。
ただ、お互いの心臓が動いているのを感じる。
カルネも生きている。僕も生きている。
僕がいて、カルネがいる。それでいいじゃないか。
やがてカルネが腕を解き、エメラルドの瞳でまっすぐ僕の瞳を射抜いた。
「レイ君、ボクはもう迷わない。
キミをボクの〈御使い〉として娶る。この世界をボクが去るその時まで、キミはボクの心であり、ボクはキミの力となる!
……レイ君、ボクに心を委ねて。ほんの一時、ボクがキミに入るのを許して」
「へ? ……うむっ!」
一瞬の早業でカルネが僕の唇を奪った。
彼女の舌が僕の中に滑り込み、それが柔らかく溶けて僕と一つになる。
瞬間、光が僕に満ちた。
風が逆巻く……でも、これは本当の風だ!
***
広がる視界いっぱいの空、空、そして空。
僕の身体は風を切り、雲に届きそうなほど高く高く登り続けている。
背にはためくマントの羽ばたき、耳元でうなるのは羽根飾り。肌を風がくすぐり、長い髪がたなびく。
この感覚……そうか、僕はいつかと同じ姿、〈騎士〉になっている。
「レイ君!」
突然、視界いっぱいにカルネが飛び込んできた。
白絹と銀糸で織られた羽衣をまとい、彼女は涙を浮かべて笑っている。
「レイ君の〈魂〉ちゃんと無事だったよ!」
「カルネこれは、僕はいったい?」
「説明は後でまとめて! さぁ、ボクらはキミの号令を待ってる!」
「ボクら……はっ!?」
カルネが振り上げた両手の先、僕らを抱く大きな存在に気づいて驚きに眼を見はる。
銀の巨人。
いや、それは騎士と呼ぶのが相応しい。
顔面すらも白銀のマスクに覆い隠した細身の騎士。
特徴的な長い兜飾りが、まるで耳のように顔の横から飛び出している。背中には小屋ほどもある青い宝玉を背負い、滑らかな白銀の鎧に包まれた四肢は短くも力強い。
「ダヴだよ。〈ヴンダーヴァッシェ〉、ボクの機装だ」
「ダヴ……さん?」
この銀の巨人が、さっきのあの女神みたいな人?
まるで僕の疑問に応えるように、銀の巨人の目がまたたく。
「精神の
みな全てボク自身であり、それでいて全てがちがうもの……
そして今のキミは、ボクの〈心〉たる〈
「僕が〈心〉?」
「そう、三人を結びつける〈真なる
「何を……そうだ! みんなのところへ、みんなを助けなきゃ!」
ハッとして見下ろせば、眼下に広がるのは絵地図のような眺め。
空の上からなら城壁に囲まれた〈学校〉の全てが見渡せる。煙を上げる街並みや逃げまどう人たち、そして今まさに戦っている人たちがハッキリとわかる。
そして、街並みを踏みつぶして暴れる黒い巨人も。
「あれを倒す!」
僕の決意にカルネが勝ち気な笑いを浮かべる。
「オッケー、それで行こう! ダヴ、それから〈
カルネの呼び声に機装が低くうなり、僕の鎧がひとりでにざわめく。
それを不安と不満だと理解してか、カルネは巨人や鎧に笑いかける。
「だーじょうぶ、こういう時のために準備したんだから上手くいくって!
さぁレイ君手を!」
カルネが差し出した両手を取った途端、僕の頭を一つの言葉がかすめる。
「想いを言葉に集中して!
ボクと一緒に叫ぼう、ボクと一緒に呼ぼう、ボクらを〈神〉にする言葉を!」
互いにうなずき合い、僕らは白銀の機装を、ヴンダーヴァッシェを見あげた。僕らを見下ろす巨大な瞳は、続く言葉を待ちこがれるように輝いている。
「いくよレイ君!
「輝き出でよ……」
手の平を介して、僕とカルネの想いが重なる。
黒い巨人を倒すという意思に。それを具現する言葉に。
「「汝が名は〈
『
ヴンダーヴァッシェの両眼が輝き、あの女神の声がこだました。
瞬間、銀の巨人は凄まじい勢いでその姿を変えはじめた。
両の手が祈るように組み合わされたと思えば下へ畳み込まれ、首と腰を残して胴が反転する。
背負っていた巨大な宝玉が胸に移って僕らの姿を反射し、巨人の膝から下は太ももへと畳み込まれて一体となる。
手足のない姿となった巨人。しかし変化はまだ終わらない。
「カルネ鎧が!」
僕の鎧が光の流れとなって解けていく。
「問題ないよ。さぁ〈騎士〉、力たるキミの出番だ!」
細い光の筋となった〈騎士〉は巨人の周りを取り巻き、新たな四肢と、新たな鎧を宙に描き出す。
流麗なラインを描き出し、それらは幾千の鈴の音と共に実体となる。
細身の銀騎士はより大きく、より重厚な姿となって組み上げられた。
大きく尖った頭飾りと兜、左右に張り出した肩鎧、流れるような腰鎧に翼のように広がるマント。全ての鎧には瀟洒な青の飾り模様が走る。
瞳は覆いガラスを取りのけられ、先ほどより鋭さを増した真の目が露わになる。
『ナ イ ト ・ ダ イ タ ン オ ー !!』
最後に、まるで歌い上げるように伸びやかな声で、その新たな機装は産声を上げた。
「行こう、ボクらを呼んでる」
「行くってどこへ、ってちょっと待ってぶつかる!」
カルネがスイッと空を切り、僕の手を取って機装の胸へ、青い宝玉へと飛び込んでいく。その迷いのなさに僕は驚き、とっさに顔をぶつけまいと宝玉から首をそらした。
が、予想していた衝撃は来なかった。
「あ、れ? ここ……何?」
目を開けた僕は、広がる青空にとまどう。
あの機装も、手をつないでいたはずのカルネの姿もない。
風の音も消えて、どこまでも続く青空と雲だけが見える。
「レイ君、こっちこっち」
「えっ、カルネ?
……って何その格好、お尻こっちに向けてるのはどうして?」
僕を呼ぶ声にふり返ってみれば、そこには銀製の馬の鞍のようなものに後ろ向きにまたがったカルネの姿があった。
両脚をゴツゴツした不格好な鐙に乗せ、両手は手綱ではなく、これまた奇妙な形の取っ手を握っている。
着ていた羽衣は消えて、その代わりに全身をピッチリと何かが覆っていた。
白と赤に彩られた布のようにも見えるが、どこを見ても折り目も縫い目も見当たらない。肘と膝を覆う奇妙な金具が無ければ、裸に絵の具を塗ったといわれても信じてしまいそうだ。
「こっちが前だよレイ君。あと格好なら人のこと言えないと思う」
「僕の格好がどうかし……なんなのこの服!?」
見下ろせば、僕の服装だってカルネと似たり寄ったりだ。
〈騎士〉の、少女の豊かな身体を覆うのは、白と青で彩られた布的な何か。かろうじて鎧の名残のような金属板がついているが、裸寸前といっても過言ではない。
思わず胸や腰を手で隠した僕に、カルネはふり返ってイタズラな顔をする。
「〈ダイタンオー〉に鎧取られてるから、そればっかりは仕方ないねぇ。
レイ君、そのポーズすっごくセクシー」
「いやこれものっすごく恥ずかしいんだけど
……〈ダイタンオー〉?」
カルネが何もない空中をノックする。
「これこれ、ほら、さっきの機装」
と、そこからコンコン、と固い音が返ってきた。そこに見えない壁があるらしい。
「ここは
〈
に乗ってるのだ!」
「乗ってるのだ!
って……僕が、機装に?」
今一どころかまったく信じられない。ここが機装の中、それも心臓部だって?
「ささ、おしゃべりはあとであとで。
ザコをボコりに……じゃなくて、みんなを助けに行こう!」
カルネが取っ手を手綱よろしく引く。 瞬間、僕らは風を切って空から落ちていった。
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