Chapter7 ②


僕は走る。


僕らは走り続ける。


「この先の白カエデを過ぎたら、窪地があるからそっちへ降りるよ!」


ザビィの声を頼りに、まだ朝の香りが残る青い森を僕らは走り抜ける。

病み上がりの手足はまだ重く、筋がピリピリと痛んでくる。ツタヤブの張った道なき道を走り抜ければ、それだけで全身の骨が悲鳴を上げた。


でも僕は走り続ける。

待っているみんなのために。

逃げるのではなく、立ち向かうために。


岩だなにふんぞり返った白肌のカエデを通りすぎ、先を走るザビィは右に落ちる浅い窪みを駆け下りていく。

その後ろから僕も窪みに滑り下り、さらに右へと曲がる彼女に必死に追いすがる。


僕の息はもう上がっている。そして意気の方はますます上がっていく。

みんなが待ってる。すぐに、すぐに戻る。


「あとちょっとで〈塚森つかもり〉だよ。レイくん、もう少しだから頑張ってね!」

「わかった」


僕らは岩壁にぽっかり空いた割れ目に飛び込み、曲がりくねった岩の隙間をくぐり抜けながら進んでいく。

ザビィはしきりにふり返って、こっちを気づかってくれていた。


上を一瞥すると、木の茂りが濃くなっていることに気がつく。もうここは正規の演習林ではない。塚森に入ったか。


「こっち、近道だよ」

ザビィはそう言って右にそびえる大岩に飛びつき、その表面を掴んでスイスイと登り始める。


「これ上れる?」

肩の上で不安そうにまたたくカルネにうなずき、僕もザビィに続いて岩に足をかける。たとえ体が本調子でなくともこのぐらいの岩、登り切ってみせる。


しかし自分の身軽さを信じ過ぎていたのか、順調に感じたその矢先、急にヒザが笑い出した。


「あっ」

気づいた時には遅い。

踏み出しが足りていない、伸ばした手は届かない。


「あぶない!」

空を切った僕の手をすんでの所で掴んだのは、登り切ったザビィの小さな、でも力強い手だった。

「レイくん落ちついて、身体が言うこと聞かないんでしょ? そんなに急がなくてもいいから、ゆっくりだよ、ゆっくり」


「いやでもみんなが……」


「ここでレイくんが怪我でもしたら元も子もないんだからさ。いい? ダメだと思ったらダメって言っていいんだよ?」

僕を力一杯引き上げながらそう言ってくれるザビィの横で、ふわり浮かんだカルネが彼女に同意するようにまたたく。

「気ばかり焦ってもしょうがないよレイ君、クールダウンしよう」


そうだ、僕が落ち着かないと。

「……わかったよ。とりあえず、今はまだ大丈夫だから」


「うん、そう言うならいいけど。神さまの方は?」


ザビィに問われたカルネは、光の玉をフルっと動かして微笑む。

「こっちは幻みたいなものだから、心配しないでオッケーだよ」


「わかった……ん?」

ふいにザビィが妙な顔をする。

その目を追ってみると、彼女が見ているのは僕でもカルネでもなく、背後の木々の方だ。


「どうしたの?」

「ううん、今ちょっと人影が見えた気がして……なんでもない、気のせいみたい」


「そう、か」

こっちも岩を登り切ってからふり返るが、薄暗い森の中に僕ら以外の気配は感じられなかった。森は静まりかえり、鳥や動物の声もしない。


『カルネ?』

『いや、〈邪神〉の気配はないよ』

念のために、カルネに心の中で疑問を向けるが、彼女もなにも感じていない様子だ。


「いやだなぁ、幽霊じゃないといいんだけど……

 バートにはああ言ってたけどさ、実は幽霊苦手なのアタシの方なのよね」

舌を出して笑いながら、ザビィは鬱蒼とした茂みの奥を指す。

「ま、いいや。大丈夫なら先を急ごうよ。〈猫背の塚〉はこのすぐ先だ」


ずれた胸当てをなおしたザビィが走り出し、僕もその後を追って森のさらなる奥へと踏み出した。



 ***



あの晩と同じように、それは薄暗い森の中に静かに横たわっていた。


「どう、ここで間違いない?」

問いかけるザビィに、僕は石壁を撫でながら静かにうなずく。


僕のまわりを漂っていたカルネも、ひときわ明るくまたたいて震える声を出す。

「感じるよ。ボクの身体と〈ヴンダーヴァッシェ〉の気配だ。この真下、すぐ近くにいる」


暗闇を逃げ続けた記憶をたどっていけば、すぐに地面に開いた穴にたどり着いた。穴に架かる積み石壁が低く、僕の背の半分ほどまで崩れている。

記憶では真っ暗だったはずの穴は、すでに何匹かの精霊の住処になっているのか底まで精霊光でぼんやりと照らされている。


「アタシはどうしたらいい?」

穴をのぞき込んでそう言うザビィに、カルネがふわりと寄る。

「ザビィは引き返して、すぐにここから離れた方がいいよ。ボクの機装クライティ、〈ヴンダーヴァッシェ〉が動いたらここら辺の地面が崩れちゃうから」


「一人……じゃなくて、二人で問題ない?」

「ここまで来られたんだから、あとは僕らに任せて」


僕の返事に、ザビィは軽く肩をすくめて笑う。

「じゃ、アタシはバートの応援に行くから。あいつってほら、でかい体で気が小さいからさ、アタシがついててあげなきゃ……

 じゃないね、うん……それじゃお二人さん、頑張ってね」


「うん、ザビィも死んじゃダメだよ」


栗毛の少女は「はいはーい」と手を振ると、息の上がった様子もなく来た道を逆に走り去っていった。


深いヤブに消えた背中に向けて、感心したカルネの声が流れる。

「……タフだねぇ」

「うん、歩兵学科だからね」

「いやボクが言ってるのは……うん、レイ君行こう」

「? うん」

カルネのため息の意味がわからず一瞬固まったが、今はそれどころじゃない。


僕は崩れそうな穴の壁にそっと足をかけると、カルネと共に穴の底へ向かって行く。



 ***



下りきるまでに何度か足を滑らせ、土を崩すたびに精霊に怒られながらも、僕らは再び石室の床を踏むことができた。


前に来た時とは違い、薄暗い精霊光が部屋全体を浮かび上がらせている。

「前は精霊が全くいなかったのに……」


「どーもね、ボクと、精霊は、なーんか相性悪いみたい、だね!」

なぜか歯を見せて威嚇してくる精霊をブンブンうなって追い返しながら、カルネはふてた声でそう言う。

「なんだろなぁ。ボクら〈想神族ヴァーンネロ〉とこの世界の〈精霊〉って、なんか似てるのかな。姿も見えてるみたいだし」


「キミと精霊が似てる?」


「まぁね。あ、でも、それはちょっと置いとこう。暗いから明るくするよ」

カルネが自身の光を強くさせ、精霊の寄りつかない部屋の奥を照らす。

暗がりの底から、鈍い銀の輝きが返ってくる。


「おぉ、あったね」「うん」


銀の腕はあの夜の時と同じく組み合わされた格好で、石室の壁から唐突に突き出していた。


今ならわかる。これは彫像なんかじゃない。

巨大な機装の腕だ。


角張っているのに縁だけ滑らかな鎧の細工。そして鎖帷子のすき間から見える細かな部品。大きさこそ違えど、全体の意匠にカカシ鎧に通じるものがある。

両腕の差し渡しが20フィートぐらいか。大きさから察するに、この奥に埋まっている本体は、いま街で暴れているデカブツよりわずかに小さいだろうか。


「おー、あったあった、ボクの可愛い身体ちゃん」

スイスイと銀の腕をくぐっていったカルネが、その奥で目立てのモノを見つけたらしく歓声を上げる。


僕も機装の腕によじ登って、それを再び目の当たりにした。


水晶の棺に収まった銀髪の少女。

その顔からは、あのときに感じた生々しさが抜けてしまっている。今はまるで大理石の彫像のように、白くくすんだ頬が冷たく感じる。


「ジロジロ見るなよぉ」

突然、むくれた声を上げてカルネが僕の視線をさえぎった。


そういえば、僕が幽霊状態のときの話だけど、僕は彼女の裸を見たことがない。

彼女が着替える時なんか、決まって変な光やら濃すぎる湯気やらがどこからともなく僕の視界をふさいでしまうんだ。

あれは彼女の差し金だったわけか。やっぱり恥ずかしいんだね。


「当たりまえだい!

 そんなことよりとっとと始めようレイ君。みんなが待ってる」

「そうだった。どうすればいい?」

「前と一緒、この事象停滞殻ステイシスシェルに触れてくれればいい。あとはボクがやる」


水晶の棺らしきものの名前はともかく、前と同じなら簡単なことだ。

あ、でも、また痛かったり、気を失ったりとかは……


「しないよ、今度はボクがキミの身体から出るだけだから。そうそう、〈騎士ナイト〉も一緒に連れて行くからね」


カルネの返事に安心し、僕は目を閉じてそっと手の平を水晶の表面に伸ばす。


ふと思い出したのは、ここに始めてきたときに感じた気配と人影。

いま思えば、あれは〈騎士〉だったような気がする。ここに眠るかつての主を感じて、僕が死なないように導いてくれたのか。

そっと目を閉じ、心の中で感謝を捧げる。ありがとう〈騎士〉。


手の平にヒヤリとした冷たい感触。

僕の中のカルネの気配がかき消え、胸の中から熱いモノが湧き上がる。それが右手に移り、手の平から水晶の中へと戻っていく。

水晶に鼓動が走り、滑らかな表面に人の体温を感じる。


『もういいよ』

やがて石室の空気が震え、そこにカルネの声を作り出した。


目を開けると、水晶の棺とカルネの身体に、徐々に銀の光が灯っていくのがわかった。大理石の頬にバラのような赤みが差し、手足やまぶたが細かく震える。


『はいはい、男子は下がった下がった。そこで体操座りでもしててね』

おどけながら、でもどこか緊張を滲ませた声でカルネが僕に注意する。


「どのくらいかかる?」

銀の腕から下りながら質問する僕に、どこからともわからない彼女の声が戻ってくる。

『ちょっとかかる、二分、ぐらいかな。

 この世界に合わせて身体を作り替えないといけないから。あ、キミの遺伝情報をちょっと使わせてもらうけど、気にしないで』


「うん? あ、うん」

言われた意味はよくわからないけど、僕はとりあえずうなずいて石室の床に足をつける。

しかしまぁ、改めてみると本当に大きい。これで腕だけなんだから……


背後で小石の落ちる音が小さく反響する。


瞬間、

『レイ君!』『我が主!』

〈騎士〉とカルネの二人の声。

そこに重なる鎧擦れの響き。


とっさにふり返ろうとして、感じたのは右足に走る衝撃だった。

「っ? ぐぁっ!」


傾ぐ視界に、黒衣の騎士が立っていた。



 ***


 

足を払われたと覚った時には、僕は強かに石の床に叩き付けられていた。


緑の精霊光に照らされ、闇の中から浮かび上がった黒騎士。

僕と同じくらいに小柄で、兜の隙間からジンジャーブロンドの髪を垂らし、手にはうねるような造形の黒い馬上槍ランスを持っている。

それで僕の足を払ったのか、ランスは右に振り抜かれていた。


『なんでここが……まさか、つけられたのか!?』


「左様」

カルネのこだまに、黒騎士の面頬バイザーの下から例の不気味な声が上がる。

「私の力を使わずとも、この身体の力だけでお前を追うことができた。おかげで気取られる事なく、お前らが孤立するまで隠れられたのだ」


『けっ、ご丁寧に解説なんて……

 じゃなくてレイ君! 大丈夫?』

「まずい……カルネ、足が、いったみたい、だ」

軽く払われたはずなのに、右足首に燃えるような痛みが残る。

震える両手で探ってみるが、骨が砕けたのか足首が変な方向に曲がっている。もちろん立ち上がろうにも、全く力が入らない。


『無理しないで、いまのキミにはボクも〈騎士〉もいないんだから』


「プリダインの王子よ、〈反抗者シュトロイベロ〉が終われば次はお前の番だ。指をくわえて見ているがいい」


『テメェ! 〈邪神トイフェロ〉の使いっ走り風情がなめた口を!』


「では聞くが〈反抗者シュトロイベロ〉。今のお前に何ができる?

 その身体が最適化できるまで貴様ら〈想神族ヴァーンネロ〉は世界に対して無力。どころか守るための〈殻〉すらなく、むき出しの状態であることは知っている。

 そして待つつもりも無い。この槍で貫いてくれる」


黒騎士が銀の腕、その奥のカルネの身体に槍の穂先を向ける。その周りでは空気がゆらぎ、急速に凝り固まって黒い霧がわだかまる。わずか数秒のうちに槍は元の倍近い長さの霧の刃と化した。

黒騎士は得物をを複雑に振り回して空中に霧の紋様を描き出しはじめる。それは文字のようにみえて文字ではなく、デタラメにみえて奇妙な法則を感じさせる一連の流れ。連なったそれは邪悪な蛇のように黒騎士の周りでとぐろを巻く。


『その現象固定効果術式ヴィルクンゲレト! なんでお前が、まさか……』

石室の空気を凍らせ、カルネの慄然たる叫びが響く。


「もう遅い。さらばだ〈夢幻のカルネヴァル〉」


それがたとえ何であっても、カルネにとって必死の一撃であることは肌に焼けつく灼熱感と、空気を伝わるカルネの戦きで明らかだ。


ここで彼女が死んだら、僕はもちろん協力してくれた皆の命が危うい。

そう思った瞬間、僕の身体は勝手に動いていた。

「させない……っ!」


宙に描かれた紋様を刃に収め、まさに黒騎士が一撃をカルネに打ち込もうとしたその刹那、僕は刃の前に身を投げ出していた。


「なぬっ!?」

恐ろしげな闇の刃は、しかし僕に当たっただけですんなりと空気に溶け去る。あっけなく敵の攻撃を散らした僕にも、これといって被害は……


あれ?……

いたい


『ウソ、レイ君……』


「? ……がふっ」

口にあふれる血の味に、僕はとまどった。


首が力を失い、カクンと前に落ちて初めて、自分を貫く黒い槍先に気がつく。胸の真ん中に穴が開き、胸自体が大きくひしゃげている。

ああ、血を吐くわけだ。


「ふざけた真似を! ただの人間がぁぁぁっ!」

邪魔された事に怒り心頭なのか、黒騎士のバイザーの奥で目が赤黒く光る。

同時に、槍から青白い炎が吹き上がり、一瞬にして僕の身体を包んだ。


声を上げる事も叶わない。

痛いとか熱いとか、そんな簡単な言葉で説明はできない苦痛だった。肺臓を通じて炎が内から体を焼き焦がす。肌を駆け上った灼熱が、見開いた僕の目を一瞬にして白くふさいだ。耳から、いや骨から自分の肉が爆ぜる音が聞こえる。


『やめて! レイ君が死んじゃうよ!』


「死ねばよい、どうせ殺すのだからな!

 ……うっ?」

黒騎士の身体が揺れる。


もはや苦痛以外感じなくなった僕の頭を、何かの光景が通りすぎていく。

深い森に縁取られ、曲がりくねった河を抱く街。これは僕の故郷、懐かしの王都スィンダインじゃないか。


もしかして、これが走馬燈というやつか。


白くそびえる城壁に守られた王城。母が玉座に座っている。いつもかわらぬ険しい顔つき。

街は活気にあふれ、でも少しかび臭い。


その平和な光景に、いきなり火の手が上がった。

黒い霧が波を打って市街になだれ込み、その下で機装が人々を殺めていく。


おかしい、これは僕の記憶じゃない。こんな光景は知らない。


王城を飲み込む炎の奥で母が誰かに切り伏せられる。小柄な、長い髪の……僕だ。

いや、その瞳に灯る赤い炎。それは僕じゃない。黒騎士だ。僕と入れ替わり、王城を背後から血に染めていく。その姿はいびつな修羅そのもの。


その向こうに、さら別の何かがちらつく。

顔だ。ひどく優しい顔をした、でも知らない少女の顔だ。少女は豊かな緑の髪をなびかせ、こちらに笑いかける。


『では、貴女に相応しい頼み事をしましょう。レイ・アルプソークという少年を殺し、成り代わってプリダインを落としなさい。期待してるわよ、私のかわいい……』


緑髪の少女は無邪気な声で誰かに命じ、そしてその唇を奪う。


……これは、もしかして黒騎士の記憶なのか?

なら、いやでも、さっきの王都の光景は……


『ミるな。ハイッてくるな』

突然、燃えさかる黒い炎を上げて、二本の角を生やした不気味な白い顔がこっちを睨んだ。その黒い舌は長く伸び、胸元に抱いた女性のノドを舌先で絡め取っている。

女性の顔は陰になって見えないが、その震える指先からは赤い炎と崩れる王都がこぼれ落ちていく。


『ミルな!』

化け物が吠え猛り、僕は再び苦痛の只中に突き落とされた。


「なぜ死なん! 貴様なぜ!」

黒騎士がうろたえる。


僕も不思議だ。でも、もう考えるのも難しくなった僕の身体で、消えようとする命の火は最後の抵抗とばかりに燃えさかる。


いや、これでいい。

少なくとも時間はかせげた……


「レイ君死ぬな!」

水晶の割れ砕ける音と共に、カルネの声がはっきりとした肉声となって届く。

そして吹雪のような激しい、しかし涼やかな音色が耳を覆い尽くした。


「しまった機装が――」

黒騎士の声が風に巻かれ、全身を焼く炎と共にふっつりと途切れる。



風が吠えている。


「バカ、死ぬなよ、死んじゃダメだよぉ」

カルネが泣いている。


もう大丈夫。カルネは立ち上がった。

もうみんな大丈夫。

こんな僕でも、ちょっとは役に立ったんだ。もし天国があるとして、門を叩くのに恥じるような事はない。


こんな結末なら、悪くはない。



『否、我が主よ。まだ終わりにあらず!』

〈騎士〉の声。


銀の突風が僕の心をすくい上げ、空のはるか高みへと連れて行く。

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