【ね】ネリネ

 『ネリネ』という花はヒガンバナ科の植物です。

 まさしく見た目はカラフルなヒガンバナそのものに見えます。ただ、ヒガンバナと違って毒もなく、露地での栽培は難しいそうです。


 ネリネには『サルニエンシス』『ソレントスワン』『ピンクフェアリー』『フジムスメ』『コルカスメジャー』など30種ほどの品種があり、南アフリカを中心に自生しています。


 別名を『ダイヤモンドリリー』というのですが、これは花びらが光を浴びて宝石のように輝くからなんだそうです。素敵ですね。花言葉にも『輝き』とあります。


 そんな美しい花ですから、『ネリネ』という名前の由来もやはり美しいです。ギリシャ神話の海に棲むネーレーイスという女神たちの名からきています。

 ネーレーイスとは、『海の老人』ネーレウスとオーケアノスの娘ドーリスの娘たちのこと。その数は50人いるとか100人いるとか言われているのです。ネーレーイスは単数形で、複数形だとネーレーイデスなんですって。

 花言葉に『箱入り娘』とあるのですが、これはまさしくネーレーイスたちが箱入り娘だったんだそうです。


 他にも『華やか』『幸せな思い出』『繊細でしなやか』『麗しい微笑み』と、まぁ、華麗な花言葉ばかりです。

 それもそのはず、彼女たちは美しさで有名なんですね。ネーレーイスにはポセイドンの妻になったアンピトリテもいます。

 カシオペアがポセイドンの怒りをかったのは「ネーレーイスよりも美しい」と美貌を鼻にかけたせいです。


 『また会う日を楽しみに』という花言葉もありますし、一目見たら忘れられなくなる美貌なのでしょうね。それでいて箱入り娘ですから、美女は美女でもあどけなさが漂って魅力的なんでしょうね。思わず守ってあげたくなるというか。

 眠れる森の美女というお話もありますが、彼女たちは眠らなくても夢の中に生きているような美女ですね。海底の銀の洞窟で黄金の椅子に座り、歌ったり踊ったりという生活をしているそうですから。


 ネリネは6/22、6/28、7/24、8/18、10/8、10/13、10/17、11/17、11/24、11/25、11/28の誕生花だそうです。



 ネリネの花言葉一覧:『華やか』『また会う日を楽しみに』『幸せな思い出』『輝き』『忍耐』『箱入り娘』『繊細でしなやか』『麗しい微笑み』

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