青年は光を求めて歩いていた。世界中を旅していた。

 天空に太陽の日差しはあるが、地上に光はなかった。

 ある老人が言った。

「光はないが、炎ならある」

 青年は炎を自らの国に持って帰った。

 人々は炎に喜んだ。暖をとり、温かい食べ物や飲み物を作った。

 だがある日、炎が突然猛り狂い、町を燃やし続けた。

 青年はまた、光を求め旅に出た。

 しかし光は見つからず、闇だけがあった。

「光はどこに。光さえあれば町は反映するのに」

 青年は途方にくれた。


「えっ、この光ってのが原子力だって言うんですか。冗談じゃないですよ。原発再稼働の住民説明会におとぎ話なんか持ってこられても困ります!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る