続きを! と言いたくなる面白さのところで終わってしまうのが唯一残念ではありますが、短編のストーリーはきっちり区切りを迎え新たな王女の人生に期待、興味を抱かせたところなので良い所でもあります。
一人称で大したものだな~と思うこちらは、姿や言葉、関わりなどを含め夢の設定が活きているな~と思うけり。
王女たる気丈さを持つも、人としての後ろめたさもあるリネット様。
そんな彼女のドラゴン生活が表面上の物語の進行ですけれども、いやはや、生涯の目標ともなろうかという目的がはっきりしているところですし、ほんとこれからどうなるのワクワクが余韻として強く残るご作品でした。
文章の質感としては、軽くも近年のライトな書き方の読み物とは一線を画するものと思うので、適度な読み応えを味わえると思うこちらです。
一読おすすめです。