人、物、場所などのまとめ 4

※人※



ニコラス・ウォード


『学生』

性別 男

ウォード家の次男。

オリディオール島の東の町バルディバにある学校で経営学を学んでいるため、実家にいない。

ウォード家の男達の中では、一番しっかりとしている人物。



フィリップ・ウォード


『ウォード家の当主』

性別 男

ラプルの栽培で有名なウォード家の主。

中年の色気を持った長身の品のある男。

押しに弱く、争い事を嫌う。

浮気をし、その相手を孕ませ、生まれたのが『セラリス』だった。

困っている人を見つけたら放っておけないタイプでもある。

また、それが彼が浮気をした理由にもなっていた。



ヘルガ・ウォード


『フィリップ・ウォードの妻』

性別 女

ショートカットの清潔感のある感じの女性。

ハキハキと、ものを言う。

夫の浮気を許し、その子供であるセラリスを自分の子供のように育て上げた心の広い人物。

しかし、夫に対しては未だ許せない気持ちがあるため、たまにチクチクと責めることがある。

島の中央にある、名家の娘でもある。

『アレク・ゴレア』の母、『リーザ・ゴレア』とは魔法学院時代の親友だった。

そのため、彼女は魔法を使える魔道師でもある。

『魔法のサフラン』をウォード家の農地で栽培している。

また、アレクをゴレアの後継者にしたいと思っており、彼に檄を飛ばした。



【鍛冶師リルディーフ】


氷の魔剣を生み出すために、氷凍石と言う石を探すため、北の氷の大地へ旅立ったドワーフの男。

彼は、自分で石選びから剣を作るところまで、全て自身でやることを自らに課していた。

常に納得のいく作品を生み出すことに人生を捧げた人物。

この男が生み出した作品は、ユニークな物が多かったと言う。

どれも、切れ味は抜群で、歴史上の偉人も何人かが、彼の作品を愛用していた。

現存する物では、ギルヴァン・ゾルヴァが持っているダマスカスの双剣『フラガラッハ』などがあった。

物語では、氷の大地で様々な魔物と戦い、最後には氷竜と出会う。

そして氷竜と交渉の末、彼は無事、石を手に入れ、氷の魔剣を作り出した。

話の中では、氷の大地を1人歩く時と剣を生み出す時、これは彼にとって同じことのように描かれていた。

それは孤独と自分との戦いの日々だったと言う。



【ラティア・ライウッド】


レクスの兄、レファートの恋人。

ラグレスのパーティーに所属していたが、途中で魔物の群れに襲われ、命を失っている。

レクスにとっては、姉のような存在だった。



バンゲリス・ゴレア


『商人』

性別 男性

数百年も続く、ゴレア商会の現在の主だった者。

自らが発見した場所で、謎の死をとげた。



ビーグル・リーゲン


『商人』

性別 男性

口ひげを生やし、派手な柄の服に身を包んだ中年の男で、裏表のある人物。

ゴレア商会に所属していて、バンゲリス・ゴレアの事を尊敬し、恩人に思っている。

貧民街で生きた彼は、まっとうな生き方に憧れがあり、そう生きるために日々努力していた。

ゴレア群島にある、富裕層向けの宿泊施設の支配人を任されていた。

だが、バンゲリスの突然の死によって彼の運命は大きく変わることになった。



ニバル・ハイエ


『魔道士』

性別 男性

ネクロマンサー(死霊魔術師)を独学で目指している老人。

死霊魔術の書は、レムリアのある町で発見した。

なぜ目指しているのかは、わからない。

ビーグルと共に、オリディオール島へ帰ったが、ビーグルがミィーチェを連れ帰った時には、既に姿を消していた。



ロナード・カルセベス


『バトラー(執事)』

性別 男性

執事の服装に身を包んだ、面長の顔の全体的に体の細い人物。

歳はバンゲリスと同じ年齢で、幼き日より、ずっとバンゲリスに彼は仕えた。

心からバンゲリスに忠誠を誓い、共に道を歩んできた。

アレクとマルベーラの後継者争いには中立的な立場で臨むようバンゲリスに言われたため、彼はアレクの助けにはなれなかった。

そして、その事を歯痒く思っている。



マルベーラ・ゴレア


『バンゲリス・ゴレアの妻』

性別 女性

豪華な宝石を身につけ、大胆に胸元の開いたドレスなどを好む、派手な女。

元々は、ゴレアの使用人の一人に過ぎなかった。

しかし、彼女は色香を使い、上手くバンゲリスに取り入り、見事本妻へと、たどり着いた。

出身地は、ビーゲルと同じ貧民街の出。

その為か、富に対する憧れが、通常の人間よりも強い傾向にあった。

また彼女は、アレクに勝つため、闇の仕事にも手を染めたと言う話をビーグルがレイアークの情報屋から聞き出した。



ティゲル・ゴレア


『マルベーラの一人息子』

性別 男

ゴレアの後継者の一人。

マルベーラの息子。

彼は、まだ幼い少年であった。

そのため、ゴレアの争いには興味がなかった。

しかし、母から毎日、後継者の自覚を持つよう言われたため、嫌気が差していた。

そんな中、起きた、今回の騒動。

いつしか彼は、ただ毎日を平穏に過ごすことが何よりの楽しみとなっていた。



アレク・ゴレア


『ゴレアの後継者』

性別 男

バンゲリス・ゴレアの先妻の子供。

東のバルディバの学校で学んでいた所、今回の騒動が起こった。

ニコラス・ウォードとは友人関係でもある。

マルベーラと後継者の争いをさせられることになった。

条件は、ゴレアを再び『メルティウスの鷲』にすることだった。

期限は執事のロナードの命の炎が消える日までとなっている。

そして、今は亡き母、リーザの手紙とスパイスに関する本を彼は家の墓地で手に入れた。

彼は、それを手に入れるため、家族や仲間と共に旅立った。



ミィーチェ・ゴレア


『魔道師』

性別 女

バンゲリスとリーザの娘でアレクの妹。

レイアークの魔法学院に通っている学生。

病的に白い肌を持ち、綺麗に切り揃えられた黒く長い髪を持っており、その髪にいくつか赤い小さなリボンを付けている。

シュリン・マーベリックと親しい友人関係で、エルディアが去った後、同じ部屋の住人になった。

彼女は『ドールマスター』と言われる古代のクラスを調べている。

そして素材や材質、姿形の違う人形を集めるのが趣味だった。

特に気に入っているのが、母親の形見でもある物で、『マジック・アンティーク・ドール』の『ゴードン』と言う名前の人形だった。

この人形は様々な能力があった。

ゴードンはアンデッドの吸血鬼、ヴァンパイアに似せて作られており、青みがかった銀色の髪に、美しい顔立ちをした男性で、口を見ると二本の牙が見えており、黒い衣装の上に黒いマントを羽織っていた。

ゴードンは、独りでに眉と口を動かす事が出来る。

そして彼の体には、『アメトリン』の指輪が入っていた。

シュリンは、彼の事を『ドンちゃん』言う。

しかし、ミィーチェはそれを快く思っていなかった。

また、彼女は学院に、包帯を全身に巻きつけたミイラ、『チャピー』と言う名の人形も持ってきていた。

シュリンは当然、彼の事を『ピーちゃん』と言っている。



リーザ・ゴレア


『バンゲリスの最初の妻』

性別 女性

アレクとミィーチェの母親。

ヘルガ・ウォードとは魔法学院時代からの親しい友人。

また、ウォード家は、ゴレア家と遠い親戚関係にあった。

ゴレアの家にある、隠されたスパイスの場所を突き止めた。

また、彼女は『エンチャンター(付与魔術師)』と言うクラスを学院を卒業した後も、調べていた。

そしてリーザは、血の封印を独学で使用する事に成功している。

娘に渡した人形にも、強化の魔法を施そうと考えていた時、彼女は病気によって、その生涯を閉じることになった。



ロイシュ・カルセベス


『バトラー(執事)』

性別 男性

ロナードの息子であり、ロベルの父親。

陽気な性格でアレクにとっては、兄のような存在だった。

そして彼は、積荷を積んだ貿易船に乗り込んでいた時、クラーケンに襲われ、行方不明になっている。



ロベル・カルセベス


『執事見習い』

性別 男性

アレクの身の回りの世話をするために、ロナードが連れてきたロナードの孫。

明るい茶色い髪と誠実で純真な瞳を持った少年で、ロイシュの面影を僅かに残した顔立ちをしている。

掃除や洗濯、料理など一通り、ロナードと今は亡き父親に仕込まれた。

また、彼は戦士の訓練も受けているため、見た目とは違い、機敏な動きを見せる。

ファージア冒険者学校へ行かせる予定だったが、直前に今回の事が起こったため、彼はアレクと共に旅立つことになった。



ガルーヴァ・ウッドボルグ


『ウッドエルフの族長』

性別 男性

レクスとレファートの父親。

彼は、無事オリディオール島にたどり着いていた。

そしてそこで、人の営みや光と闇を見た。

そんな中、エストの町の騒動に巻き込まれる。

彼は、二人の部下と共に、敵の頭を見事討ち取った。

しかし、それは更なる混乱を招く結果になってしまっていた。



ライアス・ガーフォレー


『ドルイド戦士』

性別 男性

ガルーヴァと共に、島にやって来たウッドエルフの青年。

冷静沈着な男で、感情をあまり表に出さない人物。



ルーディ・ライウッド


『ドルイド戦士』

性別 男性

彼も同じく島にやって来たウッドエルフ。

ラティアの弟。

ライアスとは対象的に、彼は感情を表に出す熱血漢。

だが二人は仲が良く、最も連携が取れ、実力もあったため、ガルーヴァが連れて行くことにした。



ザルツ・ゴレア


性別 男性

五代目ゴレアの当主。

世界が暗黒世界と呼ばれる前の時代に存在した人物。

彼は、スパイスによってゴレアを一気にメルティスへと押し上げた。

ロンバールの墓地の地下には、彼のスパイスを調べる部屋がある。

そこへたどり着いたアレク達は、香辛料に関する様々な書物を発見した。

晩年、彼は『アヴァロン島』と言う島を買い、そこで、『オートマトン』と言う、自らの意思で動く人形の研究に生涯を捧げた。

ミィーチェが持っている人形、ゴードンも彼の作品だった。



マウリス・ヴォルドレイド


『皇帝』

性別 男性

ヴォルドレイド帝国の初代皇帝。

彼はハイエルフで、光の種族を束ねた人物。

マウリスの帝国は千年の安定した時代を作ったと言われている。

その時代を人々は『光の黄金時代』と言った。

また彼の放つ風は、青味を帯びていたと言う伝説が残っている。



シンフォース・グルーゼ


『龍の騎士』

性別 ??

全身を黄金で出来た竜を想像させるデザインの装備に身を固め、そして黒いマントを羽織り、突然上空から、オッドアイの飛竜に乗って現れた。

そしてユラトに先へ進むか、引くかの選択を迫った。

彼が進むことを選ぶと、シンフォースは満足げに、その場を去った。

ユラトの謎の青い模様の事について、初めて情報を与えた人物。

エルディア達が占いの館から去る時に見た飛竜に乗った人物や、ガインが島に帰る途中で見た人物は、この者だった。

しかし、その事を彼らは知らない。

そしてキャッツアイの聖石は、占いの館で魔女メディアから譲り受けた物だった。



レオン・ファルゼイン


性別 男性

ユラトの父親。

彼は戦士の訓練を受け、自警団に所属していた。

明るく誠実な人柄で、様々な人々から信頼もされていた。

しかし、襲ってきた飛竜から息子を守るため、妻と共に命を失っている。



マーシャ・ファルゼイン


性別 女性

ユラトの母親。

気さくで優しい人物で、良く息子に絵本を読み聞かせていた。

その中で彼は竜に関する物語が特に好きだったため、彼女は毎日のように寝る前に読み聞かせていた。

趣味は菜園を営むことだった。



アイザス


『エンシェント・トレント』

性別 ??

ユラトがキャッツアイの聖石を使用して黒い霧を払った場所の先にいた古のトレント。

アイザスは、ハイエルフの国を守っている壁にある、大きな扉を守っていた。

ハイエルフの王は代々このトレントと会い、国の後方を守ってくれるように頼んでいた。

初代の王が古く巨大なレントの木を見つけ、ドルイド魔法を使用した事で彼は、トレントとして意識を目覚めさせた。



ラツカ・シェルストレーム


『ハイエルフの騎士』

性別 男性

騎士団の副団長を務めている。

銀色の鎧と白いマント姿でユニコーン乗って現れた。

黄金の髪、整った美しい顔にエメラルドブルーの瞳が印象的な人物。

目尻が少し下がっているためか、優しい印象を受ける。

物語を読むことが好きで、書物を読むときはメガネをかける。

彼は幼少期より、この国の王子と王女の二人と共に兄弟のように生きてきた。

特に王子とは仲が良く、二人だけでいる時、稀に友人と話すように話し合うことがある。

王子にある事を達成させるため、彼は一生懸命にシュトルムを支えている。

それはいつの間にか、自身の叶えたい大きな夢となっていた。



ゼナーグ・ブラウフェダー


『ハイエルフの国の王』

性別 男性

ブラウフェダー王国の王。

シュトルムとフィセリアの父親。

本来彼は、戦いを好まない王だった。

しかし、突如現れた、『オーク』達と戦わなければならなかった。

そんな中で彼は疲弊し、やつれていった。



フィーネ・ブラウフェダー


『ハイエルフの国の王妃』

性別 女性

ゼナーグの妻。

シュトルムとフィセリアの母で、もう一人、年の離れた娘を持っている。

見た目より実は歳をとっている。

朗らかで、奔放なところがある。

夫の健康状態に最近は心を痛めている。



レイオス・シェルストレーム


『ブラウフェダー王国の宰相』

性別 男性

ラツカの父親。

妻は既に他界している。

ゼナーグとは仲のよい幼馴染で、今も様々な事を相談できる間柄だった。

そのため王は、自分達と同じようにしようと、シュトルムとラツカを引き合わせた。

仕事が忙しく、ラツカに父親らしい事ができなかった事が彼の中で、心残りとして存在している。



フィセリア・ブラウフェダー


『ハイエルフの国の王女』

性別 女性

美しくも愛らしい容姿をした、ブラウフェダー王国の姫。

シュトルムとは双子で彼女は妹。

ラツカと兄の夢を応援したいと思っている。

また、彼女の右手の甲には、ユラトと同じ『ラグナ』の模様があった。

その理由について彼女も知らないようだった。

人間に対して、あまり良い感情を持っていない。

だが今回、ユラトと共に王家のクエストに挑む事になる。

趣味はシタールやリュートと言われる楽器を弾きながら、自由気ままに歌う事。



シュトルム・ブラウフェダー


『ハイエルフの国の王子』

性別 男性

ブラウフェダー王国の王子。

彼もまた、美しく整った凛々しい顔立ちの人物。

彼の瞳からは、力強く引き込まれるような魅力があり、大いなる野望があった。

それをラツカと共に達成する事を夢見ている。

そして彼の放つ風は蒼い色に染められた。

それは初代皇帝マウリス・ヴォルドレイドと同じだと言う。

『蒼き風』の事をハイエルフ達の古い言葉で『シュトルム・フレーヴェン』と言い、彼はここから名づけられた。

そしてシュトルムは、この国の人々から皇帝の再来として『蒼き風の王子』と呼ばれている。

ラツカとは仲が良く、二人で行動することが多い。

騎士団の騎士団長も勤めている。

たまに、ラツカにわざと少し意地悪な事を言ったりすることがある。

だが、軽く彼にかわされる事が多い。



レクス・ミルウッド


『ドルイド戦士』

性別 男性

レクスは、ウディル村にたどり着くと、すぐに兄や村の人々にハイエルフの国を発見した事を伝えた。

そして彼は再びハイエルフの国へ戻ろうとしたが、兄に腕の怪我を癒すように言われ、村でしばらく療養生活を余儀なくされた。



ジルメイダ・バルド


『バルガの女戦士』

性別 女性

彼女はバルガの力を使用したため、体が上手く動かないことになった。

そして回復に時間がかかると判断したジルメイダは、しばらく療養することに決め、オリディオール島へ帰った。



ダリオ・ジレスト


『魔道師』

性別 男性

ジルメイダに付いて行くため、彼もまた、島の中央にあるバルガの里へ彼女と共に向い、その途中で、ミレイ・バルドに二人は再会している。

そして彼は、ジルメイダを送り届けた後、魔法学院の敷地にある、魔法訓練所で、新たなる魔法の習得のため、日々修練していた。



リュシア・ヴァベル


『クレリック』

性別 女性

ヴァベルの者は一つの旅が終わると、その内容を報告しに戻らなければならないため、リュシアも島へ帰った。

そしてレイアークの町で彼女はベルフレードと再会を果たす。

彼は、この町で起こった出来事をリュシアに話し、彼女は今回の冒険について話した。

そんな中、ベルフレードの父親である、アラム・アルペティの手紙が二人の下へやってきた。

内容は新たなる仕事のため、二人に来て欲しいとの事だった。



※物※



【砂走りの靴】


ユラトがパナセアの村で手に入れた。

やや赤みがかった茶色の革靴。

ユニークレアアイテムで、様々な効果があり、特に注目する能力として、『砂走り効果』という、水面や地面などを短時間だが滑り進むことが出来る効果のある靴。



【ユニーク・ルーン】


通常の魔法の効果とは違う、特殊な効果があるルーン。

これが入っている物を装備すると、装備者は特殊な効果を発揮させる事ができる。

このルーンがある物は、ユニークアイテムに分類されることが多い。

例えばギルヴァンの持っている双剣の灰になり、元に戻る効果、ベルフレードのスティレットになるメイスの効果など、様々なものがある。



【ツヴァイハンダー(ツーハンデッドソード)】


柄に近い刀身の部分に刃の無い場所のある長剣。

戦争では、槍兵に対抗するために使われた。

この世界では、剣を祭事や儀式に使用することがあり、地域によっては、井戸の中に入れることで、魔よけとなり、清らかな水質を保つと信じられていた。

パナセアの村で見つけ、ジルメイダ・バルドがこれを装備した。

彼女の剣には水の抵抗などがある、レアな剣でもあった。



【ラティアン・ミント】


明るい赤紫の花を咲かせるミントの種類。

甘辛く、僅かに清涼感がある葉で、サラダや乾燥させてお茶にすることが出来る。

レクスの兄、レファートの恋人の名は、ここから付けられた。



【サフラン】


長く赤いめしべと薄紫色の花びらが特徴的な花。

めしべの部分が染料や香辛料、お茶として使える。

そして使用すると、明るい黄色が現れる。

しかし、一つの花から収穫できるのが僅かであるため、大量の花が必要となる。

そのため、非常に高価な物。

香辛料やお茶として利用する場合、痛みや気持ちを和らげる効果がある。

また、過剰摂取は体に良くないと言われている。



【ミレニアム・コイン】


千年の黄金時代を記念して作られた大きな金貨。

森の中にあったハッグの宝箱の中で、ユラト達は発見した。



【カルフォンラール】


ウッドエルフの族長ガルーヴァが持っている弓。

この弓は植物のように生きていて、濃い緑色の枝に茨が巻きついており、小さな蕾があって、使用者は契約時に、弓の宿主となるために、自らの血と魔力を与えなければならない。

そして花を咲かせると血のように赤く、そして小さい野バラが花開く。

その時、この弓の真の力が発揮される。

また、多くの血を吸い上げてきた、この弓は能力を成長させていくという。

『サクセッション・アロー』と言う能力のあるユニークアイテムでもある。

代々のウッドエルフの族長になる者が、これを装備する決まりになっていた。

似たような姿の弓がもう一つあり、それは有名な偉人が持っていた物でレジェンドユニークアイテムだった。



【カーバンディン】


『カーバンクル』と言う生き物の糞から作られる非常に高価な飲み物。

古代世界では、王族のみが飲むことを許された場所もあったと言う。

ウッドエルフたちの古い言葉で『飲める小さな石炭』を意味する。

加工方法としては、糞の中にある、木の実の部分を水で綺麗に洗い、天日干しする。

そして、その実を乾煎りし、取り出すと小さく砕く。

砕いた木の実に、お湯を注ぐと、発酵した様々な木の実から発せられる複雑な香りの飲み物が完成すると言うことだった。



【ハードタック】


小麦と水と塩で固焼きしたビスケット。

長期保存が可能で航海や冒険などで、よく食される物の一つ。

ユラト達が森の冒険で持って来ていたのは蜂蜜と木の実、ドライフルーツが入った物で、ウッドエルフ達が作ったものだった。



【マンドラゴラ】


人の顔を持った根茎の魔物。

葉や茎、花などの土から出ている部分は、様々な植物にその姿を変えることができる。

引っこ抜かれると、非常に大きな声で叫ぶ。

叫び声を間近で聞いたものは、気を失うか、最悪、死に至ることもある。

古来より、錬金術や呪術、魔法の儀式などに使われることがあった。

引き抜き、息の根を止めたマンドラゴラは、加工することで、薬や毒薬になると言われている。

薬としての効果の程は分かっていないところがあったが、一応、不老不死、精力剤、媚薬などがあった。

生で使用した場合、毒薬になり、幻聴や幻覚を見せる。

マンドラゴラの亜種として『アウラウネ』と言うものもいる。



【魔法のオベリスク】


この世界では、様々な形状のものがあり、材質もオベリスクによって異なる。

強力な魔力が込められて作られており、何かしらの効果を周辺に及ぼすことが出来る。

効果については種類が数多くあり、発動させてみないとわからない。

過去の世界では、多くの種族が自分たちの住んでいる地域を守るために作ったり、旅をする者を支援するために作ることがあった。

そのため、常に良い効果がある訳ではない。

ユラト達が森の中で見つけたのは、初期のハイエルフ達が作った物で、『退魔のオベリスク』と言われるものだった。

これは低級の悪霊を滅し、闇のものを近づけにくくする効果が現れるということだった。




【キャッツアイの聖石】


この聖石は使用した場合、通常の聖石よりも強い効果が現れ、より広い範囲の霧を払ったりすることが出来る。

また、暗黒世界の黒い霧には、霧の濃さのむらがある場所があり、通常の聖石ではあまり霧を払えない場所などで、この聖石を使用すると、通常と同じ効果を発揮することできる。

だがこの石は、あまり産出されていないため、非常に高価な聖石となっていた。



※場所※



パナセア


ユラト達が森の霧を払う中で見つけた村。

人間とホグミットが共生していた村でもある。

皆、木の家に住んでいる。

薬草などの栽培を盛んに行っていた。

そのため、村の名前はウッドエルフの達の古い言葉で『薬』を意味する名が付いた。

ここでユラトは、フォレシスと言う現象に出会った。



リバンニの森


フンババ達がいる森。

パナセアの村から北西方向に胞子の飛ぶ木々をレクスが発見したため、その方角にあるのではないかと、ユラト達は予想した。



エストの町


中央のゾイル地域と東のマルティウス地域の境目にある町で、東には大きな山があり、南にはオリディオール島最大の森、ニーフェの森がある。

ビーグルとミィーチェがこの町にたどり着いた夜、夜盗達が大挙して押し寄せ、争いを始めたため、町は炎上した。

そして二人は、南の森の中でウッドエルフに出会った。



ロンバールの町


オリディオール島の東の地域マルティウスの北西にある、主に富裕層が大勢住んでいる町。

綺麗に整備された木々や湖がある。

また、ここにはアレクの本宅とゴレアの先人の墓もあった。



アヴァロン島


太古の昔、様々な妖精とその王が住んでいたと言われる島。

名前は、その妖精王の名から『アヴァロン島』と付けられた。

ザルツ・ゴレアが晩年買い取り、錬金工房を作った。



ブラウフェダー王国


ユラト達が発見したハイエルフの国。

両側は巨大な切り立った崖に囲まれている。

そして、その頂上には風車があった。

風車は国の中央にある、謎の雲渦巻く場所から運ばれてくる風を使って回すことで地下水を汲み上げ、それを様々なものに利用していた。

また、彼らは『ウィル・オー・ウィスプ』と言う、人工的に作り出した魔法生物を利用し、それらと共に生きていた。



※その他※



【ラッシュ】


元々は金鉱山などの金脈が見つかり、その金を求めて人々が殺到することをゴールドラッシュと呼んでいた。

しかし、この世界では、いつの間にか冒険者たちが暗黒世界で霧を払っていく中でお金になる物が次々と見つかっていく状態をラッシュを呼ぶようになっていた。

金貨などのお金がたくさん見つかる場合は、その周辺に大量のボーグルが住んでいると言われている。

またアイテムの場合は、ハッグなどがいる場合も多い。



【フンババ】


この世界では、背中一面に棘のある鱗をもった緑色の野牛のような姿の生き物。

人の言葉を話すことが出来る。

普段は落ち着いた話し方をする。

ある場所の森の木を守っている。

獅子に近い顔に、鋭い鷹のような爪をもっている。

攻撃は爪の攻撃だけではなく、口から炎を吐く事もできる。

フェイ・ファディアスの初期の冒険譚に現れた。

物語の中では、眠りの花粉を生み出す木『リバンニ』の花粉を手に入れる中で、その森の番人をしていたのが、このフンババだった。

そしてフェイは、花粉を少し分けてくれるように頼んだ。

しかし、フンババはそれを拒否した。

フェイは、恋人を助けるために仕方なく、この魔物と戦うことにした。

その中で、フンババは姿を更に大きく変化させていた。

そして戦いは長時間続き、フェイと仲間は瀕死になるほどだった。

しかし、最終的にはフェイとその仲間によって倒された。



【キャンプ地】


冒険者の補給地となるのが、キャンプ地と言われる場所である。

暗黒世界の黒い霧を払っていく中で、冒険者は食料や戦利品などの売買、休憩をしたり、緊急の情報などを知らせるために、一定間隔の距離で必要な場所だった。

ウディル村もキャンプ地の一つ。

この発見も報酬が貰えることになっている。



【エレメンタル・コア】


4元素の精霊が持っている命とも言えるコア(核)。

これを破壊されると、精霊はその存在を失う。



【ホグミット】


この世界の古代語で『小さい人』を意味する光の種族。

名前の通り、成人した者でも、人間の半分以下の身長にしかならない。

つぶらな瞳に、少しだけ尖った耳、小さな手足。

彼らは力が弱く、自分たちだけでは生きていけないために、他の光の種族と共に生活することが多かった。

人間と生活することも多かったが、特に仲が良かったのは、ドワーフだった。

大人になったホグミットは、タバコの葉にこだわりを持ち、常に良質の葉を求めることが多い。

そのため、木のパイプをたくさん所持している。

無邪気な性格の者が多く、笑い声を上げ、草原や森など、自然の場所を力いっぱい駆けることが好きな一面を持つ。

手先がドワーフ並みに器用であるため、職人としては、その小さい手を利用したアクセサリーの細工や、裁縫、薬草の栽培や薬の調合、陶器の製造、靴を作ることなどが得意であった。

冒険者としては、スカウトやレンジャー、クレリック、魔道師などが多かった。

また、はみ出し者などは、シーフになったものなどがいた。

有名なものでは、ホグミットの義賊のシーフ集団の話が有名なものとしてあった。



【フォレシス】


ユラト達がパナセアの村を発見した日の真夜中に起きた現象で、村は湧き出る水に満たされた。

この現象は砂漠の中で移動するオアシスの伝説と同じで、これは森の中だけを移動するものだと言う。

その事から、ウッドエルフ達は、森とオアシスを掛け合わせ、この現象を『フォレシス』と呼んだ。

また、この水の中にだけ咲く花がある。

ユラト達は、入手しようと試みるが失敗に終わった。



【ネクロマンシー(死霊魔術)】


闇の魔法。

生き物の死体や屍を利用し、様々な効果を生み出すことが出来る。

ゾンビやスケルトンを意のままに操ったり、死体を爆発させ、ガスを発生させたり、骨や死肉の楯を生み出したりと、古代には様々な死霊魔法が存在したという。

アンデッドのリッチが、この魔法に長けていたと言う伝説が残っている。

また、この魔法を行使する者を『ネクロマンサー(死霊魔術師)』と言う。

現在見つかっているものは、ニバル・ハイエが持っている物のみであった。



【ネクロ・エンバーミング】


死霊魔法。

魔力の込め方を変えることで、死体を様々な状態にすることができる。

ニバルが使用したのは『死蝋』と言われる状態にすることができる魔法だった。

『死蝋』とは、永久死体の一形態で、体の内部の脂肪の性質が変わり、死亡した肉体が、蝋のような状態になったり、チーズのようになったものである。

また、レジェンドアイテムとして、栄光の手(ハンド・オブ・グローリー)と言われるものが死蝋でできていると言う話があった。

死蝋の戦士を生み出す前段階の魔法。

この魔法を、まずは肉体を持った死体に使用することで、体を死蝋化することができる。

そして、もう一つの死霊魔法を使用することで、死蝋の戦士を生み出すことが可能となる。

ビーグルがニバルにこの魔法の使用を頼み、バンゲリスをオリディオール島まで運び込むことに成功していた。



【メルティウス】


商人と旅人の神。

メルティウスには、6匹のしもべ『メルティス』が存在した。

鳩、鹿、ユニコーン、鷲、獅子、龍である。

商人の間では、上位6位までの商会を敬意を込め、しもべのメルティスに例えた。

ゴレア商会は、黒い霧に覆われる前から存在していた古い商会だった。

そして、この商会は最高3位まで登りつめたことがあった。

その時に、ゴレア商会は『メルティス・イーグル』と呼ばれていた。



【ブルー・オーシャン】


競争相手のいない未開拓な市場。

もしくは、自ら価値を見い出し、作り上げた領域。

また、競争の激しい既存の市場を、血の海に例え、【レッド・オーシャン】と言う。



【ドールマスター】


人形使い。

様々な人形に自らの魔力を込めることで一時的に意思や知性を持たせ、しもべとして操ることができる。

人形によって性格や戦闘の技能など、できる行動が変わる。

また古代には魔力を込めることなく、半永久的に自立して活動することができる、独立した人形もあると言う記録が残っていた。



【ウッド・アロー】


ドルイド魔法。

森の女神 ミエリの力を使い、木の枝などで弓矢を作り出すことができる。

狩りで良く使用されることが多い。

通常の矢よりは威力が落ちるが、殺傷能力はある。



【エメラーダ】


ラグレス・オリュムが飼っている鳥。

それは森の中で見つけた怪鳥スタンファロスだった。

この名は、彼自身が子供の頃に、名を付けようとした鳥に由来している。

まだ雛であるにも関わらず、すでに鋭いクチバシと爪を持っていた。

ラグレスを自分の親だと思っている。



【ブラッド・サンドグラス】


闇の呪い魔法。

この魔法は一定の範囲にいるもの全員に魔法がかかる。

魔法を受けると、徐々に体内の魔力を失っていく。

それはまるで砂時計のように、体の血が少しずつ無くなっていくような感覚を味わうことになるため、その名が付いたと言う。

時間が短ければ死ぬことはないが、長ければ死ぬことがある。

そして奪われていく時間は、術者の能力による。



【ホワイトアウト】


この世界では、雪、雲、霧、光の乱反射などによって、周囲の景色が全て白い色で満たされることにより、視界がなくなり、方角や地形、高度などが識別できなくなってしまう現象である。

酷い場合だと、平衡感覚もおかしくなると言われている。



【森読み】


ウッドエルフ達は森の景色を、どの種族よりも詳細に覚えることが出来る。

そして彼らは、その景色を一つ一つ心の中で読んでいく。

まるで風景画がまとめられた書物を読むかのように。

それ故、ウッドエルフ達は森で迷うことが無い。

これは、森の女神ミエリの祝福を受けた彼らが生まれ持った能力だった。



【ベルゼ・フォース】


狂神フュリスの魂の一部を自身の体に降臨させることで、狂者の力を使うことが出来る。

バルガの成人の儀を終えた者が、この技を使用することが出来る。

五感が研ぎ澄まされ、力や速度が飛躍的に上昇する。

また、彼らの白い体の部分を様々な色によって染めらることで、更にその能力を高める事が出来る。

しかし、その代償として、使用後の体は抜け殻のように全身の力が無くなる。

トロールに囲まれた時、バルガの女戦士ジルメイダ・バルドが使用した。

そして、その姿は、『バーサーカー(狂戦士)』の様だった。



【ラグナ】


ユラトが生まれた時から左手の甲にある模様。

龍の騎士シンフォース・グルーゼからその名を聞いた。

最も古き呪いの一つ。

龍の騎士が言うには、魔力をユラトから吸い上げ、その代わりに禁呪の危険な部分を肩代わりしてくれると言うことだった。

そしてそれは、ユラトだけに存在していると思われていた。

しかし、ハイエルフの姫の右手の甲にも、同じ模様があった。



【レプラコーン】


この世界では、光にも闇にも属さない妖精の一種。

細かい作業が得意な職人でもある。

小さな光の種族ホグミットやドワーフと相性が良い。

ホグミットは、レプラコーンと共に靴やアクセサリーを作る事が良くあった。

そのため、レプラコーンを召喚する事ができる。

また、相手から逃げるときに、金貨をわざと転がしたり、投げたりすることがある。

そしてその金貨は時間が経つと、石ころ等に変わる。

彼らが持つ袋の中には、本物の金貨の隠し場所が書いた地図やヒントが書かれた紙が入っている事がある。

争いごとを嫌い、常に逃げる事を考えている。



【ロック・レイ】


大地の魔法。

小石や岩などの大地に関わる物を空中に投げ、魔法を発動させることで狙いを定めた相手に向って攻撃をする魔法。

そしてそれが大地に接触すると、黄土色の魔法の煙を少しの間、出現させる事が出来る。

また、速度や威力は投げた物や込めた魔力による。

大きい物ほど、魔力を消費するため、非力な魔道師では威力があまり出ない無い場合が多い。

そのため、小さい物を大量に投げ、目くらましとして使われる事が多い。

まだ見つかっていない魔法でもある。



【シルフ】


四大精霊の一つで、風の精霊。

全身は半透明で青緑色。

無邪気な表情や笑顔で、空中を飛び回るが、特に害があるわけではない。

ピクシーと同じように、中性的な小さい子供の姿をしていて、背中には体よりも更に薄い色の羽を4枚持っている。

風の力の強い場所に良く現れる。

また、シルフのいる場所は、風の魔法の威力が上昇すると言われている。



【ホムンクルス】


錬金術によって人工的に作り出された生物やその製法。

ハイエルフ達が作り出しているのは、ラオルバの木で出来た炭に、魔法の火を灯し、それに水と光、そして彼らの魔力を合成させ生み出された生命体だった。

力仕事に不向きなハイエルフ達は、彼らを利用し、生活の助けにさせていた。

農作業や大工仕事、家畜の世話などである。

また中心にある炭が全て焼かれると、ウィスプの寿命となり、水と炭の燃えかすとなって大地にかえっていく。

移動するときは、球体になり、行動するときは、そこから棒状のような物が伸び、作業を行う事ができる。

戦闘能力はほとんど無く、高い知能もない。

そして彼らハイエルフが呼んでいる『ウィル・オー・ウィスプ』は、真夜中の墓場や湖沼などに現れる発光現象が本来のものだったが、夜中に彼らを見ると、良く似ている事からそう名づけられたと言うことだった。



【風の敬礼】


背筋を伸ばして直立し、目の前を片手で素早く払う動作をする。

そしてハイエルフ達は、その際、自身の魔力を手に込め、風を生み出す。

風の民と呼ばれる、ハイエルフ達の挨拶。



【ユグドラシル】


世界樹と呼ばれる、雲を突き抜け、そびえ立っている巨大な大樹。

ウッドエルフ達の村にあるユグドの木が長い年月を経て、この木になった。

聖なる力があり、黒い霧を寄せ付けない。

そのため、周囲には霧が存在しない。



【ウルの泉】


世界樹ユグドラシルの麓にある、水の湧き出る泉。

中に黒竜が住んでいる。



【ニーズヘッグ】


ウルの泉で生きている漆黒の鱗に身を包んだエルダードラゴン(古代竜)。

ハイエルフの話によると、狡猾な竜で、なぜか世界樹と泉を守っている。



【オーク】


この世界では闇の種族の一つとされている。

深い青緑の肌で、他はあまり人間と容姿は変わらない。

そして全体的に背丈が高く、筋肉も多いため、力強い。

しかしその分、魔力が人より、やや少ない者が多い。

また欲望が強く、繁殖能力も高い。

犬歯が人間よりも長く鋭いものを持っている。

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