面白い死神


結局、あの後は挨拶しに行って終わった。

文句をサービスに。


は~、今日はもう日が暮れてるし、教会に帰ろっかな~。

魔界に行けないとか、酷すぎるだろ。

なんか、使い魔になったら、色々と不便なことって多いんだなって思う。

実に少し説明してくれたけど、後で本があるらしいから読もうと思う。

意外と俺、本好きなんだよな~。




黒梅「........................「あの子」、千夜一夜がお気に入りだったっけな。」




アリババ、アラジン、シンドバットとかの話を聞かせていたシェヘラザードの話だったけ?

今はもう忘れちゃった。


???「おやおや、お困りですか?」


黒梅「嗚呼。」


???「話、聞きますよ?」


黒梅「嗚呼、うん、助かる。実はさ、..................誰!?」


気が付いたらなんか話し相手がいたのを気付いて、焦っている。

え?マジで


黒梅「何時からいたんだ!?」


???「うーんとですねー、千夜一夜がお気に入りだったけ?っていう所からです。」


何だ。焦って損した感じが半端ない。

話していた相手は黒いケープに身を包んだ紫色の髪をした女だった。


???「は~、今日の会議はいつもより長かったです。なんせ、四大天使様がいらっしゃったのですから。」


ん?黒いケープに天界に行ける様子から見て此奴は、


黒梅「お前、死神なのか?」


死神「え、はい、そうですが。貴方は悪魔ですよね。」


黒梅「まぁ、見た目で分かったんだろうけどね。」


渚「あ、私は渚です。上級死神です。」


黒梅「あ、俺はドゥイヴェル・黒梅。上級悪魔だ。」


渚「あ、貴方も教会へ向かうんですか?もし宜しければご一緒しませんか?」


黒梅「え、あ、嗚呼、別に、大丈夫。」


渚「じゃあ、行きましょうか。」




話している間に渚は面白いことを話してくれた、上司がガミガミ煩いこととか、部下の可愛いところとか、友達との出来事とか色々話してくれた。

「久しぶり」に人と静に話し合った気がする。

懐かしいな。





















ー「あの子」も面白い話を聞かせてくれたな。-

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