命令









黒梅「なんで挨拶回りに行かないといけないんだろ?」






そう言えば、こうなる前はどうしていたんだっけ?



数分前〜



黒梅「負けました〜。」


俺は負けを認めた。死を覚悟したんだ。だけど、











神父「ふ〜。プレッシャー掛けられんの苦手なんだよなぁ。こういうのはヤメヤメ。」


黒梅「え」


実「え」


また現れた沈黙。マジ気まずい。それより…




















黒梅「えーーー!殺さねぇの!?」


神父「いや、殺す理由ある?」


実「相手、悪魔!!」


神父「理由になるか?」


黒梅「充分なるわ!!!」


神父「っていうか、ツッコミ煩い。」


黒梅「お前が言うな!!自称ツッコミ隊長!!」


何なのこいつ!?しかもなんか考えているっぽいし、ほんと、調子狂う。


そしたらピコンという効果音が出そうな程、アイデアを思いついたらしい。どうせろくな事ないと思うのは俺だけじゃない筈だ。


神父「じゃあさ、使い魔になればいいんじゃないのか?」


使い魔?


実「あ〜、その手があったね。」


黒梅「いや、使い魔って何?」


その言葉を放った後、二人が同時にこっちを見て来た。え、なんか地味に怖いから止めて。



神父「え、使い魔知らないのか?俺でも知ってるのに?」


え、止めて、地味に傷つく。


実「君、上級悪魔だろ?」


黒梅「え、あ、まぁ。」


実「それなら仕方ないか。」


神父「?何が?」


実「アイツはいいとして、使い魔っていうのは、人間に仕える悪魔、まぁ、下部みたいな者。」


黒梅「えー?俺仕えないといけないの?」


実「うん。それに主に抵抗しちゃダメ。そんなんじゃ殺される。」


黒梅「人間に仕えるの〜?嫌だ〜。」


実「ん?何?死にたいって?」


黒梅「使い魔になりましょう。」








使い魔(強制)になりました。












ー……………今の俺を見たら「あの子」はどう思うんだろう?ー

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