第2話 転生なう。

俺は勢いよく部屋を飛び出た。ガラガラといつものように

ドアを閉めていざ出発!だが振り返るとそこにはいつもの風景がなかった。

そこはいつものように人がいるのではなく、人狼、エルフ、オークなどの

多彩な生物がいた。まるで別の世界に来たようだった。

いや、そうだこれは別の世界・・・?

ひょっとして、これってまさか・・・?

「異世界転生ぃぃぃぃぃぃぃいい⁉」



唐突な展開だった。まさか自分が異世界転生するなんて

夢にも思わないだろう。うん、普通は思わない。当たり前のことだ。

それにしてもあの子かわいいなぁ。綺麗な銀髪のハーフアップに澄んだ水色の目、

おまけに胸は美乳といったところだろうか⁉

あ、やばい考えるだけで興奮してきた。どうしよ。

話しかけたいけど言葉とかはつうじるのだろうか?

いざ話しかけたとして言葉通じなかったらどうしよぉぉぉ!

「ねぇ、君」



「え?」

その少女が話しかけてきた。声も濁りがなく美しい。

って、あれ?この子日本語喋ったよね?ということは

日本語は通じるのだろうか?

「さっきから深刻な表情してどうしたの?具合が悪いの?」

どうやら通じるみたいだ。よかった。

というかなんだろうこの子めちゃくちゃ優しい。結婚したい。

えっと、なんて返せばいいんだっけ・・・?えーっとえーっと・・・?

「いや、別に具合は悪くないんですけど、それより俺と旅に出ませんか?」

言っちゃったぁぁぁ!言っちゃったよ俺ぇぇぇ!

どうすんのこの後どうすんの!ねぇ!そこの皆も考えて!ねぇ!

「いいですよ」




彼女はクスクスと笑いながら答えた。

えっ?というか今「いいですよ」ってきこえたんですけど・・・

「いいですよ?一緒に旅に出ましょう?」

「まじですか⁉いいんですか⁉俺と一緒で!どうなっても知らないですよ⁉」

「はい、何か問題ありますか?」

まじかこの女。どう見ても雑魚そうな俺と一緒に旅出てくれるとか

どこまで天使なんだ。

「ただし、条件があります」

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