第35話〝いでよ!ルシファー!″

ジラ:「《秘密の書》が見つかったのはいいけど、どうしたらいいのかわかるの?ピグ?」


ピグ:「大丈夫で〜す!」


ジラ:「なんなの?その軽い感じ!

本当に大丈夫なの?」


ピグ:「封印を解く方法は、この書に書いてあるのです。

ドグが言う通り、見つけるまでが大変なのです。

見つけてしまえば、あとはこれを唱えるだけです!


いでよ!ルシファー!」


マスタードグ:「ピグ!素晴らしい!こんな奇跡を経験できるとは!」


ジラ:「ルシファーってどんな方なのかしら!楽しみ!」


エレ:「スゲー!神龍を呼び出すときみたいだ!」


ウリやん:「なんかあの辺が、カメラのような気がするでぇー!」


ハリやん:「あかん!カメラ目線は、タブーや!素人やと思われるで!」


…シ〜ン……。


…。


…。


…?


…??!


ハリやん:「なんやねん!この沈黙は!」


ぷぅ💨😱


ハリやん:「誰や?誰や!俺は、聞き逃さへんでぇ!」


エレ:「?」


ウリやん:「お、オバハンやろ?」


ジラ:「誰がオバハンですって!」


ハリやん:「ワトソンはん。ホームズの出番やで!

でもな、ウリやん。

悲しいお知らせがあるんや。」


ウリやん:「なんやねん!」


ハリやん:「屁ぇのスペシャリストの俺の耳と鼻は誤魔化されへんのや。


このニンニク臭含めて、犯人は一人しかおらん。


ワトソンはん。


あんたや。


あんたは、全国放送のプレッシャーに負けて、思わず出てしもうた…


そして、屁ぇの犯人の鉄則…言い出しっぺを演じてしもうた…


そやな?…かつ丼食うか?」


ウリやん:「ホームズはん…あんたは、ほんまもんや!

あんたの、鼻は誤魔化されへん!


俺の負けや…負けやでぇ!

かつ丼たべるで。」


…。


ジラ:「ピグ?何がどうなってるの?」


マスタードグ:「ピグ!何かおかしい!

そ、その書は、誠に《秘密の書》なのか?」


ピグ:「い、いや…本物のはずです!

おかしい…


うわっ!こ、これは…!」


ジラ:「どうしたの?ピグ?」


ピグ:「有効期限…


2013年12月31日…


と、書いてあります。」


ジラ:「なんなの?有効期限ってあるの?」


マスタードグ:「有効期限?そんな馬鹿げたことがあるはずがない!」


ジラ:「他に何かないの?ヒントになるようなことが!」


ピグ:「いや…中には変な物語が描かれているだけです。

ルシファーに関することは、何にも…ありません…」


マスタードグ:「変な物語?

ちなみに、それを見せてもらえぬか?」


ピグ:「ど、どうぞ…」

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