第31話〝なんか、コントみたいだね。″
エレ:「なんか、コントみたいだね。
ちょっとおもしろいよね。」
ジラ:「ほんと、信じられないわ。
どうして、そんなことが起こるのかしら?」
マスタードグ:「私も最初は、不思議でしかたなかったのだ。
ただ…彼らが現れたことには、理由がある。
光は、闇が無ければ、この世界では、存在出来ないのと同じように。
モンスターが、この世界を【不安】まみれにし、LEOシステムというものが、この世界を思い通りにコントロールできるチカラとして存在する為には、相反するチカラが必ず必要であるということなのではないかとおもうのだ。
モンスターの操るLEOシステムが存在するために、その相反する存在が、ウリやんハリやんという存在なのではないかと。」
ジラ:「マスタードグ。
その考え方は、凄く奥が深いわ。
成功というものが存在する為には、失敗という存在が必要であることと同じ、この世界そのものの基本原理ですもの。」
マスタードグ:「ジラ。君の言いたいことは、分かるが、成功と失敗に関する考え方については、異論を唱えさせてもらおう。
そもそも、失敗とは、成功の一部分に過ぎない。
成功の反対は、何かと問われれば、私は間違いなく、【何もしないこと】だと断言しよう。
君なら、これだけで理解できるね。」
ジラ:「なるほど…失礼致しました。
成功とは、何か?
何をもって成功というのか?
望んだ結果を現実にすることです。
その為には、今の自分を変えない限り、いつまでも望んだ結果を《望む自分》で有り続けることになります。
望んだ結果を現実にする為には、今の自分から、望んだ結果を現実にできる自分に変えないと、望んだ結果を得ることはないからです。
その為には、今までの自分のやり方、考え方を変えないと、現実は今まで通りの結果から、変わることはないのです。
失敗は、成功の一部分に過ぎないというのは、あくまで今までの自分のやり方、考え方から、何かを変えてトライした結果が、上手くいかなかったとしても、それを失敗というというのなら、それは、あくまで望んだ結果を現実にする為に、自分を変えようとトライして、上手くいかないやり方、考え方を経験できただけであって、
望んだ結果を現実にする為に、常に自分を変えようとする限り、その経験した失敗は、望んだ結果を現実にできる=成功までの一部分に過ぎないということですね。
そして、成功の反対というのは、いつまでも望む自分であり続ける、何もしない、何も変えようとしないことなんですね。」
マスタードグ:「そうだジラ。
君は、さすがに、この世界の法則を理解しているだけあって、今の理解力は素晴らしい。」
エレ:「成功の反対は、【何もしないこと】か…。
普通は、失敗と考えてしまうなぁ…。
そうなんだ…。
…あれ?
ピグがいないよ!」
ジラ:「えっ?ほんとだわ!
どこに消えたのかしら?」
マスタードグ:「私も、話に夢中で気づかなかったな。
彼の気を探してみよう。
…。
あちらの方角に感じるな。
行ってみよう。」
…それから、エレ、ジラ、ドグは、ドグについて移動した…。
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